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半分獣の俺が異世界で最強を目指す物語  作者: 福田 ひで
第十八章 暴かれる真実、現れるラスボス
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その三 護衛試験

キンメキラタウンに住んでいるハイガス、どうやらかなりの金使いの荒い人みたいで欲しい物は何が何でも手に入れるらしい。

だからこそ、ハイ&ローにお宝を盗まれるのは気に食わないらしく密かに護衛の募集を行っていた。

俺はその情報を手に入れるとすぐにその募集に参加する為に屋敷に向かった。

そこには大勢の護衛募集の人達が集まっていた。


「にしてもこんなに居るのか」


確か護衛に選ばれた時点で百万ガルア、無事宝を守り抜きハイ&ローを捕まえれば追加で一千万ガルアの報酬金だったか。

そりゃ、そんな大金が手に入るんだから沢山人が来るわな。


「これにて募集を終了する!今集まっている者で護衛を決めたいと思う!」


屋敷の関係者らしき高そうな服装をした人が仕切り始める。

この中で決めるとなるとまあまあ時間がかかりそうだな。

ざっと数えても百人は居そうだな。


「よく集まってくれた、愚民ども。お前らはこれからわたしの手となり足となりビシバシ働いてもらうぞ」


露骨に偉そうな態度を取るお腹が出てるあいつがハイガスか。

イメージ通りにもほどがあるな。


「本当に報酬をくれるんだろうな!」

「ああ、そうだぜ!そのために来たんだぞ!」

「色々やらせて結局払わないってのは無しだぞ!」


参加者の目的は言わずもがな金だな。

まあ、分かっていたことだけどそこまでの大金が報酬だと本当に払われるのかは心配になるだろうな。

するとハイガスが一人の男に命令すると男は奥から布のかかった巨大なワゴンを運んできた。


「これを見ろ愚民ども!!一千万であるぞ!!」


ハイガスが布を剝ぎ取るとそこには大量の金貨が積み上げられていた。

それを見た瞬間、参加者達の大歓声が響き渡った。

確かにあれだけ詰まれた金貨を目にすれば雄たけびも上げたくなる。


「だがそのような光栄ある権利を持つのは二名だけだ!それ以外の奴は即刻消えてもらうぞ!それでは無駄話はこれくらいにしよう。やれい!!」

「は!」


ハイガスか命令を下すと男が何かのスイッチを押した。

その瞬間、突如床が抜けた。


「え?ええええええ!!」


そしてそのままそこに居た全員が真っ逆さまに落ちて行った。

そこは真っ暗で何も見えずほとんどの参加者は着地出来ずに体を強打していた。

何が起きているのか分からず参加者たちは上を見上げながら叫んでいた。

まあ、普通だったらそうなるよな。

でも俺は何度もそういう経験をして来たから、何となく分かる。

恐らくこれはもう始まってるな。

その瞬間、真っ暗だった空間に突如光が広がっていく。

それと同時にそこに何かが居ることに気付いた。


「ピギョー!!」

「ブルア!!」

「「「ぎゃあああああ!!!」」」


それを見た参加者たちは一斉に逃げ出した。

炎を全身にまとわせた鳥と巨大な兵隊ゴーレムだった。


「さあ、戦え愚民ども!そのモンスターはわたしが特別に用意した物だ!そいつらを倒せる者だけがわたしの手足となれるのだ!!」

「いやだああ!俺には無理だ!」

「出してくれ!ここから出してくれ!」


目の前の巨大なモンスターに周りの参加者たちは逃げ惑うしか出来なかった。

何だよ実力が合って来たわけじゃないのか、単に金に目がくらんだ連中だけかよ。

その時天井がふさがれ、完全に密閉空間となる。


「ブルアアアア!!」

「ピギョーーー!!」

「くそー!来るんじゃねえ!アイスロック!」

「ギガサンダー!!」

「アグレッシブフルート!」


参加者は一斉にモンスターに魔法を放つ。

だが、そのモンスターは一切ダメージが入った様子はなく、全ての魔法を跳ね返して見せた。


「無理だーーー!」

「こんな化け物倒せねえよ!!」

「お父さんお母さんごめんなさい。俺親不孝のまま死にます」


目の前のモンスターたちの圧倒的な力にほとんどの人が戦意喪失してしまっている。

まずいな、このままじゃ死人が出かねない。

まあ、ちょうど良いか二体同時に倒せれば俺しか合格しないだろうし、作戦も立てやすくなる。


「ピギョー!!」

「ひいっ!」


巨大な炎の鳥は近くの人を丸焦げにしようと翼をはためかせようとする。

俺は瞬間移動で一瞬にしてその場から移動する。


「カウンタ―!!」

「ピギャ!?」


俺はカウンターで炎を弾き飛ばすと、さらに魔法陣を展開させる。


「インパクト!!」

「ピッギャアアアアア!!」


その鳥のモンスターは悲痛な叫び声を上げるとそのまま動かなくなった。


「ふう……」

「ぎゃああ!!」


その時後ろから叫び声が聞こえてくる。

しまった、あともう一体モンスターが居たの忘れてた。

俺はすぐにそのモンスターが居る方向を向くとすでにモンスターは倒れていた。

だがそれ以上に目を引かれたのがその倒れたモンスターの上に立つピンクの髪の女だった。


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