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半分獣の俺が異世界で最強を目指す物語  作者: 福田 ひで
第二十四章 半分獣と呼ばれた者達
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その十二 技術班の計画

「でっ何の用」

「俺達に出来る事なら何でもするよ」


ピンカとイナミはリツに呼ばれたことでメメの実験室に来ていた。


「二人とも~来てくれて~ありがとね~」

「あんた、メメの助手でしょ。私達をここに呼び出したって事は技術班のサポートが必要なんでしょ」

「うん~ある物を~作ろうとしてるんだけど~材料が~足りないの~」

「え?でも前に色々な研究所周った時に材料を集めてなかった?」


イナミの言葉にリツはゆっくり頷いた。


「そうだね~でも~魔力吸収装置を~改良するのに~ほとんど~使っちゃったの~だから~追加で~使えそうな~材料を~持ってこなくちゃ~いけないの~」

「ああ、もう分かったわよ!とにかく材料を持ってくればいいのね。あんたの話し方はゆったりしててイライラするのよ」

「ごめんね~でも~それは~仕方のない~こと~何だよ~」

「ちょっと!さっきよりも遅くなってない!わざとやってるでしょ」

「まあまあ、ピンカ落ち着いて。とりあえず目的は分かったよ。ちなみに材料って何が必要なの?」

「そうだね~」


するとリツは懐からメモを取り出す。

そしてそれをイナミに渡すとイナミはそのメモを受け取り内容を確認する。


「基本的には~鉄くずなら~再利用するから何でもいいけど~それがあると~うれしいな~」

「これって‥‥‥」

「ちょっと私にも見せなさいよ」


ピンカもリツのメモを見る為にイナミの横から覗き見る。


「何々、うっなにこれ小難しい名前の物ばかりね。こんなの分からないわよ。てっちょっと待って!これって魔法協会のテレポートの扉じゃない。まさかあれ事持って来いって言うの」

「あれを元に~作った方が~早いから~時間無いからね~」

「はあ、ゴーレムに運ばせよ。とにかく分かったわ。すぐに取って来るからすぐに付くれる準備をしときなさいよ」

「うん、待ってるね~」


リツが手を振るとピンカ達はすぐさまテレポートで研究所へと向かって行った。


「さてと~すぐに作業に入れるように~道具の手入れと~作業場を~確保しないと~」


リツは張り切って早速準備を始める。


―――――――――――――――――

一方その頃メメは今回の計画について実行班に説明をしていた。


「以上が博士たちが立てている計画なのだよ」


メメが説明を終えるとブライドたちは難しい顔をする。

だが今回立てた作戦にメメは大きな自信を持っていた。

話している時も何度もいかにこの作戦が出来たことがすごいかを熱弁していた。

その為、ブライドたちは脱線した話を纏めるので必死になっていた。


「ええっと、つまりお前らはガイスをそのテレポート装置で例の場所に飛ばす計画を立てたってことか」

「そう言う事なのだよ、ブライド兄ちゃんよく理解出来て偉いね」

「それで纏められるような内容をメメは一時間近く熱弁してたわよね。情熱を持つのはとても素晴らしい事だけど、時間という貴重な財産を無駄にするのはよくないわね」

「だけどメメがこの作戦にどれだけの想いがあるのかはよく伝わった」

「変態もたまには良いこと言うね。とにかく今絶賛弟子たちが作業中なのだよ」

「そのテレポート装置にはガイスすらも跳ばせるのは可能だってことだよな」


その言葉にメメは大きく頷いた。


「もちろんなのだよ。リツが作った扉の技術を使えばガイスといえども防げないよ。なんせエネルギーは魔力だけど飛ばすのは機械で実行するからね」

「それの違いは何だよ」

「はあ、ブライドお兄ちゃん。それは何度も説明したはずだよ。ちゃんと聞いてたのかな」

「いや、話が脱線しすぎて何処の事言ってるのか分からないんだよ」

「まあ、とにかく大丈夫なのだよ。さっきも言ったけどこれは魔法ではなく機械で飛ばすもの、そのエネルギーを魔力で代わりにするだけなのだよ」

「なるほど、確かにそれなら魔力レベル関係なく行ける可能性はある。魔力をエネルギー代わりにと言う技術は聞いた事はないが、その弟子がやってくれるのだろう」

「博士の弟子は凄いのだよ!」


メメは自慢げに胸を張るとブライドは早速話を計画に戻す。


「それで柱の方もその弟子待ちなのか?」

「聞いた話によると連絡はついたようなのだよ。後は結果待ちなのだよ。一応博士が途中まで作ったプログラムを転送しておいたけど、役に立つかどうかも分からないね」

「まあ、一応めどが立っているのならそれでいい。ちなみにテレポート装置を作った場合大きさはどうなるんだ?」

「まだ設計図は完成してないけど、最低五十キロの島外に飛ばすとなると三十センチメートル以上は取るだろうね」

「でけえな!それじゃあもろバレじゃねえか!駄目だ駄目だ、大人しくガイスがそんな怪しげな機械の上に乗るわけがないだろ」


ブライドは両手を振るとその場で立ち上がり部屋を出ようとする。


「ちょっと待つのだよ。別に見えなければいいのだよ」

「何か策があるのか?」

「変態の質問に答えてあげよう。もちろんあるのだよ。地面の下にその機械を埋めるのだよ。そうすれば場所を悟られることも無く実行が出来るのだよ。もちろん、地面の下でも機械を動かせるようには作るよ」

「そうなると、そこまで誘導する人が必要になるわね」

「それを実行班に任せたいのだよ」


その言葉を聞いてブライドは頭を抱える。


「肝心な所は俺達任せかよ」

「そこまでは面倒見切れないのだよ。博士たちは実行犯に作戦を伝え、その作戦を通じて実行犯が作戦を立てる。今その段階にあるのだよ」

「分かった、メメの頑張りは無駄にはしない」

「お前は相変わらず優しいな」

「好感度を無理矢理上げようとしてるだけなのだよ。優しくも何ともないね」


メメが変わらずデュラを変態と言っている間にクリシナは優雅に立ち上がると皆の前で指を突きつける。


「それじゃあ次は私達の番ね。二人とも時間は残り少ないわ。美しくそして可憐な計画を立てましょう」



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