反乱軍万歳。
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依然手に自由が戻らない石原は荒々しく「何なんだ・・・・・錬金術って一体何なんだ・・・はぁ・・はぁ・・・はぁ・・・」と男に怒鳴った。
男は何も言わずに次の攻撃を仕掛けようとしてきた。
石原は怒りに任せて金属を破壊した。そして迫り来る敵の好手を迎え撃った。脇腹にその者の金属攻撃が直撃する。石原は音もなく倒れた。
こいつはやばい。絶対人間じゃないだろ。やたら金属で攻撃してくるようになったし。そのエネルギー源は何なんだ?
俺が戦闘民族か何かならワクワクしたいところだが生憎と天才科学者なんでね、結局どうやって作ってんのかという風にしか考えられないわけだ。
それは大抵の場合プラスに働くが、命が危ない時はそういう思考は邪魔でしかない。
くそめ。絶対ギャフンと言わせてやる。
石原が錬金術を使う男に苦戦を強いられている頃、反乱軍隊達もまた四隻のヴィクター級と大量のジアントに苦戦を強いられていた。
管制室のレオリコは「こんなにヴィクター級が現れるなんて聞いてないわよ。」
計器の前に座っている管制員は「総裁、ジアントがもう一スタック出撃しました・・・・明らかに数で負けています・・・・」
ニーガンは鬼の首をとったというように「おやおやおや、総裁直々に将軍とした男も流石にこの量には手も足も出ないらしいですなぁ。どうです?もしこの攻防に失敗したら一つあの男の責任として追放、もしくは処刑するというのは。」
何を言っているのか。大体石原がいなければこの男だって生きていないかもしれないのに。何という無駄なプライド。何という恩知らず。もう我慢ならない。
レオリコは静かにこういった。「ニーガン本部長あなたはクビです。直ちに出ていってください。」
ニーガンはこの後に及んで売られた喧嘩なら買うしかないという顔をして「何故です??第一私がいなければ本部の指揮は誰がとるんですか?ふんっ!この混乱の最中人事異動をするようなあなたこそ出ていったらどうですか?」
「仲間の揚げ足を取り、反乱の意思すら否定して自分は本部長ですとよく言えましたね。そんなあなたは反乱軍にとって害悪でしかありません。あなたは最早反逆者です。連れて行きなさい。」レオリコは素早く人差し指を懲罰房の方向へ指した。
衛兵は待っていましたと言わんばかりに「はい、総裁殿!」といってニーガンの腕をとり、懲罰房へと連れていった。
石原と男はもつれあいながら動力源の方へと向かっていた。
石原は考えるより先に次の攻撃を繰り出していた。戦法や効率などどうでも良い。俺はこいつを叩きのめしたい。叩き潰したい。こいつの命乞いを見たい。石原は首へ渾身の蹴りを繰り出す。
何よりもこいつを殺したい。
男は流石にこたえたと見えて、首の装甲がえぐれただけでなく首を押さえてうずくまった。そんな致命傷を負っても尚「ふ・・・ふふふ・・思い出してきたか・・・・」と業腹なことをいった。
石原は怒りに体を支配させ、「何が」手に微粒子エネルギーを込めて顔を殴る。「っ思い出してきたかだーーーーー!!!!!!!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」男の叫び声が大きすぎたのか機械音への変換が間に合っておらず所々地声が漏れた。そして呼吸の間も与えず。体を持ち上げて右の壁に打ち付ける。
壁が全壊し、船の動力源へと落ちていく。少し衝撃を与えれば爆発してしまうかもしれない。
だが石原はそんなことお構いなしで勢いよく動力源の電撃が詰まっている巨大な銀の円柱に飛び降りた。
男はその上でうつ伏せになっていた。ローブも散り散りになり最早用をなしていない。
うめきながら「これが怒りの力か・・・・・流石だ・・・・キリ・・・」顔面に影が浮かぶ。
石原の全力の蹴りが男のマスクを粉砕した。
そのまま足を深く入れて顔を踏つけた。その時の男に三角形と逆三角形が頂点同士で交わった模様がどれだけ恐ろしく見えたことか。この男は感情を失っている。いいや感情ならある。怒り・・・・
「っっ!!ぶごぁあぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁああ!!!!!!!!」男の指に力が入る。だがそれが持ち上がることはなかった。
石原は男を思い切り蹴った。男は電撃が交錯する恐ろしい空間へ落ちていった。その時の石原にあったのは強い怒りと、殺意と矛盾だった。
正義の味方が下品にも拳を血に濡らしている。反乱軍共あろう者が丸腰の的に一切の慈悲をかけなかった。
それで良い。俺は反乱軍だが、正義の味方じゃない。だが愛するものが脅かされたときには正義の味方になろう。それ以外で気に入らないことがあれば怒りに身を任せれば良い。
俺は反乱軍だが正義の味方じゃない。
石原は口の中で何度もその言葉を繰り返した。
反乱者達は尚も四隻のヴィクター級にてこづっていた。
「くそ!!」がむしゃらにレーザーを発射する。ジアントの攻撃には慣れてもあの大きさに慣れるには相当な時間がいる。慣れることなんてできないかもしれない。
ジミー級を武装解除したのは上出来だった。だがヴィクター級がそれから四隻も来られては気が参る。
何の進展もないままだらだらと続くその戦いは、管制室の総裁や役人をはらはらさせるだけだった。
しかしその時、ジミー級から大きな音が鳴った。
次の瞬間巨大な爆発が起こった。その爆風は二隻のヴィクター級とジアントを大量に巻き込んで宇宙のチリとなった。
反乱者達の心の中の士気に一気に火がつく。
カーニング中隊の隊長、バルバリッチは大きな爆風から逃げ出すように現れた火に包まれた緑と黒のアーマー姿の男を見逃さなかった。
男はその勢いで正面に浮かんでいたヴィクター級に飛び乗り真っ直ぐと走り、管制室の窓を突き破って中に入った。混乱を極めるブリッジを他所に一つ熱爆弾を投げて外に出た。
たちまち三隻のヴィクター級はジミー級と運命を共にした。
残されたヴィクター級のブリッジでは同じように混乱が極まっていた。しかし、その中でも唯一冷静だった艦長のメタリカは「方向転換!!モーションジャンプの座標をジフィター級に設定しろ!!焦るでない!!我々の艦隊の大きさに勝てるはずがないのだ!!」と自信満々に叫んだ。
すると操縦員を安心を取り戻したのか落ち着き払って「面舵一杯!!!」と叫んだ。
そのときブリッジに現れた二人の兵士がいた。その兵士は「艦長」と一言声をかけ、振り向かせた後同時に手にしたブラスターで脳天をぶち抜いた。
艦長はその場にどさりと倒れた。状況打破を試みた勇敢な艦長を中心に真紅の液体が周りを染めていった。
二人の兵士はぎろりと周りを睨みつけた。
反乱者達はジアントと残る一隻のヴィクター級に集中砲火していた。帝国艦隊は溶けかけの砂糖の塊のようにどんどん崩れていった。
そしてその後、ヴィクター級の格納庫から輸送船が一船、素早くエマニー基地の方へ進んでいったのを最後にヴィクター級は大きな輪を作って爆発した。
後に今世紀最大の大どんでん返しと呼ばれるこの戦いは反乱軍の勝利に終わった。
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