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半分獣の俺が異世界で最強を目指す物語  作者: 福田 ひで
第七章 結成!問題児だらけのパーティー
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その一 結成された仲間

「ふーっ久しぶりにゆっくり寝れた気がするな」 


俺は宿屋のベッドから起き上がると暖かい朝日を浴びながら背伸びをする。


「死刑にされそうになってから大変なことの連続だし。ていうか死刑されそうになるって経験自体まずありえないか。当たり前だけどこの世界に来てから初めての連続だ」


その時誰かが部屋のドアを叩く音が聞こえてくる。


「かつー?起きてる?」


この声はミノルか。

どうやら俺が起きてるかどうか確認をしに来たみたいだな。


「起きてるぞ!入りたいならどうぞ!」


了承を得られたからかドアノブを捻り部屋に入って来る。


「おはようかつ。昨日は十分寝れた?」

「おはようミノル。だいぶぐっすり寝れたよ。ここ最近忙しかったから特にな」


俺はミノルと軽い挨拶を交わす。

こうやってミノルと挨拶を交わすのも日常になってきたな。


「それは良かったわ。確かにここ最近色々あったわね。久しぶりに平和な日常って感じがするわ」


ミノルもそう思ってたのか。

あの時処刑されなかったのもミノルのおかげなんだよな。


「なあミノル改めて言わせて欲しいんだ」

「何?」

「あの時、処刑されそうになった俺を助けてくれてありがとう」


これほどまでに人を感謝したことはないだろう。

俺は尊敬の意を込めて感謝の言葉を言った。

するとミノルは視線をそらすと毛先を指で巻き取る。


「べ、別に改まって言う事でもないわよ。当然と言うか、当たり前でしょ。私達は仲間なんだから」

「そう言えばその仲間になる為にパーティー結成したって言うけど、どうやってやったんだ?」


あの時は命が掛かってたからノッたけど正直詳細はあんまり聞かなかったから意味がよく分かっていない。


「パーティーを結成するのは簡単よ。魔法許可証を提出してパーティーになりたいですと言えばパーティーカードが渡されてはれてパーティーになれるのよ」

「それって本人が居なくても出来るのか?」

「本当は居なくちゃ出来ないけど、かつの時は特別に作ってもらったのよ」


そう言えばミノルとルルさんって結構仲良い気がする。

普通頼まれても出来ない事もやってくれるし、昔からの知り合いとかなのか?


「その事について丁度話したい事があったから皆が待ってる下に行きましょう。準備が終わったら下に来てね。それじゃ」


そう言ってミノルは部屋を出て行った。

俺は一度あくびをして背中をポリポリとかく。


「とりあえず歯でも磨くか」


―――――――――――――

階段でしたに降りるとそこにはミノルの言う通りみんなが集まっていた。


「お、かつやってきたな。遅いではないか」

「準備してたんだよ。それで今日はどうするんだ」


するとミノルが不敵に笑い出す。


「ふっふっふっ今日は皆で話し合って決めた事をやるわ」

「決めた事?俺その話聞いてないんだけど」

「お主は留守番しておったからな」


あの時話し合ってたのか。


「それでその話ってのは何なんだよ」

「それはミノルさんからお願いします」


リドルめ、説明がめんどくさいのかミノルに話をさせようとしてるな。

だがミノルもすぐに言いたそうにしていたので嫌がる顔をせずにうなずく。


「今回は話し合いの結果……皆でパーティーを結成することにしました!イェーイ!」

「え?パーティー!?てことは皆仮パーティーじゃなくて正式なパーティーになるってことか!」

「そういう事です。これからもよろしくお願いします」


そう言ってリドルが改めて言う。

なんやかんやあってずっと一緒に居たし何か実感わかないな。

でもこれが1つの正式なパーティーになるきっかけってことだよな。


「ああ!改めてよろしくな!」


俺はリドルと握手を交わす。

これからも平凡の2文字は無くなる気がするな。

それでも何故か悪い気はしなかった。

むしろこれからの事を考えると楽しいと言う気持ちが先に来る。

俺も刺激を求めてたのかも知れないな。


「妾も妾も!」


そう言って握手してる手を上から掴む。


「それじゃあ私も混ぜてもらおうかしら」


ミノルも同じ様に上から掴む。


「それじゃあ俺達は今日からパーティーメンバーであり仲間だ!」

「「「ああ!!」」」


今日この日史上最も問題だらけのパーティーが結成された。



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