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プロローグ 本番
「おいリドル。その写真いつまで持ってるんだよ」
「まあいつか使うときが来るかもしれないので一応」
そう言うと大事そうにデビのコスプレ写真をポケットにしまう。
「お前ロリコンじゃないよな?」
「ロリコン?それはどういう意味ですか?」
「子供好きってことだ」
「それなら違いますね。僕は子供が好きってわけではないので」
まあもっと細かく言えば性的に見てるってことだけどな。
「あ!そろそろ見えてきましたよ」
そう言って窓の方を指差す。
俺は窓を開け顔を出して外を見る。
「ああ……あれがカルシナシティか!」
そこは巨大な建物が多く建てられた近代的な街だった。
そしてここからが本当の地獄の始まりだった。




