表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
半分獣の俺が異世界で最強を目指す物語  作者: 福田 ひで
第十七章 さよなら、ミノル
434/827

その五 反撃の魔法

「うあああああ!!」


俺はゴリラモンスターの攻撃により空中を飛ぶ。

まずい、背中から落ちるわけには行かない。


「ワープ!」


俺はワープで地面に着地して、空中に残ったミノルを何とかキャッチする。


「ふうー危なかった。にしても、まあまあ飛ばされたな」


俺は再びミノルをおんぶしてひもで痛くないように結ぶ。


「どっちにしろ、下山をするのにはちょうどいいか」

「ウキっ!」

「っ!」


俺はサルの声が聞こえて急いで木の後ろに隠れる。

まずいな、またサルたちが俺を探してるのか。

ここはバレないように慎重に‥‥‥

その瞬間、足元で何かが折れる音が聞こえた。


「あっ」

「ウキっ?ウキー!ウキー!」

「くそ!見つかった!!」


まさか、枝を踏んでバレる古典的なミスをするなんて。


「ウホホホ!」

「早いな、もう来たのかよ」


逃げたばっかじゃだめだ。

もう見つかったんだったら、こっちから仕掛けてやる。

俺はすぐに近くの木を炎の魔法で倒す。


「ウホ!ウホホ!!」

「おおりゃ!!」


俺はゴリラ型のモンスターを見つけた瞬間、先程折った木を投げつける。


「ウホっ!?」


ゴリラは咄嗟にそれを受け止める。

それにより、両手がふさがれた状態になりその隙に俺は一気に間合いを詰めて、ゴリラの胸に手を当てる。


「インパクト!!」

「っ!!!?」


ゴリラはそのまま吹き飛ばされ、そしてそのまま動かなくなった。


「よし!やっぱり、防御されなきゃ攻撃は通じるな」


俺はすぐに置いてきたミノルの元に戻る。

あのサルたちは賢いからな、倒れてるゴリラの姿を見れば襲ってこなくなるかもしれない。

もしくは、もっと強い奴を呼ぶかだな。

俺はすぐにミノルをおんぶして縛りながら下山していく。


「くそ、こう言う時テレポートできたら便利なのに」


ん?待てよ、もしかして俺がレベル1の魔法しか使えないのを分かって、こんなことさせたのか?

ありえるな、あのシントって人俺の知らないこと色々知ってそうだし。


「ウキー!ウキー!ウキー!」

「っ何だ!」


無数の叫び声が森中に響き渡る。

サルが木と木の間を飛んでいき、叫びながら森中を飛び回る。


「位置がバレたのか?にしては声がさっきのとは違うような」


もしかして、さっきのゴリラを倒したのを見たのか。

だとしたらそれを知らせてるのかもしれない。


「やばい奴が来る前に下山しないと」


この山はまあまあの高さがある。

もたもたしてたら、日が暮れて夜になる。

そうしたら、終わりだろう。

俺は急いで山を駆け下りて行く。


「っ!」


俺は目の前の光景を見て、思わず足を止めた。

そこには何十体ものゴリラ型モンスターが居た。


「これは‥‥‥まずいな」


待ち伏せされたのか?

