035.明日はまた来る
僕はパフィに詰め寄った。
「どう言う事だか、説明して」
僕が怒る事はしないと言ったのに、関係ない人を巻き込むなんて……!
「アシュリー、落ち着いて」
僕の腕をノエルさんが掴んだ。
目の前のパフィは無表情に僕を見てる。
「パシュパフィッツェ様は何もしていないよ」
『したさ』
ノエルさんとパフィの意見が食い違う。
どっちが正しいの?
「毒を流したのは、本当にパシュパフィッツェ様じゃないんだよ、アシュリー」
「……本当ですか……?」
「本当に。ちゃんと説明するから、座ってくれる?」
座ったはいいものの、落ち着かない気持ちでいたら、パフィが僕の膝の上に乗ってきた。
僕の隣にはラズロさん。正面にノエルさんとクリフさんが座った。
「僕達はこの前から、計画の練り直しをしていたんだ。
アシュリーが言うように第一王子と第二王子双方が正しくぶつかるべきだったのに、安易な方法──パシュパフィッツェ様の力に頼ろうとした事を反省してね」
クリフさんがノエルさんの言葉に頷いた。
「ギド殿下の伯父である侯爵が北の大国と繋がりを持っている事が判明したんだ。彼らは手を組み、戦争を起こすつもりでいる。攻める先は南の国になるね。
共闘だなんだと言っても、南の国に面しているのはこの国。北の国は僕達を体良く利用して南の国を滅ぼし、疲弊したこの国を奪うつもりでいるんだろうと思う」
なんて酷い事を思いつくんだろう……。
あまりの事に僕は何て言っていいのか分からなかった。
北の国の酷さはナインさんの事で分かっていたつもりだったけど、それでも……。
「パシュパフィッツェ様は第二妃と侯爵の間の橋渡しをしている鳥に仕掛けを付けて下さっていてね、あちらの内情は筒抜けだったんだよ。それで、北との繋がりも露見したんだ」
前にネロが捕まえていた小鳥? 確か、運び屋って呼んでたような気がする。
「本来はこの件だけで侯爵を失脚させて、ギド殿下の勢いを削ぐつもりでいたんだ。証拠として十分だからね。
それに、穏便に事を済ませられるから」
ノエルさんがため息を吐いた。
「アシュリーにテイムされているから忘れそうになるけど、ダンジョン蜂は非常に危険なんだ。数も多いし、毒性もある。刺されればただでは済まないんだよ、本当に。
それだけに彼らの蜜は滅多に取れなくて。その価値は色にひっかけて金に匹敵するとまで言われてるんだ。
実際、あれだけ弱っていた第一王子が健康になっていく様を見せつけられれば、嫌でも関心を持つと思う」
それはつまり、欲に目が眩んだってこと?
「本当は巣を壊すつもりでいただろうけどね、欲をかいて蜜を盗む事を考えるようになったんだよ。あれだけ効果のある物を、第一王子を元の虚弱体質に戻す為だけに壊すのは勿体無いと思ったんだろうね」
誰か、治してあげたい人でもいたのかな……。
ただのお金もうけかな……。
「彼らは術符に効果の追加を要求したんだ。蜂に刺されても重傷化しないようにってね」
重症化しないからと言って、刺され続けば大変だろうし、蜜は取りやすくない筈……。
……あれ? もしあの木箱に気付いたら……。
ノエルさんを見ると頷かれた。
「ティールにしれっと木箱の事をバラすように頼んでおいたんだよ。だから彼らは木箱から蜜の入った木枠を持って帰っていたんだ」
……そうだったんだ……そう言えば全然、木箱の方見てなかった。ジャッロ達は相変わらず蜂ヤニを手渡し(?)でくれるから……。
「彼らはダンジョン蜂の蜜で解毒出来ると思い込んでいた。解毒の効能があるのは蜂ヤニだと言う事は知らなかったんだよ」
