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半分獣の俺が異世界で最強を目指す物語  作者: 福田 ひで
第五章 金と欲望の街カルシナシティ
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その十三 ミライの占い弐

「え?私?」


ミノルは困惑の表情を浮かべている。

そりゃそうだ。

リドルは何故か自分ではなくミノルを指名したのだから。


「そうです。ミノルさんもやってみてはどうですか?」

「え、えっと……何で私なの?」


ミノルがこんな質問をするのは当然だ。

俺だってリドルの意図が全くわからない。


「いや、別に変な意味とかないですよ。ただ仲間としてお互いのことを知っといたほうがいいと思いまして」

「そ、そうなのね。でも………」


納得いかないのも無理はない。

するとデビが再びみんなの疑問を躊躇なく発言した。


「何でミノル何じゃ?妾じゃ駄目なのか?」

「え?だから理由はありませんよ。この中ではミノルさんが1番の実力者だと思っただけですよ」


そう言って皆に説明をする。

確かにこの中じゃ1番の実力者だと思う。


「やっぱり少しデリカシーが無かったのかもしれませんね。まだ仮のパーティーメンバーなのにそんな人達の目の前で占って欲しくないですよね」

「うっ!ううう……分かったわよ。占って貰えばいいんでしょ」


リドルの悲しそうな顔を見て諦めた様に占いを了承した。

ミノルは押しに弱いな。


「ありがとうございます。ミノルさん」


リドルは嬉しそうにミノルにお礼を言った。


「それではそこのお嬢さんだね。何を占って欲しい」

「え?えっと……」

「得意魔法でお願いします」


ミノルが悩んでいる時にリドルが勝手に注文する。


「ちょ、ちょっとリドル!何を占いするかは自分で決めさせてよ」


さすがのミノルもこれは了承できないのか、断った。


「そうですか……ミノルさんの得意魔法を知りたいと思ったんですけど。そうですよね。少し自分勝手過ぎましたね」


そう言ってリドルはまた悲しそうな顔を見せる。


「うう……分かったわよ。それでお願いします」


ミノルは再び押しに負けリドルの頼みを断れ無かった。

ミノル、もうちょっと抵抗しろよ。


「それでは行くよ。$@^@$55$#@@%%#」


するとミライさんは謎の呪文を呟き始めた。


「はぁぁぁぁ!!」


水晶玉が光りだしたと思ったらミライさんは絞り出すように叫ぶ。


「見えました。あなたの得意魔法は氷魔法です」


それを聞いたミノルは驚いた顔をせず普通の表情を浮かべる。


「まあやっぱりそうよね」

「その反応、もしかして知ってたのか」

「そりゃそうよ。私はだいぶ前から占ってもらったんだから。でもミライさんじゃない人に占ってもらったからミライさんに占ってもらって良かったわ」


占いをする人は他にもいるのか。


「ミノルさんありがとうございました。もう満足です」

「それなら良かったわ。それじゃあ次リドルね」

「え?僕ですか。いいですよ」


リドルはミノルの唐突なバトンも快く受け入れた。

ミノルも予想外の受け入れの速さに少し戸惑っている。


「え?そう、別に1発かましてやろうとか思ってなかったわよ。本当だからね!」


絶対かましてやろうと思ってたな。


「それでは行くよ。はぁ―――――」


長いのでカット。


「風の魔法だね」

「何か変なカットが入った気がしますが、まあいいでしょう」


まあリドルの得意魔法は1度聞かされてたからなんとなく分かってたけどな。


「それじゃあもう十分でしょ。そろそろ出ましょう」

「そうだなもう充分占ってもらったし帰るか」

「そうですね。僕も満足です」


みんな満足そうにここを出ようとした時1人だけ不満そうな顔をしている人が居た。


「なぜ妾だけやらないのじゃ!妾も占ってくれ!」

「何だよデビ。お前も占ってほしかったのか」

「さっきからそう言ってるじゃろ。行くなら妾が占ってもらうまで待て!」


まあ占いなんてすぐ終わるし別にいいか。


「分かったよ。それじゃあ行って来いよ」

「わーい!やったー!それじゃあ妾を占え―――」


するとデビがミライさんの前で時が止まったかのようにピタリと止まる。


「…………」

「どうしました?デビさん」

「やっぱり止める」

「え?やめる?どうしたんだよ急に」


するとデビは体を180度回転させ俺たちのところに戻ってきたと思ったら、俺の後ろに隠れた。


「おい!どうしたんだよ!さっきまでやりたがってただろ」

「もういい。もうやだ。もう帰ろう」

「どうしたんだよお前……」


デビは俺の服をしっかりと握り締めた。

服越しからも分かるくらいデビの手は震えていた。


「かつもういいでしょ。デビちゃんがやりたく無いって言ってるんだからやらせないでおきましょう」

「………分かった」


納得いかない部分はあるが、ここはそっとしといたほうがいいだろう。


「それじゃあ、ありがとうございました。また機会があったら来ますね。お金ここに置いときます」


そう言ってミノルは占いの代金を机の上に置いた。


「またいつでも来てね。待ってるから」


そう言ってミライさんは俺達を見送った。

だがその目は俺達にではなくデビに向けられていたのが唯一の気がかりだった。



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