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崩壊

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 石原はいつの間にか現れたヴィクター級とジフィター級のターボレーザーを避けながら、遠くへ遠くへ飛んだ。この輸送船にはモーションジャンプもついていなければ光速エンジンもついていない。


しかし発信機は腐るほどついてる。ポケットから羅針盤のような物を取り出して帝国の電波コードを入力すると壁に取り付けた。


これで追跡はされないが追ってくる帝国のジアントから逃げ切れるわけがない。石原は懐からディポーターを取り出した。そしてアダプターに差し込む。引き金を押しながらテレポートする場所をイメージする。


石原が目を見開いた瞬間、輸送船は遥か彼方へ消え去った。


 「ご苦労だったな。ショウ。」


「あぁ。こっちとしては仕事をくれてラッキーだったってとこだがな。」


「お前はこれから賞金稼ぎと連携してもらう。」


「分かった。」


アミネスは翔との会話を終えるとインペリアルシャトルシップへ乗り込んでジフィター級に戻った。


いつもとは逆方向に向かうといつもとは違うブリッジに向かう。管制員に「今日のインペリアルニュースの内容を一部改変しろ。」


「分かりました。如何なさいますか?」


「指名手配犯石原春一人だけが投降すれば反乱軍に対する攻撃の一切を取りやめる。反乱軍及びその本部、同盟惑星を攻撃することはしない、としろ。マスコミと煽り屋に五万で頼んでおけ。」


「分かりました。」


 輸送船をオートパイロットに設定した後石原はがくりと項垂れていた。


南森の呼吸は止まっている。心臓の鼓動も止まっている。死んだのだ。長年の友は死んだのだ。共にこの宇宙を駆け抜け、辛い時は励ましあい、遊んだ友を同じ友に殺されたのだ。


石原は頭を掻きむしった。翔を殺す。必ず・・・・・これ以上友を失っていいのか?


復讐する相手を間違ってはいないか?衝動的に殺意が芽生えただけのはずだ。翔を恨んでも何も変わらないはずだ。あいつだって帝国にそそのかされたに違いない。


だが・・・・殺したことに変わりはない・・・・俺の一番の友人を、殺したことには変わりないのだ。


石原は南森の肩に触れた。


氷のように冷たくなっていた。生きている感じがしなかった。


その時彼は初めて実感した。もう二度と一緒に遊べないのだと。


レオリコは消沈する石原にどう声をかけて良いか分からなかった。たった今連絡が入ったのだ。


石原春が投降すれば反乱軍と同盟惑星に対する攻撃を止めると。吸収や連携も無しだ。ただ放置すると。つまり石原が帝国に自主すれば少なくとも同盟を結んでいる惑星に危害が加えられることはなくなる。


同盟惑星の長から次々に連絡が入る。そのほとんどが石原春の投降を促すものだった。


どう声をかけていいか分からなかった。

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