そこまで言って、ノエルさんはまたため息を吐いた。クリフさんがノエルさんの肩を叩くと、話し始めた。
「致死性のある毒ではなく、身体に痺れが残るような毒をあちこちの井戸に流したんだ」
「蜂蜜でもうける為ですか……?」
そうだ、とクリフさんは頷いた。
「だが、ここで奴らは失敗に気付く。毒である事は分かっても、普通は解毒薬を手に入れようとする。蜂蜜で解毒しようとはしない。
レンレン──魔法薬学長に王都の病院から嘆願書が届くようになった。レンレンは喜び勇んで解毒剤を作り始めた」
「レンレンの邪魔をする為に、魔法薬学棟の井戸に毒を流したんだよ。王城の井戸は全て繋がってる事を知らなかったようで、被害が王城全体に波及した」
クリフさんの説明を引き取るようにノエルさんが話して、クリフさんは眉間に皺を寄せ、ノエルさんはまた、大きなため息を吐いた。
物を知らない僕でも、毒が、ってなったら解毒剤とか薬に目を向けるかなぁ……蜂蜜で、とは考えない気がする……。
僕の腕から飛び出したマグロはテーブルの上に乗り、座った。
『ばら撒かれたものは毒性こそ弱かったし、解毒剤を作成していると言うのでな、おまえには一週間程待てと言った』
あの一週間はそう言う意味だったのか。
毒を広めて、第二王子の伯父を捕まえたりするのに一週間かかるとか、そう言う事なのかと勝手に思ってた。
『だが解毒剤は出来こそしても圧倒的に数量が足りない。解毒剤の存在を知った奴らが別の毒までばら撒こうとしたのでアリッサに会って来たと言う訳だ。実に平和的だろう?』
……こう言う時ってため息しか出ないんだね……。
ノエルさんがやたらため息を吐く気持ち、よく分かります。
「あの、よく分かりました。ありがとうございます」
マグロこと、パフィを見る。
良かった。パフィが変な事をしてなくて。
『おまえの嫌がる事はしないと言ったろう』
「うん、疑ってごめんね、パフィ」
ラズロさんが苦笑いを浮かべた。
「真っ先に疑ったもんな、アシュリー」
『昔、腹立ちまぎれに国を滅ぼした事があるからな。
疑われる事をしてきた自覚はある』と言ってマグロが目を閉じて笑った。
ノエルさんとクリフさんの顔色は悪くなったけど。
『一時の感情でアシュリーを怒らせたら、嫌いなもの尽くしと言った嫌がらせを受けるからな。避けねばならん』
「……そんな事で……」
ラズロさんの言葉にノエルさんとクリフさんが項垂れてしまった。
魔女とはそう言うものなんだって知ってる僕は諦めてるけど、みんなはまだ慣れてないから衝撃的みたい。
僕も初めはそうだったので、みんなの気持ちがよく分かる。
「これから、どうなるんですか?」
質問すると、ノエルさんは顔を上げた。
「決めるのはこれからだけど、知らなかったとは言え、王に毒を盛り、戦争を引き起こそうとした罪は、重いだろうね……」
そう、だよね……。
「奥さんと子供に罰を与えないといけないなんて、王様は大変ですね……」
「……そうだね……」
王様になる事だったり、もうけようと欲を出さなかったら、もっと違った結果になったのかな……。
……難しいな……。
思いがけない展開で、第二王子と第二妃と伯父である侯爵の野望は阻止された。
メルとコッコは第一層に戻った。
ジャッロたちには伝わったかは分からないけど、お礼を言って、王都の花屋さんで両手で持てるだけお花を買って行った。喜んでくれた気がする。たぶん。
メルのミルクをもらって食堂に戻ると、テーブルに人が集まっているのが見えた。
ラズロさんとノエルさん、クリフさんもいる。あれ? 騎士団長にトキア様もいる……? ティール様も……?
