アイルランド神話:白鳥の女
この物語はアイルランドの神話に基づきました。私は日本語に通訳して、原作な話を書きました。VNのスタイルビデオを作りました、私のYouTubeチャンネルで見えます。これはそのVNのセリフです。
https://www.youtube.com/@CasianErebos
物語は昔々のアイルランドの緑野山の中で起こります。
語りて:
アイルランドの異世界に、白霧の下には緑野山が座っております。その野山の間に石の扉が立ち、その奥にはいくつもの城がそびえ立っています。城は月のように輝き異世界を照らします。城の奥には、「トゥアハ・デ・ダナン」と呼ばれる宮廷。アイルランドの古代の神々の国があります。これらの城の一つには、愛と若さと夏の神、アンガスが安らかに眠っていました。アンガスは突然に覚まされ、ベッドの端に座っているに知らない女が見えます。
アンガス:
私の目が欺かれているのか?こんなに美しい存在を、今まで見たことがない。名前を教えてくれない?
語りて:
アンガスは手を伸ばしますが、女性は微笑んで遠ざかります。そして、彼女がティオンパンというハープを弾き始めます。
アンガス:
なんと美しい音楽。まるで雲の上を飛んでいるような気分...
語りて:
アンガスは眠りに落ちてしまいます。かくして、アンガスは知らない女の人に悩殺されていました。彼は起きている間の楽しみを無視しました。狩り、宴会、恋愛アドバイスを辞めました。彼は一日中ベッドに寝転び、夜を待ちながら、夢の中で現れる見知らぬ美女との逢瀬を楽しんでいました。こうして一年が過ぎました。
ダグデ覇王:
我が息子、医者はあなたがひどい病気にかかっていると教えてくれた。
アンガス:
はい、まさにその通りでございます、父上。なんと恐ろしいこと、けれどもなんと素敵なことよ。毎晩、夢の中で、私は会ってない美人に訪れられます。彼女の美しさを言葉で表現しようとすれば、その美しさを汚してしまうほどです。彼女は私の手を逃れ、繊細な音楽で私を夢中状態に魅了します。ああ、名前さえ知っていれば、詩を詠むことができるのに!
ダグデ覇王:
君が私と同じ病気にかかっているのは運命だ。同じように私を魅了したのは、まさに君のお母さんだった。だから、私に効果があった方法を使ってよ。
アンガス:
ああ、そんなに簡単だったなら、父上、どんなに良かったか!名前も、家族も、住処も、すべてが謎に包まれます。いったい、どんな呪文がそれを解けるというのか?
ダグデ覇王:
絶望に飲み込まれないで、我が息子。わがはいは神々の主だ。この国の全ての使者を遣わして彼女についてすべて調べさせよう。できたまで休まない。
語りて:
そうして数か月後、隣国の王がデレデレの王子を訪ねてきました。
ボヴ王:
絶望を打ち捨てよ。あなたを悩ませるあの女の名前を、私が持ってきた。カイア・イヴァーメスと呼ばれている。そして、コナクター州の近くに住んでいる。
アンガス:
まさか、あり得ない!王が言ったことが真実なら、彼女は人間に違いない。
ボヴ王:
本当だ。でも、だからといってアンガスの問題が楽になるわけじゃない。彼女の父、イーサン・アンブアイユは、偉大にしてわがままな男だ。王様ではなく、強力な魔法使いだ。縛る魔法にもかかわらず、彼女は彼に知られずに、自身の魔法であなたを訪ねる。
アンガス:
彼女を縛り付けている魔法が何なのかを知らなければならない。ボヴ様、私と一緒にこの世と人間界の境界を越えていきませんか?
