第1話 プロローグ(1)
「仲穎ー、早くいってきてぇー!」
「わかったよ、リちゃん、直ぐに行ってくるね~」
僕は幼馴染の彼女に今日も昼食を購入してくれと嘆願をされて学園の売店へと向かう。
それも彼女の財布のお小遣いからではなく、僕の財布のお小遣いからだから。僕は彼女のお財布君……。
まあ、《《貢君》》と呼ばれる情けない男……。
だけど彼女は我が校……。長安学園の生徒会長であり、女王さまでね。もしも僕が彼女に逆らえば、女王様の取り巻きのスポーツ科のヤンキー兄ちゃんやヤンキー姉ちゃん達に僕は何故か? 悪い事すらしていないのに袋叩きに遭い、顔や身体中に痣が出来るくらい殴り、蹴りされ虐められてしまう。
まあ、そんな僕だから、自分への彼女達の虐め行為を学校の先生へと報告するか、警察へと報告して、傷害事件として取り扱ってもらえばいいのに? とみなさんは思うかも知れない。
しかし今のこの時代はね、西暦2100年になる《《日本》》とまだ何とか他国から呼んでもらって国でね……。
この国は100年以上も前から近い将来少子高齢化になると言われていた。
でもそれが現実になってしまい。今は日本人と呼ばれている民族ははね、世界中でもごくわずかでね、絶滅危惧種に認定をされている世界……。
(お願い)
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