復讐の始まり
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石原は全ての機械を開発し終えるとガラスケースに入れる溶液を作っていた。
無言で黙々と作る石原の目には光が確認できなかった。
元々確認できなかったがより一層光が消え失せたような気がした。
目を細くして、ため息をたくさんついてだらりとした態度で雑に作業をこなしていった。
溶液を作ることに苦戦しているようだった。
機械やコンピューターやハンダ付けは全く苦にしていない様子だったのだが溶液を作るのはかなり苦にしているようだった。
石原は次元移動の溶液を作っていた。最初は素直に作るものかと思っていたが、トラウマがフラッシュバックすると体が頭の指示を聞かなくなっていた。
誰にも分かりようのない苦しみを幾度となく味わった石原にはこれ以上というような恐怖や屈辱はなかった。
もちろん天才石原はタダで次元移動テクノロジーを帝国に提供することはしない。
それなりに代償は払ってもらうつもりだった。この怨嗟と殺意をどこに向けるか。
それは帝国に決まっている。
元々反乱の意思などなかった。帝国に対する憎悪など存在しなかった。
だが、レオリコと関わり始めて心境に変化があったのだ。
帝国を潰す。何をしてでも潰してみせようじゃないか。石原春に歯向かったのだ。
元の目的であるS-210-Aを殺すという悲願を達成する為に利用していたが何の利用価値もなかった。
ただのゲスだ。
何の美徳も持ち合わせていない。ただ甘い汁を吸うことしか考えていないのだ。
武力と権力で何の罪もない人々を愚弄し、弄び、自身の私服を肥やすことで力を示威しているつもりなのか。
気持ちの悪い。本当に浅はかな集団。
金のことと自分が良い思いをすることしか考えていないのだ。
この石原が銀河帝国連邦政府の悪行に終止符を打ってやることにしよう。
今に見ていろ・・・・・
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