気休め
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「翔起きたかー?」
「ああ起きたよ。」ぐっすり寝てすっきりしたのか快い返事が返ってきた。
本当に呑気な野郎だ。地球で学校に通っていた時の翔のあだ名は「くそ翔」だった。
嫌ってそんなあだ名をつけたわけじゃない。ただ空気の読めない言動と傲慢なところが鼻につくが意外に天然な性格がつるんでいて楽しくもある。
石原はライムジュースの缶に手をつけて「おいこっちこいよ。久しぶりに三人でバーロクしようぜ。」と誘った。南森もトマトジュースに手をつけた。
翔は仕方ねぇなぁというような顔をして不細工に歩いてきた。
三人は丸机をぐるっと囲むようにソファに座ってバーロクの準備を始めた。南森はトランプを出してきて三人に配った。
各々トランプの数を見て頷いたり傾げたりした。
バーロクというのはカードゲームの一種でルールはババ抜きと一緒だが、ゲームをやりながら談笑したり軽食をとったりするのも風習だった。
彼らが次元放浪の旅に出て最初に覚えた遊戯だった。
始め、三人は黙々とカードを捌いていたが次第に翔が口を開く。
「なぁ。あのレオリコって女とお前・・・どういう関係なんだ?石原?」
カードを二枚投げて石原答えた。「どういう関係も、こういう関係も、ただの恋人同士だよ。」
南森は微笑しながら「恋人にしちゃぁ身分が違いすぎるんじゃねぇか?」と嫌味を含ませた。
「そういえばお前学校にいた頃もナンパばっかりしてたもんな。卒業も俺らより早かったろ?へっへっへっへっへ・・・・」
翔はソファに転がっていたオレンジジュースの缶を掴んだ。
そして気がついたように「あれ?このシャトル動いてるの?」
「オートパイロットだよ。モーションジャンプの中にいるから気がついかれることもないと思うよ。」カードに視線を落としたまま石原がいう。
「ずっと俺らの方が頭良いと思ってた。お前テストもずっと俺らより下だったしよ。それが本当は・・・お前は全宇宙一の天才ときた・・・・つくづく思い知らされたよ。人間のほんとの価値はテストなんかじゃ計り知れないってね・・・」
南森はソファへどさっともたれて「同感だ・・・ところでさ。僕らがまだ地球にいたら大学生?ってところか・・・・」
「あぁ。レオリコも大学院在学中に引き抜かれて議員になったんだ。」
「え?同い年?」
「そうだよ。」
南森は石原のカードを取った。
舌打ちした。「ババだよ。」翔はへへへと笑った。憎たらしく笑いながら煽るのは翔の常套だった。
石原は翔のカードを取る。「7か・・・・ねぇな・・・」
南森は「いつも思うんだけど。俺と翔って石原と出会ってなかったら確実に自殺してたよな。」
「・・・・・・・・。」
「本当に・・・・親が情緒不安定だと良くないよな。教育的にも。」
「翔が教育とかいうのマジで不自然だよ。」
石原はソファに片足を乗せた。そして南森のカードをとった。「上がりだ。俺の勝ち。」そう言い捨ててコックピットへ戻っていった。
翔は南森のカードをとった。「はい!!ざまーーーー!!!!くそ翔お疲れぇぇぇババ引いてやんのおぉぉぉひゃっはーーーー!!!!!」南森は翔にカードを投げつけると奥の部屋へ入っていった。翔は吐息をついてシャトルの奥へ行った。
何があるか分からないが、何故かじっとしていられなかった。
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