帰還と迷走。
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石原は自分を石原と悟られないようになるべく下を向きながら自分の契約したマンションへ足を進めていた。
踏み締める一歩一歩に何か特別な感覚があるようだった。共用のゴミ捨て場を横切って玄関の前までやってきた。玄関の前には傭兵が二人立っていた。
総裁が住んでいるのだから当然といえば当然のことだろうと思った。
だが、不思議なのは裏口には傭兵が立っていないことだ。
扉の前に歩み出て無言の圧力をかけてくる傭兵に構わず中に入ろうとした。
無論傭兵がそれを黙って見過ごすはずもなく「お前はどこの者だ。招待客か?住居人か?」と訝しげに聞いた。
石原は返答に窮じて「まぁ、そんなような者だ。」と曖昧な返事をしてしまった。
それが傭兵の加虐精神に火をつけてしまったのか「止まりやがれ不審者面の変態め、今データベースを調べている。少し待っていろ。」と荒々しくいった。
石原は無理もないなと、傭兵の対応に少しは納得して胸の前で腕を組んだ。データベースを調べれば自分の情報はすぐに腐るほど出てくる。戦争への貢献も、追放の云々も、帝国からの指名手配のことも。何から何まで理解することだろう。
そして理解した時‥‥「おい‥お前‥石原春だな?いや、将軍。先ほどの御無礼をお許しください。ですがお引き取りを願います。そうした方があなたの為でもあるので」と態度を少し改めていってきた。
石原はそれに不審感を募らせた。「どういうことだ。総裁に会わせてくれ。個人的に話がしたい。」
傭兵は右足を前に出して「了承しかねます。今総裁はこちらにはいません。お引き取りを願います。考えを改めていただけないようでしたらこちらにも手段というものがあります。」ライフルのバレルを左手で握った。
「なんなんだよ‥‥帝国の情報を持ってきたんだ。頼む入れてくれ。」
「この状態が‥‥‥!!今の反乱軍市民にとって最善なんだ‥‥」
「言っておくがこんな状態はもうすぐ終わる。帝国はもう数日もすれば侵攻を再開する気だ。何故あんたらはそうやって敵の言うことを信じるんだ!?」
「これが最後です。お、ひ、き、と、り、を‥‥‥」
「だが」
パアァァン!!!!
サプレッサーがついていても鋭い銃声が玄関の辺りに響いた。
石原は立ち去るを得なかった。
しかし小物ののように慌てて走って逃げるのではない。
潔くとぼとぼと歩いてみせた。
石原の心の中ではかつてないほどの消沈が渦巻いていた。
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