「アシュリー、こっちに来てくれるか?」
トキア様に声をかけられたものの、手に持ったミルクをどうしようかと考えてしまう。せっかくメルからもらったのに。
「あー、今日はミルクの熱処理は良いんじゃないか?」とラズロさんが言う。
「熱処理とは何だ?」
初めて聞く声がした。
「熱処理と言うのは……」
ノエルさんが説明しようとする。
「良い」
誰かが立ちあがる音がして、みんながお辞儀をした。それで初めて、人集りの中心にいた声の主が見えた。
ほっそりした、お日様みたいにキラキラした金色の髪をした、整った顔の男の人が僕を見ていた。
光沢のある皺のない質の良さそうな服をゆったりとまとったその人は、にっこりと微笑んだ。
ラズロさんがお辞儀したまま、こっちを見て口をぱくぱくさせている。
お
う
い
おうい?
ラズロさんの口の動きばかり見ていたら、その人は僕の近くまでやって来て言った。
「僕はこの国の第一王子 セルリアン」
殿下。あぁ、だからトキア様や騎士団長がお辞儀してるんですね。
ラズロさんのあれは、おういじゃなくて、おうじ、だったんだね……。
にゃーん、と僕の足元でネロが嬉しそうに鳴いた。
殿下が慣れた手付きでネロを抱き上げる。
「そなたの黒猫のお陰で、寂しさを紛らわせる事が出来た。本当に色々と世話になった」
答えた方が良いのは分かるんだけど、僕も本を読むようになって、覚えた事があるんです。
許可なく王族の方へ直接話しかけてはならないんだって。あ、どうしよう、お辞儀、忘れてた……!
どうして良いのか分からなくて困っていると、トキア様が助け舟を出してくれた。
「殿下、直答をお許しになられますか?」
納得した殿下は何度か頷いた。
「勿論。
直答を許す。そなたが平民である事も聞いている。言い回しについても気にしない」
ちらりとトキア様を見ると、トキア様が笑顔で頷いた。
腕にミルクの入った器を持ったままなので、溢さないようにお辞儀をして、名乗った。
「アシュリーといいます、殿下」
うん、と頷く殿下は、僕の持つミルクを見た。
「それを熱処理するのであろう? 僕の事は気にしなくて良いから、作業をすると良い」
……そんな訳にもいかないと思う。
「そなたが作ってくれた食事はいつも温かで、美味しい。作業を見てみたい」
ミルクに関して言えば、温めるだけです……。
『ちょうど良い。目の前で王子用のミルクを作ってやってはどうだ?』
天井に逆さまに伏せをしているマグロが言った。
『蜂ヤニも受け取ったのだろう?』
「うん」
天井から下りて来たマグロに、殿下は丁寧にお辞儀をした。
「オブディアンから話は聞いております。
初めてお目にかかります、古の魔女 パシュパフィッツェ様。僕はセルリアン・ドナーシュ。王の子です」
『いつも遠巻きに見ていたが、随分と良くなったな』
「パシュパフィッツェ様とアシュリー、多くの者達のお陰です」
マグロの目がわずかに細まる。
『アシュリーに説明してやるが良い。
王国とは無縁の少年を巻き込んだ事の、呆気ない事の顛末をな』
「はい」と殿下が頷いた。
そのまま話をしそうだったので、恐れ多いなとは思ったけど、とりあえず座ってもらう事にした。
良くなったとは言っても、立ったままは辛いと思って。
「どうぞ、おかけ下さい」
「ありがとう」
殿下がカウンターの席に腰掛けたので、僕は厨房に入った。
「なかなか、面白い視界だ。料理人の作業が見えるとは。実に興味深い。
遠慮せず作業をして見せて欲しい」
そう言って楽しそうに殿下が笑う。
殿下に見つめられながらはちょっと緊張するけど、話の流れからして、仕方ないと諦めて、鍋にミルクを移して、火にかける。
「アシュリー、それは火魔法か?」
「はい。僕は魔力が少ないので、このぐらいの火しか出せないんですが、料理には丁度良いんです」
