朦朧
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石原は、ただの駐輪装置の多い空間と化した格納庫で男と熾烈な格闘を繰り広げていた。
男の腹を爆発させて格納庫からジミー級の船内へ吹き飛ばした。更に男へ体当たりすると、男は低いうめき声を上げて崩れた。
石原は次の攻撃で終わらせてやろうと考えて腕のアーマーを変形させ、レーザーガトリングで男をロックオンした。すると男は静かに立ち上がって狂ったように機械音の笑い声を上げた。石原は殺意を募らせた。
「何笑ってやがる・・・・・」そういってポインターを三つも男の頭に合わせた。
その時男は手を真っ直ぐとかざし、何かを放出した。
次の瞬間石原は後方に吹き飛ばされる。腕に重みを覚えて手首を見ると金属の物体が手首にはまっていて思うように動けない。
なんなんだこれは・・・・降りほどこうとじたばたとしてみても手首が楽になる気配はない。
男はゆっくりと近づいてきて薄ら笑いを浮かべた。「ふ・・・ふふふふ・・・ふふふ・・・」
石原は「何なんだ・・・・これ・・・」とうめき声を上げると、男は「これは錬金術だ。私は錬金術と科学の融合体なのだ。」と意味のわからないことを言い出した。
石原は「錬金術だと?この野郎何が科学の融合体だ!!!非科学なことを・・・・」
その時石原の頭を途轍もない頭痛が襲うと同時に全く覚えのない光景が流れた。
青い海を見つめる青年達。野原の上で何かの修行をしている石原と青年達。やがて夜が訪れる。皆が床についた後、顔が見えない青年は一人大海原を見つめる。
その時、一筋の影が迫る。年長の男が近づいてくる。年長の男は手を上げる。そこで一旦闇が落ちる。
次に目が覚めた時ローブに身を包んだ男が手をかざす。
顔が見えない一人の青年は大海原の見える野原を歩き、一つの建物に入っていく。寝静まっている建物の中で大きな爆発を起こす。
再び闇が落ちる。
次に目覚めた時青年は焼け野原を眺めながらローブに身を包んだ男の隣で掌を見つめる。
三度闇が落ちる。
その後目覚めた時には大きな村で女子供関係なく殺害する青年がいた。
このままでは全銀河の生命の存在を脅かしかねない。
その後もう一度闇が落ちる。
次に目が覚めた時は深い海の中で溺れている青年がいた。そして石原の頭に悲痛な叫び声と怒りと悲しみ、後悔の声、とにかく負の感情を孕んだ声が鳴り響いた。
青年は海の底の底の底まで生きたまま沈んでいく。見ているだけでも痛々しい光景だ。青年は暗闇へ堕ちて二度と姿を見せなかった。
叫び声が一層大きくなり、そしてその声は石原の苦悶と重なった。
荒く肩で息をすると「何だったんだ今のは・・・・・」と途切れ途切れの声で言った。びっしょりと汗をかいているのが分かった。
それをじっと見ていた男はマスクの下で笑いを堪え切ることができなかった。
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