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天才の顰蹙。

読んでいただき誠にありがとうございます!!!

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 帝国のジフィター級は帝国の拠点となっている。兵器の検証、立案、実験、会議、兵士育成、各種ギャラクシーディサスターと各兵器の格納、兵士の自宅寮、管理職の休憩室、防衛用、保安局、司法省、雇用省など帝国にとって必要な全ての機関が揃っている。


そういう点も考慮されてジフィター級は星系五つを覆い隠すほどの大きさを誇っているのだ。


そんな行政コンピューターに異変が起きたのは石原が脱獄して、ギャラクシーディサスターの休憩所と刑務所が破壊されてすぐだった。


ブリッジとは別の政治システムコンピュータールームの管理人の耳にその異変が伝えられたのはかなり後だった。


ミスの報告による報復を恐れる職員、それを隠す度にまたミスが起こる。そんなミスがミスを生む混沌の状況故に管理人に耳に詳細が伝えられることはなかった。


その異変とはデータベースのプログラムモジュールの一つに見知らぬソフトがインストールされていたことだ。


ソフトの名前はザ・スプリング(THE SPRING)といった。


正直にいって意味が分からなかったがそんなよく分からないソフトがインストールされていること自体が問題だ。


それを削除しようとしてソフト情報を確認した。


すると今度は削除に必要なデータ量の問題が発生した。


軽々しく削除のキーを押すことは連邦政府のコンピューターの容量の半分以上が持って行かれることを意味する。


それは言わずもがな避けるべき事態だった。


だからといってこのままソフトをそのままにしておくわけにはいかない。このソフトがどのようなものかも分からないからだ。


一応管理人に報告すべきだろう。自分の落ち度と処理されるだろうが遅かれ早かれ検閲が回って来ればバレることだ。


コンピューターの前に座っていた職員は徐に中座した。管理人の座っている一番前のコンピューターゾーンへ足を進める。


「失礼します。オフィサー、このモジュールの中にインストールした覚えのないソフトがインストールされています。


削除には九千兆のデータを要します。もし削除してしまったら行政コンピューターに影響が出るものと思われます。」


オフィサーは灰色のヘルメットを被った首をこちらに捻った。


「何ぃ?そんなことがあり得るわけがなかろう。まぁいい見せてみろ。」


「分かりました。」


二人は職員の座っていたコンピューターへ向かい、覗き込んだ。


「どれだ?」


「これです。ザ・スプリング。」


オフィサーはモニターを注視した。


「直訳すると春か‥‥?なんじゃそりゃ、どれどれ‥‥」手早くソフト情報を確認する。


「九千兆!?データの半分じゃないか!?削除できないな‥‥‥」オフィサーは頭の後ろを掻いた。


「えぇ弱りましたね‥‥」


二人が往生しているとに広大な部屋中が赤の光とレッドアラートに包まれた。次々に職員の狼狽の声とコンピューターを操作する音が響く。


「なんだ!?」


これが地獄の始まりだった。


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