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半分獣の俺が異世界で最強を目指す物語  作者: 福田 ひで
第六章 ガルア様と黒の魔法使い
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その十一 脱出

「よし、みんな集まってるな」


俺は黒い建物から脱出してきたみんなを見渡す。

実はあの後ルージュに鍵を渡して牢屋に捕まっている半獣を解放させてもらっていた。

結果的に作戦は成功し今こうしてこいつらが脱出出来た訳だがまだ伝えたいことがあった為人目につきにくい場所で集まってもらっていた。


「あなたはもしかしてナイトさんですか?」


脱出した中の1人がルージュが俺を呼ぶ時に使うナイトを口にする。


「え?ああ、まあ確かにそうだけど何で知ってるんだ?」


確か脱出した人達にはその名前を言ってなかった気がするが。


「それは僕達をあの地獄のような場所から救ってくださった、ルージュさんから教えてもらったんですよ!僕達を助ける為に命懸けで鍵を奪ったのはナイトさんと言っていましたので!」

「あーあいつそんな事言ってたのか」


まさか俺をそんな風にこいつらに伝えていたなんてな。

ちょっと嬉しいがナイトという名前で覚えられているのは少し悲しい気もする。


「てことは本当にナイトさんなんですね!」

「俺達の救世主様だー!!」

「ナイト!ナイト!ナイト!ナイト!」


脱出した人達は俺の本名では無い名前を熱唱する。

うん、すごく素直に喜べない。


「えっと……嬉しいけどちょっと静かにしてくれないか。話したい事があるんだ」


それにこれ以上すると周りの人に聞こえて変な宗教とは思われたくないからな。


「話したい事とは何ですかナイトさん」

「えっとまずお前達が捕まってた事は誰にも言うな!人間と関わってるのがバレたら罰を受けるのは俺らだ。だからもし誰かに何をしていたのか聞かれても嘘をつくんだ!分かったか?」


すると再び大喝采が起きた。

こいつら静かにしてって言ったのに。

するとその喝采の中1人だけ手を上げた。


「どうした?何か質問があるのか」

「どうして言ってはだめなんですか?確かに人間と関われば極刑ですが、さすがにこんなに武器やら何やらあるので、中さえ調べれば僕達ではなくあいつらが罰を受けるんじゃないんですか」


冷静かつ、真っ当な質問にみんな同意をし始める。


「確かに普通ならそうなる方が自然だ。でもこれは普通じゃない」


みんなざわざわし始める。


「今回のこの建物だけど見た目からしてかなり怪しい。作りも他と違う様な気がするし、こんな怪しい建物を王は普通見逃さないだろう」

「そうですだから―――」

「ちょっとまてこれからが本番だ」


俺は男の言葉を止め話を続ける。


「その怪しい建物を何故何もしないのか。つまりあそこには何かもっとやばいものが隠されているって事だ。多分この島の王、ガルア様ですら干渉できないような何かが。だからこの事は忘れろ分かったな」


話終えるとみんな先程の元気が嘘のように静まり返る。


「わ、分かりました。ありがとうございます」


質問して来た男は礼を言うと静かにその場を立ち去った。


「それじゃあみんなもう帰っていいぞ。別に話さなきゃ何も起きない。それよりも今は脱出出来たことを喜ぼう!」


俺がみんなの気持ちを昂ぶらせるためわざと明るく振る舞う。


「そ、そうだな。それじゃあ今夜は飲みまくるぞーー!!」

「おおーーー!」


良かった、これでもう大丈夫だろう。

すると1人の女の人がこちらに近づいてきた。


「あ、あのー私達を解放して下さりありがとうございました」


そう言って深々と頭を下げる。


「いやいや、別にいいよ」

「いえいえ、そんな謙遜なさらずに。あのールージュさんにもお礼を言いたいんですがどこにいるか分かりますか?」


女の人はルージュにもお礼がしたいみたいだな。

だけど今ルージュの居場所は分からない。

本当にお礼が言いたそうだし、この人にルージュを見てないか聞いてを見るか。


「その事なんだけど、今俺もルージュを探してるんだよ。何処かで見てないか」

「すみません、私が最後に見たのは拘束器具を外してくれた時しか……」


うーん、やっぱりそう簡単には見つからないか。


「そうか……ありがとな教えてくれて」

「いえいえ、お役に立てずスミマセン」


そう言ってまた頭を下げる。


「そんなに頭下げなくてもいいよ。それじゃあ」

「はい、本当にありがとうございました。それでは」


その女の人は最後まで頭を下げて行ってしまった。


「ちょっと待ってくれ、俺見たぞ」


そう言って、大柄の男がこちらに近づいてきた。


「見たってルージュの事か?」

「ああそうだ!恩人の姿を見間違うわけねえ。あの人は黒いローブを纏った人と一緒にあっちの森の方に行っちまったな」


そこはここから少し離れたまだ行ったことない森だった。

黒いローブ………黒といえば黒の魔法使いだが、あいつらがただの女の子を攫うわけないよな。

多分…………


「情報提供ありがとう。参考にするよ」

「困った時はいつでも手を貸すぜ!」


そう言ってマッスルポーズをする。


「あ、ありがとう……気持ちだけ受け取っておくよ」


その男と別れを済まして俺はルージュの居る場所を考えた。

さっきの情報によると森の方にいる可能性が高い。

もしくはそれよりさらに向こうの場所だ。


「黒の魔法使いが関わってんなら、俺1人じゃどうしようもないな」


俺はガルア様が住んでいる、城の方を向く。


「よし!ミノル達に、協力してもらう!」


俺は早速ミノル達と合流する為城の方に向かって行った。



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