3回目
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核がどこにもない。これが一体どういうことだ。今まで優しい光を放っていた紫と白色の物体は消え失せている。厳密には代わりに巨大な岩のようなものが浮遊している。
近づいて見てみる。ん?耳を澄ますとピッピという高い音が聞こえる。それに何やら赤い光が滲んでいるようにも見える。まさか……
「核爆弾か…?」なんということだろう。白と紫の神々しい光が織りなす惑星の生命を司る核は、文字通り生命を奪い骨すら残さない核に置き換えられていたのだ。
言うまでもない。核は破壊されたのだ。
道理で植物に生気がないと思った。このままだと惑星はゆっくりと死んでいく。そして最後には爆発する。鈍い衝撃音が海底に届いた。
——帝国の攻撃が始まったか。戦争によってますます惑星は気づいていくことだろう。この分だと数時間後には爆発だ。
こうはしていられない。急いで反乱軍へ加勢しなければ。
「………」しかしそれで良いのか?
仮にこの戦いに勝ったとしよう。惑星の運命は変わらない。死に絶えるのを待つだけだ。もしかすれば帝国はこの核を起動させて惑星毎反乱軍を葬るつもりかもしれない。
最もそれは最後の手段にすぎないだろうが。どちらにせよ同じだ。惑星や生命を戦争の道具にするけしからん悪漢達。生物兵器などを作ってきた自分もそうだ。悪漢なのだ。
行動には結果が伴う。もしこれが今まで自分がやってきたことの償いという結果ならば……素直になるしかない。
天才は覚悟を決めた。この惑星と、この帝国と、運命を共にしようではないか。
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