低温でゆっくりと時間をかけて悪いものを消していく。
「熱処理と言ったな、ミルクに熱を通す理由は?」
「ミルクの中にある悪いものをなくす為です」
「処理をしないと飲めないのか?」
季節の変わり目だったり、他の牛たちと上手くいってなかったり、ちょっとしたことでも変わるんだって。
僕たち人間も、季節が変わろうとする時や、前の晩によく眠れなかったりしたら、翌日辛かったりする。
牛も、きっとそう。
「牛の心だったり、身体の状態が良ければ熱処理をしないで飲めます。でも、思いがけないことでも状態は悪くなるので、こうして熱を通すんです」
なるほど、と納得した様子で、殿下は頷く。
熱処理をしている間、パフィが僕から受け取った蜂ヤニから不純物を除去していく。空中で行われていく除去作業に、みんなの目が釘付けになる。
「美しいな」
殿下はそう言って除去作業を見つめている。
「何が出来るのか?」
「殿下がいつも召し上がっている薬のようなものになります」
「僕の身体から毒を消してくれたものか」
その言葉に、胸がぎゅっと締め付けられる。
毒は身体から消えても、心についた傷はまだ、きっと癒えないし、消えないんだろうと思う。
「何故、そなたがそんな顔をするのか」
驚いた顔をする殿下に、何と言っていいのか分からなかった。どんな言葉が良いのか、考えもつかない。
「ごめんなさい、あ、えっと、申し訳ありません」
「良い。何故そんな顔をしたのだ、アシュリー」
まっすぐ僕を見つめる殿下に、言いにくいけど、素直に言う事にした。きっと、嘘は見抜かれると思って。
「……身体の中の毒は消えても、心の傷は……残るか、癒えるのに時間がかかるだろうなと、思ったんです」
殿下は驚いたように目を少しだけ見開いて、少し傷ついた顔になって、目を細めた。
「僕の事なのに、そなたが傷付くなど、おかしな事を」
「僕だけじゃなく、同じように思う人はきっといます」
「……そうだろうか」
「はい」
『終わったぞ』
不純物の除去が終わって、蜜よりも濃い色をした蜂ヤニが出来たので器に入れる。
熱処理が終わったミルクを器に入れ、蜂ヤニをスプーンですくって入れ、よくかき混ぜる。
器を持って厨房から出て、殿下の前に置く。
「熱いので、お気をつけ下さい」
「ありがとう」
厨房に戻って、残りのミルクを保存用の容器に移し入れる。
「……温かくて、美味しい」
顔を上げると、殿下が微笑んでいた。
「アシュリーの作るものは、温かくて、とても美味しい」
殿下の言う温かいと言うのは、熱処理をしたからだけではないような気がした。でも、それを言うのは、無粋って奴だって分かるから、言わない。
「良かったです」
毒を盛る人はもういない。
詳しくは知らないけど、ギド殿下はもう王城にいないって聞いた。第二妃も。
「…………ギドは王位継承権を剥奪の上、王族籍からも抜かれた。貴人専用の塔に移される事が決まっている。生涯出て来る事は叶わない。
第二妃は…………杯を王から賜るだろう」
杯を賜るの意味は分からないけど、沈黙が罰の重さを教えてくれた。第二妃はきっと、遠くないうちに、ここではない、二度と戻って来れない遠い遠い所に行くんだろうと思う。
「侯爵とそれに類する者たちの咎は、解毒剤確保の為に侯爵邸に押し入った際に諸々発見された。
係累は須く処罰の対象となり、侯爵とその妻子は極刑が言い渡された」
そこまで言って、殿下は俯いて何も言わなかった。
王都に毒をまき、関係のない人たちをまきこんだ。
そんなつもりがなかったとしても、王様の命を狙ったと同じことになって。
お屋敷で北の国と手を組んで戦争を起こす為の何かが出てきたのだとしたら、それは重い罪で、厳しい罰が与えられるんだろうと思う。