まさかさっきのサルたちは俺の動向を観察して森中のゴリラに伝えてたのか。


「「「「ウホっ!!!!」」」」


その瞬間、一斉にこちらに襲い掛かって来た。


「くそっ!!」


俺はすぐに来た道を戻った。


「ウキっ!」

「おわっ!」


するとサルがこちらに枝や葉を投げつけてくる。


「ぐっ邪魔すんな――――――」

「ウホ」


いつの間にか、ゴリラが目の前に現れた。


「しまっ!」

「ウッホホ!!」


俺は紐を取ってミノルを背中から落とす。

その瞬間、直撃して俺の体はそのまま吹き飛ばされた。


「がはっ!!」


気を何本もなぎ倒してようやく止まった。


「ウキっ!」

「ウホっ!」


すると止めを刺そうと無数のモンスターがこちらに近づいてくる。

だが俺はすぐにワープを使いミノルの元に移動する。


「インパクト!」


俺はミノルを襲おうとしたモンスターたちに向かって魔法を撃つ。

それにより周りに居たモンスターが吹き飛ばされる。


「ウキー!ウキー!」

「くそ!離せ!!」

「ウホっ!」


サル達が俺の体を抑えてゴリラは無防備の体に向かって拳を撃とうとする。


「ファイヤーボール!!」


魔法陣を展開させて、ゴリラに向かって魔法を放つ。

ダメージはないが時間稼ぎにはなる。

俺はまとわりついているサルを振りほどき、こちらに近づこうとしているゴリラたちに向かって投げ飛ばす。


「ファイヤートルネード!!」

「ウキャー!!」


炎の渦にやり大量のサルが巻き込まれていく。


「ミノルは!!」


いつの間にか近くに居たミノルの姿がない。

周りを見てみると、サルたちがミノルを運んでいる姿が見えた。


「お前ら!ミノルを返せ!!」


俺がサルたちの元に向かおうとすると、目の前にゴリラが立ちはだかる。


「ウホ!!」

「ウホホホ!」

「邪魔だ!」


ゴリラがこちらに拳を振り下ろした瞬間、それを避けてゴリラの顔面にインパクトを放つ。


「よし!っが!?」


その瞬間、攻撃を喰らったはずのゴリラがこちらを蹴飛ばしてきた。

予想外の一撃に受け身を取れずに木に激突する。


「っうぐ!」


まずい、あばら骨が折れた。

いや、他にも折れてる気がする。

早くしないとミノルが、早く取り戻さないと。


「ウホ!!」

「ウキ!ウキ!」

「邪魔するなよ。俺の邪魔をするんじゃねえ!!」


俺は空中に大量の魔法陣を展開させる。


「ファイヤーボール10連!!」


目の前で大量の魔法が爆発して視界を見えにくくさせる。

俺はその隙にミノルの元に一気に走って行く。


「――――――うっ!っ!?」


突然服を掴まれて地面に叩きつけられる。

その時ゴリラが俺を押さえつけて殴ろうとしていた。


「ワープ!」


俺は瞬時にゴリラの後ろにワープした。


「インパクト!!」

「ウっ!!」

「ウホっ!」

「ワープ!!」


攻撃をした瞬間、すぐにまた別のモンスターが攻撃してきたので俺は瞬時に瞬間移動する。


「ウオーター、アイス!」

「ウホ!?ウホホホ!!」


俺はゴリラの目を凍らせて、そのまま蹴飛ばした。

視覚を失った為、そのまま転がっていく。


「ミノルは!ミノルは何処だ!」


周りを探してもミノルの姿がない。

まずい、見失った!

早く見つけないと何されるか分からない!

何やってんだよ俺、ミノルを守らないといけないのに。


「ウホホ!!」


すると、一人のゴリラが木をバットに見立ててこちらをかっ飛ばそうとしてくる。


「しまっ!」


周りに気を取られていて、避けることが出来ず後ろに飛んで何とか衝撃を和らげる。

だがそれでも吹き飛ばされてしまう。

まずい、体勢を立て直さないと!


「ウホ!!」

「っ!?」


待ってましたとばかりに飛んでくる俺を拳で叩き落とす。

背中に強烈な痛みが走り痛みを意識を失いかける。

さらに畳みかけるように拳を構える。


「ワープ!」


俺が居なくなった瞬間、ゴリラの拳が地面にめり込む。


「ワープ!ワープ!ワープ!」


俺は必死にその場から逃げ出す。

体中に痛みが走る、もう限界だ。

これ以上はもう攻撃を受けられない。

早くミノルを見つけないと、そして一緒に帰るんだ。


「ウキー!」

「もう見つかったか!」


インパクトも対応されてきた。

多勢に無勢の状況でこれ以上魔力を使うのは危険だ。


「ウホっ!!」

「うわっ!!?」


すると空中から、こちらに向かって踏みつぶそうとしてくる。

くそ、何つー攻撃力だ。

あの攻撃力を利用できるような魔法があれば、だいぶ楽なのに。

ん?待てよ、そういえば合ったよな。


「ウホー!」


そうだよ、この状況に最も適した魔法!


「カウンター!!」

「ウホッ!?」


今までとは違う魔法だったからか、ゴリラは虚を突かれそのまま気絶する。


「やべーすっかり忘れてた。こんな大切な魔法を忘れてた何て」


でもこの魔法を使えば、あいつら何て大したことない。


「よし、反撃返しだ!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