表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
半分獣の俺が異世界で最強を目指す物語  作者: 福田 ひで
第三章 黒いモンスターの謎
30/827

プロローグ あの日

「はあ〜まさかまたここに戻って来る事になるとは思わなかったな〜」


汚いゴミが散乱し、壁に所々落書きの様な跡があるこの路地裏に俺は再び戻って来た。

一度ちゃんとクエストすると誓った場所でもあり、俺的にはもう戻らないと思ってたのだが。


「それはこっちの台詞だがな。何故帰ってきた」


そんな言葉を投げかけるのは1人しかいない。

そこには壁に寄りかかりながらタバコみたいな物を吸うケインの姿があった。

もちろんケインの周りにはゴミが一切散らかっては居ない。

流石はケイン、女子力が異様に高いな。


「まあ色々あったんだよ。それよりケイン、このリュック凄いな!まさか無限に入れられる何て、どこで手に入れたんだよ」

「それは俺が作った」


そんな結構すごい事をさらっと言う。


「え!?…まじ?」

「ホントだ」


あのドヤ顔……ほんとに作ったっぽいな。


「すげーなお前。ていうか料理も得意じゃなかったか」

「簡単なものなら多少な」

「そういえばお前ってここの皆の分のご飯も作ってんだろ。裁縫も出来て、料理も出来て、皆に気配りができるとかお前って地味に女子力高いよな」


するとケインが怪訝そうな顔をする。

女子力が高いは褒め言葉にならないか。


「どういう意味か知らんが褒め言葉として受け取っておく。それよりお前はこれからどうするんだ」

「ん〜どうしようかな………」


なぜ俺がこのマイハウス(ダンボール)に戻って来たかというと色々な事情があったりする。

本当だったら今頃お金持ちでウハウハな生活を送っているはずなのに、今の俺には多額の借金が出来てしまった。

なんでそんな状況になっているかというと、時は俺達がゴールドフィッシュの討伐を終えて魔法協会に帰ってきた2日前に遡る。

そう俺達が死闘を終えたあの日が俺達の地獄の始まりだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