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ダンジョンコアメンタルは恋をしない  作者: 菜王
第一章 迷宮を作ろう!
40/57

第四十話 椎葉レポート001

説明回っぽく!

( ̄Д ̄)ノ


変更ありですが、こんな感じで魔法を設定する予定です。

第四十話 椎葉レポート001


☆迷宮カトリーヌ

 コントロールルーム


 エレノアさんとの戦略会議を終えた後、俺はコントロールルームでノートパソコンと睨めっこしていた。

 周辺国の動向がどの様に変化して来たのかを確認し、一体今、このジュール大森林に何が起こっているのかを考えながら、ダンジョン育成の方針を練り直しているのだ。

 たが、結局の所「……分からん」

実際には関係者に接触して見ない事には詳細は掴めない。


(何とか静観してやり過ごしているだけだ)


 先の展望は全く見えて来ない。

 そもそも王国第一級の蒼天騎士団が出張って来るなど想像すら出来なかった。そして周辺各国からも様々な思惑の元、有象無象がジュール大森林に入り込んでいる。

 それでも中途放棄した一日目からそれを引き継いだ二日目の五つの工程を経て総延長は2000mを超え、そして第六工程で念願のライフスペースも完成した。

 階層はまだフロア01のみだが(解放しているのは更に一部分)取り敢えず順調に定着も始まっている。


(これだけは救いだな)


 大ネズミと洞窟ウサギ、それと数種類の小動物が入り込み始めており、四つのコロニーを作り繁殖の準備も進んでいる。流石にその成果はまだ少し先になりそうだが。


 50000P近いマナ保有量を誇るカトリーヌとは言え、未だ地脈、龍脈と接続していない所為で今の所は横這い状態が続いている。

 これからレベルが上がれば更に総量も増えるだろうが、問題は採算分岐と経常収支の折り合いをどう付けるかだろう。

 フロア05までの完成はあと四日後。

 迂闊にダンジョンとして認識されればいきなり大軍に乗り込まれる危機の上に、女勇者と言うチート能力者まで現れる可能性を孕んでいる。


(何気に笑えんな)


 自然定着させたコボルト

 これが鍵になる。

 このランク1の最弱と呼ばれるモンスターをどれだけ効率よく使いこなせるかが課題だ。


 そして俺の取得するジョブとスキル


(上手くはまれば良いんだが)


 そして主戦力になるゴブリン、グレイウルフ、スライム達をいつ戦力化するかだ。それが開戦の合図になるだろう。

 そして気になるのは開拓村で蒼天騎士団を指揮する人物と、三つの迷宮でこれからどんな事態が起こるのかだ。


 ただ、何れにせよ迷宮カトリーヌを育成する為には多くの人を呼び込まねばならず、呼び込めば破綻の危険が増大すると言うこの矛盾を如何に管理出来るかに掛かっている。


 ダンジョン育成に必要なマナを集める方法は、ダンジョン内に多くの人やモンスターを集め発散するマナを回収するか、ダンジョン内で死亡させそのマナを直接吸収する他ない。

 闘争は不可避なのだ。


 ただ、逆に言えば今はチャンスでもある。大量に人やモンスターをダンジョンに引き込む事は容易いだろう。単にダンジョンが出来れば良いと言う訳では無いのだから。

 ダンジョンマスターの役目はダンジョンの永続的な開発と管理だ。例え百階層を超える大魔宮を産み出せても人が来ないのでは意味が無い。しかし人が来てもダンジョンコアを破壊されれば全てが灰塵に帰する。


 その為には如何に効率良くマナを投資出来るかだ。

 今期はカテゴリー4が七つも迷宮契約を終えこの世界に送り込まれ、過去最大の迷宮発生期に突入している。

 これは偶然なのか、それとも必然なのかは分からない。しかし何かが起こりつつあるのは間違いないかも知れ無い。

 俺は嫌な予感と共にそれを感じとっていた。つまりカトリーヌもそれを如実に感じとっている筈だ。


「マスター〜フルーツ牛乳です〜☆」

「!!! ブ、ブレア、まだ起きてたのか!」

「トイレに行ったらコントロールルームの灯りが点いてたんでつい〜☆」

「いやいや、もう遅いから! 早く寝ろよ! 明日も森の中を飛び回って貰わなければならんからな。疲れるぞ?」

「えへへ☆ ブレアはサキュバスの中でも特別な上位種だから平気なのです〜」

 いや、平気じゃ無いだろ?