語りて:
かくして、あの世の境界を超え、イーサン・アンブアイユの王国を通り過ぎ、ついに平穏な湖へと辿り着きました。目の前に美しい光景が広がっています。3倍50人の美人、純白のドレスを着ながら湖の清らかな湖の水に膝まで浸かり、それぞれが腰の部分に絹のような細い鎖が繋がれています。
ボヴ王:
神様にも知らせずに、このような美しさが存在しているかなんて、信じられない。その美しさで私の心を奪われて、まるでよろよろと立ち上がる小鹿のように、足が力を失ってしまった。
アンガス:
あそこ!湖の真ん中に。夢を苦しめる女がいます。
語りて:
一人の女性が、銀ではなく金の鎖でつながれ、他の女性よりも背が高く立っています。
ボヴ王:
今ならアンガスの恋煩いが分かる。私は、この美しさを知らずに今の今まで生きてきたことが、泣けてくる。でもさ、あの美人が口説きやすいわけじゃないって、見れば分かるだろう。真夜中になると、あなたの若気の欲望は弱まるかもね。
アンガス:
嵐も魔法も私の欲望を弱められません。真夜中に、親愛なる友よ、何が起ころうとしているのですか?
ボヴ王:
絶望に浸かりながら、あなたは時期を忘れちゃったみたい。今夜はサムハイン、冬の始まりにして、異世界とこの殺風景な現世との扉が開く日だ。人間でも、神々でさえ無力なほど強い魔法を操ることができろうになる。見よ!
語りて:
かくして、3倍50人の美人はイーサン・アンブアイユの邪悪な魔法によって前後に揺れ始めました。弧を描く胸は、絡み合う首へと変わり、純白のドレスはやがて白き羽根となり、柔らかな唇は、誇り高きくちばしに変わっていました。かつてティアンパンの弦を舞っていた繊細な指は、翼のひだの中へと消えてしまいました。カイアは白鳥になってしまいました。そして、あの白鳥たちが空へと舞い上がっていきます。
アンガス:
待ちなさい!夢さえ及ばぬ美しい人よ。私のもとへおいで!
カイア:
誰が私を呼んでいるのですか…?どなたか、いらっしゃいますか?
アンガス:
私は「トゥアへ・デ・ダナン」のアンガスと申します。君の甘美な音楽がここへ辿り着きました。あなたの繊細な手を握るという奇跡を果たすように。
カイア:
アンガス!あたしのことを気にかけないと思っていました。でも、やっと君はあたしのところに来ました。胸の中にある幸せが溢れ出します。もし、後悔に縛られていなければ。
アンガス:
私は毎晩、君のことを待ち続けていました。そして毎晩、無音の声で、知らぬ名を呼びかけていたのです。
カイア:
でも全ては無駄です。父親はあたしを決して手放さないと誓いました。そしてあたしに人生の半分を白鳥のように生きるという呪いをかけました。アンガスさんは確かに鳥と結婚したいどころではありません。
アンガス:
君を愛するのをやめさせる魔法なんて、あり得ない。私の身体は、次の息よりも君を求めています。
カイア:
もし私があなたのもとへ行くとしたら、それは人間としてではなく、白鳥としてでしょう。柔らかなベッドも、宝石のきらめきも、私には要らない。ただ、果てしない空を飛び、清らかな水に身を沈めたいだけ。
アンガス:
それが君の本質だと分かります。ありのままの君を受け入れます。永遠に愛し、敬うことを誓います。
語りて:
白鳥のカエアが湖に降り立ち、滑空して彼のもとへやって来る。二人が抱き合うと、アンガスも白鳥に変身します。白鳥の姿で、カイアとアンガスはダイヤモンドが散りばめられた漆黒のキャンバスのような夜空へ舞い上がり、二人の歌声はそれを耳にした者すべてを、三日三晩目覚めない眠りへと誘いました。
かくして、二人は婚約を交わしました。アンガスはカイアを、トゥアハ・デ・ダナンの緑野山と美しい国へと連れて行きました。
白鳥として一年おきに過ごし、永遠にお互いを愛する自由を得ました。
この物語を楽しんで、古代アイルランドの神話について少しでも学んでいただければ幸いです。
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