自分の弟が、自分の命を狙っていた事に怒る事なく、諦めて死を待っていた殿下は、きっと、とても優しい人だ。
賢くて、でも優しい殿下は王様になってからも沢山傷付くんだと思う。
「今日の夜は、ミルクたっぷり、野菜たっぷりのスープなんです」
「え」
「それと、平パンです。
温かくて、きっと美味しいと思います」
顔を上げた殿下は、困ったように眉が下がってて、何て言っていいのか分からない、って顔をしていた。
僕は口下手だから、慰めるとかは出来なくて、申し訳ない。
「ダンジョンの中に、今度香辛料の木を植えようと言う話になっているんです。
もっと、美味しいものが作れるようになると、嬉しいです」
僕の作った料理を美味しいと思ってもらえたら嬉しいし、身体が健やかになって欲しいって思う。
心の傷は、時間でしか治せなかったり、誰かの何気ない言葉で癒されたり、自分自身でしかどうしようもないものがあるって、パフィが教えてくれた。
殿下の傷も、そうだと思う。
「僕、これからも殿下に食事を作っても良いですか?」
殿下の少し後ろにいたトキア様と騎士団長が頷いた。
「……これからも、楽しみにしているよ、アシュリー」
ぽろりと殿下の目から涙がこぼれて、僕は頷いた。
「はい。いっぱい食べて下さい」
たくさん嫌なことがあって、悲しいことがあって、逃げたくても逃げられないことはいっぱいある。
僕でもあるんだから、殿下やトキア様、騎士団長やクリフさん、ノエルさんもティール様も、ラズロさんもナインさんも、たくさんたくさん抱えているんだと思う。
明日なんて来ないで欲しいって思っても、明日はきてしまう。
おなかが空くと、心が寂しくなる。
温かくて、美味しいものを食べると、ちょっと気持ちが和らぐ気がする。
おなかが満たされると、ちょっとだけ頑張れる気がしてくるのは、不思議だと思う。
……僕の作る料理が、みんなの助けになれたら良いなって、思う。
あともうちょっと頑張ろうって、思ってもらえたら、嬉しい。
みんながいなくなった後、カウンターに座ったラズロさんが僕をじっと見る。
「オレの中でアシュリー、年齢詐称疑惑が再燃してる」
思いもしなかった言葉に笑ってしまった。
「ほら、それだよそれ。その達観しちゃった態度だよ、アシュリーさん」
「なんですか? 笑わせないで下さい、ラズロさん」
もう、ラズロさんときたらそんな事ばっかり言って僕を笑わせる。
「……被害は王都中に広がったものの、重体を負った人間はいないようだぞ」
あぁ、そうなんだ。
良かった、本当に。
「デカイ一派だったし、北の国とのやりとりもあるからな、しばらくはゴタつくだろうが、なんとかなんだろ」
「良かったです」
「一時はどうなるかと思ったけどなぁ」
「そうですね」
殿下の事が頭に浮かんだ。
一番の被害にあった人。
心も身体も。たくさん傷付けられた優しい人。
それからちょっとの沈黙があって、ラズロさんがコーヒーを飲んで言った。
「……大丈夫だ。
前とは違って今は沢山の人間が側にいるんだから、孤独に潰される事も、諦める事もないだろうよ」
ラズロさんも殿下の事を思い出していたみたいで、その言葉はじんわりと僕の胸にしみこんでいった。
寂しく感じたり、食べることが嫌になることがないと良いな。
「明けない夜は、ねぇんだよ」
僕は頷いて、扉の隙間から差し込む西陽に目をやった。
太陽が沈んでいく前の強い光の西陽。
夜はすっぽりと全てをおおって、あたりを見えなくして、音も消してしまうように感じる。
でも、夜は癒しもくれる。
長い夜が明ければ、眩しい朝陽が降り注ぐ。
どんな夜も、必ず明ける。
明日は今日とは違う。
みんなの明日が、今日よりもより良い日となると良い、そう、強く思った一日だった。




