攻撃Ⅱ
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大きな衝撃音がその場を包み込んだかと思うとその余韻は長らく続いた。最初は皆が警戒していたが兵器の然るべき処分を終えた一時間後にも何かが起こる気配はなかったから自然現象だという結論に落ち着いた。
セクターへの奇襲が完全成功に終わったところで反乱者達は散り散りになって別れた。
石原は操縦桿の隣にある小さなフタを外して壁に見せかけた薬品ケースから青い錠剤を二つ取り出し、穴に入れた。
パネルを操作して操縦桿を引くと船体の両サイドから緑の閃光が発射された。それは中心で一つになった。セクターはその閃光に貫かれると同時に小さな爆発を起こして姿を消した。
決して小さいとは言い難い爆発だったが、今まで巨大戦艦の爆発を見てきた石原達にとってそれは大したことのないものだった。
爆発を聞きつけた南森がコックピットの後方に座る。「やったな。」
「あぁ。今から基地に戻るよ。どこだっけチレン?」石原はディスプレイに地図を出す。
レオリコは地図の端を指差して「クルーバート星系の衛星ブナよ。パスコードは9120覚えといてよ。」
「はいはい」
いつも通りの会話を交わした二人だったが石原はともかくレオリコはこの時点で少し嫌な予感を感じていた。
シャトルを星系の中継点である天の川周辺へ通すと「翔は?」と南森に訊いた。
南森は呆れたように「バーロクで俺に九回負けた後冷蔵庫のクランベリージュース全部飲んで寝てるよ。」
「どうしようもないやつだなぁ・・・」
二人は吐息をついた。翔の呑気さとこの天の川の美しさを見てると、本当は自分達は夢を見ていて現実では戦争なんて起きていないんじゃないかと錯覚する。
虹色を煌々と放つそれは見る者全てを魅了して、幸せのベールで包んでしまうようだった。今のは宇宙探検家ニータルダルストの手記の引用だ。
どの節だったっけ。石原はダッシュボードから一冊の古い本を取り出した。そしてもう一度吐息をついた。
しかし次の瞬間それは絶望を孕んだため息に変わる。天の川の果てから何かが現れてくる。
言うまでもない。それはステルスモードを解除して先端からその姿を表すギャラクシーディサスターだった。しかもかなり大きい。ヴィクター級の数十倍、ジミー級の数倍といったところだ。
石原はレオリコと南森の動揺の声を無視して操縦桿を捻った。一目散にウォールデン星系へと逃げ込んだが追いつかれるのは時間の問題。だからといってまともに戦っても勝てないのは火を見るよりも明らかだ。
エンジンの後方に回る前に追撃される。あの大きさじゃ積んでいるジアントの量も半端ないはずだ。
とにかくギャラクシーディサスターから離れること第一に考え、遠くへと飛んだ。
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