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「ようよう!ここの機内食はお客様に石食わせんのかい!!」
俺はでかい声でスチュワーデスに文句を言う
「申し訳ありません。直ぐにお取り替えをします」
「はっ!そんなんじゃ俺の気は晴れないね。誠意を見せてくんなきゃ誠意をさ」
そう言って俺は親指と人差し指で円を作る
「わ、分かりましたではこちらへ……」
スチュワーデスに着いて行くと、機内の冷蔵庫前でドーナツを渡された
「こ、これを…」
「へっへ、分かってるじゃねーか」
「ああ……私のおやつ」
「ヒャッハーやっぱドーナツはうめーのぉ」
涙目のスチュワーデスの前でさも美味そうに食い、俺は席へと戻った
一時間後
「……ん? 何だか、腹が、少し、痛いぞ?」
…………まさか!
立ち上がりスチュワーデスを見るとスチュワーデスの目が妖しく光る
「き、貴様…」
「はっ!まんまと引っ掛かったわね。この薄汚い資本主義の豚が!!」
「うぐあ!」
腹痛が激痛に変わる。このままでは死んでしまうだろう
便所へGO!
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敢えて飛行機から飛び降りる
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