その十四 黒いウシ
「あれって完璧に新種のモンスターだよな」
ミノルと分かれて5分後森をブラブラしてたら偶然見つけてしまった。
「ていうか見つけるの早すぎだろ。これだったら分かれなくても良かったな」
俺は木陰に隠れながらモンスターの様子をうかがっていた。
とりあえずどうするか。
でもあのモンスターなんか見た事あるような。
「そうだ、ウシだ!でも角とか、体の大きさとか模様とかがちょっと違うな」
でも、こんな風に微妙に似てる感じのモンスター見た事があったような。
「あっ!そうだ!黒いスライムだ!確かあいつも模様が変化してたな」
目の前にいるウシに似てるモンスターも黒い模様をしている。
もしそうだとしたら黒いスライムみたいにパワーアップしてるっとことか。
「あのウシがパワーアップしたらちょっと厄介だな。ここは一旦集合場所に戻ったほうがいいな」
俺はその場を後にしようとしたら足元でぺきっと音がした。
足元を見てみると枝がポッキリ折れていた。
すると後ろから殺気のようなものを感じた。
「うっ嘘だろ……」
俺は恐る恐る振り返ると黒いウシが地面を蹴って突撃体制に入っていた。
「そんなバカな……ベタすぎだろ」
そのままウシは俺を殺す勢いで走ってきた。
「ウソだろーーーー!!!」
俺は死に物狂いで森を走った。
途中何回も転びそうになったが、何とか耐え生きながらえてる。
「はあ、はあ……どんだけおいかけてくんだよーーーー!!」
だいぶ走ったのにも関わらずまだ追いかけて来ている。
執念深いにもほどがある、後ろからの殺気は未だ消えてはいない。
ていうかさっきからウシが木にぶつかるように逃げてるのに一向に当たる気配がない。
「黒いスライムと同じで知能も上がってるってことか!」
このままじゃきりがない!
俺は不思議と体力はあまり減っていない。
多分半獣は体力が多いのだろう。
でもそれはあいつも同じ……このまま走り続けるのも、もううんざりだ!
「もうこれ以上はゴメンだ!一か八かやるか」
俺はそのまま右に曲がった。
それに合わせて黒いウシも曲がった。
確かこの先には岩があったはず。
俺は走りながら土を手に取った。
「そろそろか………」
岩が見えたところで後ろに急転回して
「ウィンドウ!!」
顔に向かって土を投げつけた。
「ブモゥゥゥゥゥゥ!!!」
目に入ったのだろうか顔を思いっきり振って取ろうとしている。
俺はそのすきに黒いウシから逃げた。
「とどめだ。お〜いこっちだぞ!!」
俺は黒いウシが岩に当たるように岩の方に誘導する。
「ブモゥゥゥゥ!!」
黒いウシはその声の方に向かって全速力で走った。
そして……
「グモゥゥゥゥゥゥ!!」
ものすごい音と共に岩に激突した。
「うわ〜〜……めちゃくちゃ痛そうだな」
俺はぶっ倒れている黒いウシのもとに向かった。
「完璧にのびてんな。まああれだけの衝撃だし、しょうがないな」
さてどうするか。
新種のモンスターの調査だしな連れてかなくても報告だけでいいんだけど、せっかく倒したんだしそれに……
「金もかなり取れるよな。くぅ〜考えただけでワクワクしてきたな」
とりあえず持っていく方法を考えないと。
俺は試しに後ろに背負ってるリュックに入れようと思いおろした。
でも……
「どうやってもでかすぎて入らないな」
無限に入るリュックもまず入り口から入れられないならどうしようもない。
「やっぱ諦めるしかないか。勿体無いけど」
とりあえずミノルと合流するか。
俺はミノルと約束した場所に戻る為帰ろうとしたその時目の前から炎の玉が飛んできた。
「どぅわあーーー!!あ、危ねえ……」
何とかギリギリ避けたがそのかわり黒いウシが燃えてしまった。
「かぁ〜おっしいなぁ、あともう少しだった」
俺はその時そいつが俺のことを殺しに来ていることが分かった。
「よっはじめましてだな!絶対かつ」