 するとピタッと背中に張り付いて来る。ブレアは暫くあの地下遺跡でお茶を引いていたらしく、今回はかなり気合いが入っている様だ。だがこの密着攻撃は危険だ! 無いようで胸があるからな。ダンジョンマスターが自分のサキュバスに虜にされるなど一生の恥だ。


「いつ危ない冒険者が乗り込んで来るかは分からん。いつでも戦える万全の体制を取っておくのもガードモンスターの務めだぞ(本当はグリフォンにやらせるつもりだったがな)」


「は〜い☆ でもマスターも無理しちゃダメです〜」


 そう言うとフワフワと部屋に帰って行った。ブレアは何気に寝ボケてた気がする。だがサキュバスはやっぱりモンスター扱いはしにくいな。防御力がペラペラだから盾役には使えんしな〜


 俺はフルーツ牛乳を飲みながらダンジョンモンスターのリストを見直していた。ゴブリンとかならコストは低いが、やはりドラゴン系やジャイアント系は総じて高い。


■■■■■■■■■■■■■■■■


[ダンジョンモンスターの基礎知識]


♦︎ダンジョンモンスターコスト

 基本召喚コスト

ランク0 1〜9MP

ランク1 10MP

ランク2 20MP

ランク3 40MP

ランク4 80MP

ランク5 160MP

ランク6 320MP

ランク7 640MP

ランク8 1280MP

ランク9 2560MP


♦︎ダンジョンモンスターリージョン

 召喚に於ける大分類と小分類


龍/Dragon

巨人/Giant

亜人/DemiHume

獣/Beast

鳥/Bard

蜥蜴/Lizard

昆虫/Insect

水棲/Aquan

植物/Plant

粘菌/Brob

霊体/Spritual

不死/UnDead

魔法生命体/Material

精霊/Elemental

悪魔/Deamon

天使/Angel

英霊/Ensheant


外なる神々/OuterGod's

古き者共/OldOne's

偉大なる意志/GreatSomething


以下名称不明判別不能


♦︎固有魔力波形マナカラー


赤《red》

青《blue》

黄《yellow》

緑《green》

紫《purple》

橙《orenge》

白《white》

黒《black》


♦︎魔法領域マジックリージョン

精神

生命

暗黒

神聖

自然

物質

意識体

高次元

天界

魔界

神界

冥界

星界

紋章

図形

文字

碑文



♦︎魔法系統マジックルイン

 正統魔法オーソドックス

 異端魔法ヘテロドックス

 古典魔法オールディーズ


♦︎魔法円マジックサークル

 秘印サイン


♦︎魔法陣マジックヒエロニムス


第一魔法陣モノグラム

 霊魂の単元素

第二魔法陣デュアラル

 陰陽による双極(干渉、不破、融合)

第三魔法陣トライフル

 三位一体による調和

第四魔法陣クァッドラム

 物質世界の倫理

第五魔法陣ペンタゴン

 精神による支配

第六魔法陣ヘキサゴン

 人と神の合一

第七魔法陣セプテマ

 ?????

第八魔法陣オクタゴン

 ?????

第九魔法陣

 ?????

高次魔法陣


{名称、数値は変更の可能性あり}


■■■■■■■■■■■■■■■■


 これに加えてマジックアイテムも用意する必要がある。

 飴と鞭だ。

 鞭は当たりどころが悪いと死んでしまうが。

 トレジャーボックスとモンスタードロップによる報酬が冒険者をダンジョンに引き寄せる原動力になる。経験値を稼ぎレベルアップを目指す者は稀で、殆どの者は報酬を得る為にダンジョンに入り、その過程で経験に応じたレベルアップを得る。

 この報酬をどう工夫してコストを下げられるかが重要だ。

 このバランスが崩れればダンジョン運営は頓挫するだろう。


「…椎葉は考え過ぎ…」

「のわぁっ! び、ビックリした!」

 背後からいきなり声を掛けるな!

