次元移動の本質
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銀河帝国連邦政府の管制室。ストレンジャーに縛り付けられた石原春の頭についている脳内分析装置ヘルメットのパネルを調節した。
エージェントサトリアーニの頭にもヘルメットがついている。そこから枝分かれするコードは脳内分析装置に繋がれている。
だから仮想空間で彼らは自由自在に動いている。エージェントサトリアーニの任務は石原から次元移動技術を聞き出すことだ。
あわよくば次元移動装置を作らせてレシピをリアルワールドにアップロードすることだ。
今の所順調である。管制員は皆張り詰めた空気の中ミスを犯さないように気をつけながら計器を操作している。
「次元移動のレシピを教える前に少しみておきたいものがある。ここは俺の記憶の中だろ?だったら移動は可能だろ。」
「それはそうだ。まあ早くしようじゃないか。やりたいことを終わらせて早く教えてくれたまえ。」
石原とサトリアーニは基地の中を移動した。みるみるうちに基地の中は石原の記憶へと変わっていく。
奇妙なものばかりだ。ハンバーガーが歩いたり、走ったり、ひたすら別次元の自分を射殺していたり、死にかけていたり、それはもう気持ちの良いものではなかった。
歩いている内に一つの記憶へ辿り着いた。
住宅街だ。立ち並ぶ一軒家に挟まれている長々とした道路を歩いていくと一軒の家に着いた。
「ここは・・・どこだ?」
「全てが始まり、終わった場所。全てが終わり、始まった場所。全てが幸せなはずの人生、全てが約束されている人生、何もかもが潰えた瞬間だ。」
「つまり、妹が死んだ瞬間か。」
「そう・・・・です・・・・・・」
記憶の中の石原春。まだ感情を保っている時。殺人や強盗など、道徳倫理、モラルに反する行為をすることに躊躇いがあった時。
笑顔がまだ本物だった時。愛というもの科学というものに生き甲斐を感じ、真っ当に生きていこうと思っていた時。
「あの時は・・・ネイビーのズボンだった・・・・」
記憶の中の石原は家のアメリカンガレージの中に篭ってテレポーターの作成に尽力していた。
そんな自分を見て思った。その方法では作ることができない。正確にはもうすぐ完成する。
もうすぐ全てが潰える。無に帰す。
気持ちがまだ足りないのだ。今まで何も思わなくても体が勝手に動いて、正しい方向へ進むことができた。
だが、これは訳が違う。人格全てを否定されるような、人生を奪われ、目の前で粉々に粉砕されるような、そんなことを味わって初めて気持ちが生まれるのだ。
だが二人は黙って見守っていた。
記憶の中の石原は笑顔を浮かべながら何度も実験を繰り返す。
だが何回繰り返したところでそれが成就することはなかった。彼はため息をつく。その時だった。
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