心の彷徨い。
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くぐもった破裂音が砂漠から鳴り渡る。途中で砂が全て空中に舞ったから爆発音は澄んだものになった。
「わああ——!!!」石原は爆風と共に宙へ放り出された。黒のタイツに火がついたと思うと空中でもがいているうちに風に乗って遠くへ吹き飛ばされた。
雪の上に落ちるようなもので全く衝撃が無い。砂の上に寝そべっていると自然と火も消えた。
肘と肩の辺りが焼けて素肌が丸見えになった。皮膚に陽が照りつけてジリジリと焼けるようだった。「しかし暑いな‥‥」
どの方向へ進めば目的地へ辿り着けるかも皆目見当がつかなかった。何せ見渡せど見渡せど砂漠なのだ。砂しかなく、建物の影、小さなオアシス一つ見当たらない。
空は青々としているのに涼しさの欠けらもない。
歩きながら蒸し風呂に入っているような生ったるい暑さに咆哮しながら足を出してみる。どうやら砂地獄ではないようだ。
よかった。生きているうちはもう二度とゴメンだからな。
とにかく歩くしかなかった。
どの方向が正しいのかどうかもよく分からないが仕方のないことだ。こうして見てみると今まで自分は科学に頼りすぎていたのかもしれない。
自分の人生を回想してみても高性能のコンピューターチップや溶接器具しか思い浮かばないのだ。
自分で作る物が重みがまるで違う。
その重みの違いを味わうために科学に身を捧げてきたまでである。
結局は楽しいからやっていたのだ。
ところが今は戦争などという最も敬遠していたものの為にその抜きん出た科学力を駆使している。
いつからだろう。自分自身のポリシーに背くようになってしまったのは。
いつからだろう。自分自身すらも信じれなくなったのは。
今度は自分の人生ではなく過去を思い出してみる。——五歳の時に飛行機を作った。
——七歳で宇宙に興味を持つ。——中学では簡単なテレポーターなら作れるようになった。
——高校三年にしてようやく、許嫁の命と普通の生活と引き換えに次元移動を成した。
悲惨な過去だ。それに解せない部分も多い。
第一に高校を卒業してから戦争に参画するまでの記憶が曖昧すぎる。
第二に南森や翔と宇宙へ出た時がいつか思い出せない。
第三に何故、かつての許嫁古湖友の兄はサトリーアー二などと名乗り自身を尋問していたのだろう。
首を傾げて「分からない。」と呟いてみた。
今まで分からないことなどなかった。今まで苦しかったことなどなかった。
反乱軍では何度も酷い仕打ちを受け、何度も裏切られ、帝国に業腹を抱き、復讐の目的すら忘れて、自分もレオリコを裏切っていたのではないか?
具体的には分からない。だが不意にそう思い立った。
ただ悲しかった。
石原は静かに、柔らかな砂の上に膝をついた。
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