 ニヤニヤと笑う(本当に微妙に笑っていやがる)カトリーヌはしてやったり顏になっている。考え事しているとつい周りが見えなくなるからな。

「…そもそも──椎葉はまだファーストジョブにもついてない。最初から全ての知識を詰め込もうとしたらパンクしてしまう。やるべき事、やるべきで無い事、キチンとラベリングし無いとダメ。ダンジョン育成は一人でするものじゃ無い…のよ?」

 見た目は美少女だが、よく考えてみたら目の前のカトリーヌは推定五百歳を超えている超常の存在である。いわゆるロリババアと言う奴だ。盛大に五百年近く引き篭もっていた割に口が立つ。でも……

「なあ、カトリーヌ、何で五百年もダンジョンマスターを選ばなかったんだ? その…機会くらいありそうなもんだけど」

「…………大人の女に歳の話題を振るのは失礼……椎葉はほんと子供で困る」

 と言ってカトリーヌは肩を竦め溜息を吐いた。


 いやいや、それは違うだろ?


 でも江戸時代の混浴の知識があったんだから、極端に成長が遅かったとかでは無さそうなんだが。

 と言うかカトリーヌが大人なのはパンツだけだ。

 いずれ生意気なカトリーヌには少し恥ずかしお仕置きをしてやろうとジッと睨んでいると「…何? 何か文句でもあるの?」そう言って睨み返して来た。

 その長い睫毛と大きな瞳(紅い)を見てふと思い出しす。


(そういやダンジョンコアメンタルは歳を取らないんだったな)


 何百年も何千年も変わらぬ時の中を生きるとはどんな心境なのだろうか。人を超えた超常の存在か──と思っていたらカトリーヌがフルーツ牛乳を差し出して来る。


「…これでも飲んでクールダウン」


 と、一言コントロールルームをスタスタと出て行った。


「……いや、嫌いじゃ無いけどな」


 ん? まてよ、冒険者へのアイテムを渡すのはトレジャーボックスとモンスタードロップだけではつまらんな。


 例えばダンジョンの中にカトリーヌみたいな美少女が現れて渡して来るとかどうよ? それとか旅の商人みたいなのが現れて買えたり、交換できたりとか。課金ガチャとかも面白いな。

 方法は──

①拾う/ダンジョンポップ

②奪う/モンスタードロップ

③渡す/ミステリーギフト

④交換する/ストレンジトレード

⑤買う/アイテムベンダー

⑥賭ける/ガチャスロット

⑦見つける/トレジャーボックス

 ──位だろうか?


 でも脳筋冒険者では中々新機軸は理解出来ないかも知れん。


「……そういや世界最初の迷宮ロールプレイングゲームに変なお化けが出て来るのがあったな」


 そうだ![マーピィズ ゴースト]と言うNPCが現れて時々情報を教えてくれるなんてどうよ!


 まてよ! 別にアイテムだけじゃなくてもいいじゃ無いか! カトリーヌが冒険者にスキルを取得させるとか!

 これは[ロデリック ゴースト]とでも名付けようか? これはあるシュミレーションRPGに出できた奴だ。


 その時〈トントンッ〉とコントロールルームをノックする音がした。


「!!! は、はい!」


「……椎葉さん、まだ起きているのですか」


 そこには──少し大人なナイトウェアに身を包んだエレノアさんが立っていた。


「……エレノアさん、こんな夜にどうしたんですか?」


「……いえ、その、灯りが点いていたものですから」


 そう言って少し恥ずかしそうに笑いながらコントロールルームに入って来たエレノアさんと手には──フルーツ牛乳がしっかりと握られていた。



 ……皆さん


 気に入って頂けて幸いですが


 そのフルーツ牛乳は俺個人秘蔵の品……


 この迷宮カトリーヌにはコッソリ持ち込んだ筈なのだが──


 ──いや、何も言うまい。


 きっとそれがダンジョンマスターの度量と言うものなのだろう。


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