序章
私の生きた世界は、とある悪い神様によって滅ぼされようとしていた。世界の創造神は力を封じられ、戦うことが出来なかった。
そこで奇跡の力を振り絞って、悪い神様に立ち向かう力を運命の子に授けた。それが私。
私が1番強かったから、私が悪い神様に立ち向かわなければならなかった。周りの大人たちもそう言って、特に何も手伝ってくれなかった。
特に頑張らなくても人並みになんでも出来たし、ちょっと努力を剃れば、世界で1番強くなれた。
悪い神様はとっても強かった。けど、やっつけることができた。でもその時に呪いをうけてしまった。
「哀れな運命の子よ、その呪いはお前の現在から来世、そのまた先にまで影響を与えるもの。お前は永遠に幸せを知ることはできないだろう。」
幸せってなんだろうか。まぁ、知ることが出来ないなら考える必要はないかな。
「ここはあなたの夢の中です」
どこか懐かしいような声を聞いた。
「世界を救ってくれてありがとう」
あまり自覚がないけれど、救えたらしい。
「今度はあなたが幸せになるのです」
私は幸せを永遠に知ることができないよ。
そういう呪いをかけられた。
「とある世界の神と取引をしました。あなたにも条件が与えられますが……必ず幸せになれます」
あまり興味はないけれど、神様がそう言うならそうなんだろうな。
「本当にありがとう。あなたが本当の笑顔で過ごせる日を祈っています」
……ん?いや、ちょっと待って何する気!?
「あちらの世界で幸せになって下さい」
意識が薄れていく感覚がする。ここって夢の中だよね!?ねぇねぇ神様??何するの?何が起こるの???
あちらの世界ってなに??私はどこに行かされるの?
私は現状維持を望みます!!