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未知領域への訪問。

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 皇帝が身を潜める未知領域にモーションジャンプしたのはアミネス大宰相が艦長を勤めるジフィター級ギャラクシーディサスターだった。


ジフィター級は船体を分離することができる。船体と管制室とで個々の戦艦になることができた。ジフィター級はくぐもった衝撃音を辺りに放って分離した。


管制室はゆっくりと船体から離れると、濃い霧が立ち込める線状降水帯の未知領域へと進んでいった。


この領域に足を踏み入れれば生還することはできないというのが言い伝えだがアミネスは何度もこの未知領域を出入りしている。


この言い伝えはニータルダルストの古文書、”銀河攻略術”に書かれていたものだ。古代の技術ではそう考えられているのだろう。とも思った。


しかし、何の装備もなくただの宇宙船で入ったら生きては帰れないということも分かっていた。


この付近はブラックホール同士の衝突が起こったことでできた大量の強力な重力井戸群があり装甲が弱い船なら近寄るだけで潰されてしまうのだ。


事実、帝国台頭時にこの未知領域に近づいたジアントが圧迫されて大破している。


放射線物質を大量に含む雨が降ることで生態系は崩壊しており、植物や動物など生命を持つものは一切存在していない。


アミネスも最近知ったことだが、どうやら皇帝と悪の錬金術を崇拝するカルト集団”ボルトニクス”という種族が生息しているようだ。


ボルト二クス達は唯一放射能への体制があり、雨を飲んでも体に何の異常も来さない都合の良い種族だ。


皇帝の命で裏切り者を処刑したり、司令塔を建てたりと、働き者であることに間違いはないのだが取り扱いが難しくどんな言語も通じない為、コミュニケーションを取ることは不可能に近い。


だから帝国役人や軍人はボルト二クスと関わろうとしない。


管制室は惑星群の頂点に位置するラオンスコーリーへ入っていく。


永遠に雨が止まない空間で巨大なパレスシップは浮かんでいた。広大なハンガーに入っていく。


ブラックアームで固定され、タラップが降りる。二人のオフィサーとアミネス大宰相が降りていく。


ハンガーで出迎えていたオフィサーと兵士達が一斉に敬礼する。


アミネスはそんな軍人達を横目に奥へ奥へと進んでいく。二人のオフィサーは横の格納庫へ外れていった。


単独でブリッジのエレベーターへ歩いていく。


エレベーターへ入って最上階の1000の番号を押す。十秒も経たない内に最上階へ到着した。


漆黒の扉が左へ開き、一枚目の網の扉が左右に開き、二枚目が縦に開き、三枚目が四つの三角形に分かれて四方へ開いた。


アミネスは真紅の廊下を延々と歩く。

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