反乱者達の咆哮
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ゴールド大隊の隊長クリミナルは嫌なやつだった。ただ、反乱軍人としては確かに有能だった。
誰よりも反乱の意思が強かった。会話らしい会話はできなかったが彼の立ち振る舞いなどからそれが強く伝わってきた。
有能な軍人を失ったのは大きい。正義が捻じ曲げられた瞬間だった。あのパワードスーツの男によって。
石原は再び自身のポリシーである「目には目を、アーマーにはアーマーを」を唱えてイヤホンを左耳にはめた。
「ヒヤシンス。オートパイロット。」
「承知しました。」
「抜けるぞ。大破するなよ・・・!」
「グッバイ。」
石原は黒と緑のアーマーに身を包み、コックピットから宇宙空間へと躍り出た。体の力を抜いてジミー級の腹へ突っ込んだ。
装甲を何枚か凹ませた後、アーマーの男を探した。石原はフードを被って辺りを見回した。
その時、管制室の上から鋭角なミサイルが何発か飛んできて石原に狙いを定めた。それを一瞬で感知した石原は大きく宙を舞ってミサイルから逃れた。
男はミサイルがジミー級に落ちるのを防ぐために腕の中へ戻した。石原は管制室の上に着地して男を睨めた。
二人は沈黙の間でしばらく反目し合った。
先手を打ったのは男だった。肩から弾道ミサイルを発射させた。石原はそれをレーダーでハッキングし、男の方へ向けた。
男は動揺を一切見せずにミサイルを破壊した。煙に紛れて石原は背後に周りスタンコードを男に巻きつけた。
電撃を流して遥か遠くへ吹き飛ばすと何十メートル先へ飛んでいった。だがそこはまだジミー級の上だった。
男はガラス張りの格納庫へ突っ込んだ。わずかにガラスが残る格納庫から大量の機体や物体が無重力空間へ放り出される中、石原は膝から鋭利な刃物を突出させて男の上へ突き刺した。
するとなんということだろう。刃物はポッキリと男のアーマーの上で折れてしまった。
石原は少しの動揺と男のアーマーの頑丈さへの感心を脇腹から覗かせた軽三十本のマシンガンへ込め、男へ続け様に撃ち込んだ。
機体やアーマーの破片が上へ上へと登っていくが男はマシンガンの衝撃で下へ下へと押してつけられているようだった。
弾切れ寸前で男は行動を起こした。チェストアーマーから閃光爆弾のようなものが顔を出していた。
石原は咄嗟に飛び退いた。
レッド中隊とエマニー基地のカーニング大隊とコーミン小隊はできる限りの弾丸をジミー級の下部格納庫から出撃してきたジアントへ放火した。
ジアントは次々と大破していき、その爆炎が下部格納庫へ飛び火してジミー級にも爆発が回っていった。
カーニング大隊隊長のミニギエイトは全員に「そろそろ退け!!!ここまで爆発が回っていれば格納庫から出てくることもできないだろう!」と告げた。カーニング大隊はすぐさま格納庫から離れた。
その時ジミー級の上部から炎のような閃光が轟音と共に勢いよく上がった。反乱軍全員は驚愕した。その直後であった。
助太刀にきたのかヴィクター級が数隻モーションジャンプしてきた。反乱者達は最早戦意喪失など無駄なことはしなかった。
この数週間で石原という奇跡が加わったり、ゴールド大隊や様々な基地を失ったりした。これ以上失うものはないし加わるものもないだろう。
我々にはできる。必ずだ。我々だからこそできる。
反乱者達は勢いよくヴィクター級へ突っ込んでいった。
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