表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
半分獣の俺が異世界で最強を目指す物語  作者: 福田 ひで
第十四章 黒の時代
340/827

その十五 圧倒的

「どうした、どうした!結局はその程度なのか!?」


アルバは次々と魔法を出してピンカ達を追い詰める。


「何なのよ!あいつの風の魔法本当に厄介だわ!」

「踏ん張ってなきゃ一撃で体が持ってかれる!」

「攻撃をやめちゃ駄目だ!必ずチャンスが来るはずだから!」

「まだそんなこと言ってるのか!そんな時なんか一生来ないぞ!キルトルネード!」


全てを切り裂く竜巻が3人を襲う。


「や、やばいって!あの竜巻に触れたらバラバラになるぞ!」

「分かってるわよ!そんなこと一々報告しないで!ファイヤーバインツ!」


ピンカの魔法によってアルバの魔法が消滅する。


「まだまだこんなもんじゃないぞ!グランドファイヤー!ラノストーム!」


炎の魔法と風の魔法が合わさり炎の竜巻が出来る。


「イナミ!2人で息を合わせていくぞ!」

「分かった!」

「ウォータートルネード!」

「ウォーターガッチメント!」


2人の水の魔法により炎が消えていく。

だが消えたのは炎だけだった。


「くっ!駄目だ!竜巻の勢いが止まらない!」

「この強さ、得意魔法だからと言う領域を越えている気がする」

「ロックスタンプ!」


その瞬間、巨大な岩が竜巻を押し潰す。


「だらしないわね。これくらいどうにかしなさいよ」

「ありがとうピンカ、助かったよ」

「当たり前でしょ」


そう言ってピンカは素っ気ない態度をとる。


「で、でもどうやって倒すんだ?アルバの魔法どれこれも正直いって強すぎる。明らかにレベルが違うよ」

「相手は化け物じゃなくて同じ魔法使いよ。恐れることは何にもないわ」

「いや、もしかすると同じじゃないかもしれないよ」

「どういうことだ?」

「やっぱりそう言うことね」

「だからどう言うこと!?」

「レベルの限界を超えてるんだよ」


その言葉を聞いてアルバの表情が変わる。


「まっさすがに気づくか。そうだよ、俺の魔力レベルは10じゃない。俺の魔力レベルは11だ」

「っ!?11!!そんなことがあり得るの!?」

「実際目の前に居るんだからあり得るのよ。まさか、限界を超えてくるとわさすがに思わなかったわ」

「おそらく黒の魔法使い全員が限界を越えているんだろうね。限界を超えているからこそ、こんな大胆な行動をしたんだろ?」

「その通りだ。だけど、それを知ったところでお前らはどうするんだ?まさか、逃げたりはしないよな」

「当たり前でしょ。私達は逃げも隠れもしないわ。あんたを殺すんだから」


そう言って一歩も引かずに相手を挑発する。


「ずっと思ってたけど、ピンカって言うんだっけ?たいした自信だね。計画の時には命乞いはしなくても戦意は喪失するかなと思ってたけど、更に敵意むき出しになるしもしかして本気で勝てると思ってんの?」

「思ってるに決まってんじゃない。ガキはすぐに調子に乗るからね。きつーいお仕置きが必要なのよ」


そう言って魔法陣を展開する。


「くっ!言ってくれるな。こんな状況でもそんな余裕を見せれるなんて。でも、お前らはここで死ぬんだよ!」


その瞬間、2つの魔法陣が展開される。


「レベル魔法!ウィグザードウルフ!レベル魔法!リュートアグレッシブサイクロン!」


2つのレベル魔法が3人を襲う。


「レベル魔法!アイアンソイルギガゴーレム!」

「レベル魔法!マジックロック!」

「レベル魔法!リュートアグレッシブサイクロン!」


3人もレベル魔法を出してアルバに対抗する。

マジックロックは相手の魔法を封印して自分の魔法にして打ち返すことが出来る無属性のレベル魔法。

だが…………


『くっ!なんだこの威力!駄目だ、押し留められない』


許容範囲を超えれば魔法を封じることはできない。


「っ!そんな―――きゃっ!」

「く………そっ!」


3人のレベル魔法はアルバの足元にも及ばなかった。


「はじめからこうすればよかった。お前らに作戦を考える必要もなかった。ただ単純に魔法で殺せばよかったんだな」

「げほっ!げほっ!」

「ああ………」

「俺は頭が良いからあんまりこういうやり方はしたくなかったけど、トガみたいで馬鹿っぽいし。まあでも、たまにはこういうのも良いか」


そういうと再び魔法陣を展開する。


『なるほど、限界を超えた魔力レベルか。確かに同じ魔法使いじゃないな』


3人はボロボロになりながらも何とか立ち上がろうとする。


「まだ立つのか?気合いだけでどうにかなるとまだ思ってるとわな。残念だけど、そうはいかないのが現実だ」

「そんなことはなから分かってるわよ」

「僕達はまだ終わってないからね」

「ここから、見せてやる。俺達の本気を!」


そう言って3人は立ち上がった。


「本気?まさか、本気を出してないって言ったのか?」

「その通りよ。まだ見せてなかったわよね。私達のオリジナル魔法(本気)を!」


その瞬間、3人はオリジナル魔法を展開する。


完全魔法解明(パーフェクト)!」

もう1つの鏡世界(ミラーワールド)!」

巨兵の楽園(ゴーレムパラダイス)!」

「なっ!?」

「さあ、やりましょうか」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