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鎖縛金龍との語り人  作者: グリティア
1/3

プロローグ

昔々、あるところに鎖を自由に操るお姫様がいました。

そのお姫様は美しく、心の広いとても優しい方で、のどかな田舎の領地でのんびりと暮らしていました。

しかしある日、金色に輝く大きな龍が領地を襲いました。

田畑は荒れ、村はなくなり、人はいなくなりました。

悲しい気持ちになったお姫様は、ある日、龍を捕まえることにしました。

龍と捕まえるために領地を出たお姫様は、4人の仲間とともに龍が住んでいるといわれる森にやってきます。

  中略

そして、やっとのことで捕まえた龍を、お姫様はやっつけず、龍を連れて自分の領地に帰ると、大きな塔の中に一緒に入っていきました。

それからはお姫様は金色の龍と一緒に過ごしたそうです。

                 『鎖の領主と金色の龍:きんりゅうものがたり』



 そこらじゅうがボロボロの筒状の古い巨大建造物の中、入り口から入ってすぐのところに、茶髪の髪の少し長い一人の少年がいた。黒いシャツ、茶色いズボンに黒い膝のしたまであるロングブーツをはいた少年は古い大理石の床に置かれている古い円形テーブルの前に古い椅子に座り、肘をついてその本を読んでいた。

『鎖の領主と金色の龍』という本は今や知らない人はいないほど有名な本

タイトル通り、かつての出来事が様々なジャンルで書かれているものをまとめた、いわば作品集である。

その本はすでにボロボロで、いまにも壊れてしまいそうな状態だった。


少年はその本を静かに閉じ、テーブルに置くと、上を見上げた。

壊れ、崩れ落ちた天井の隙間から見える空は青く、雲はほとんどなかった。

その空を見上げていた少年は、ふと口を開けた。


「なぁマリゴード。」


誰かを呼んだようだった。

この場所には人はこの少年しかいない。

では一体だれがいるのだろうか。


ジャラジャラジャラ・・・・


という鎖のこすれる音がし始めたと思ったら、すぐにその音はやんだ。


『なにか用か?ニンゲン。』


突然背後から女性の声が聞こえた。


「バルディだ。」


『そんな名前でもあったな。ニンゲン。』


「お前わざとだよな。絶対わざとだよな。・・・・・。それより聞きたいことがある。」


『なんだ?』


「昔のこと。先代たちのことを聞かせてほしい。」


『ほう。お前が先代のことを聞くとはな。もう調べていたのかと思ったぞ。』


「ここに来る前にいろいろ調べたが見つからなかったんだよ。俺の研究のためだ。教えてくれ。」


『それが人に頼む態度か?バルディ。』


「お前『人間』じゃないだろ。・・・・まぁいいや。」


そういうとバルディは振り向いて上を見上げた。


「なぁ。先代の話聞かせてくれよ。どんな方たちだったのか。覚えてるだろ?250年前、この地に厄災をもたらした金色の龍、マリゴードよ。」


バルディの見る先には、両手両足を首に鎖が巻かれた長い尻尾と巨大な翼、口から見える牙は鋭利、鱗は美しい金色に輝く巨大な翼竜、『マリゴード』がいた。


『いいだろう。貴様らアマリス家の代々の話を聞かせてやろう。アマリス家第22代目当主バルディ・アマリスよ。』


ついに始まりました【鎖縛金龍さばくきんりゅうとの語り人~厄災龍とのスローライフ~】!!

クレマチス・オンラインとは違う、少し変わった日常をお送りしていきます。

こちらはクレマチス・オンラインの毎日投稿とは異なり、不定期投稿でやっていき、投稿する前日にTwitterで告知をします。

なのでブックマーク又はTwitterのフォローをしてくださるとすぐに読むことができると思います。

それではまた次回!

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