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あの日の夜はあまりアルストロメリアが咲かなかった。  作者: 春日野道
To get begin of the peace.
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帝国の敗北

読んでいただき誠にありがとうございます!!!


 シャトルの中の誰もが不安な気持ちを抱えていたが、一番不安を抱えていたのはレオリコだった。反乱軍は壊滅したに等しい。基地に残った同志達は殺されるか捕虜になるか、重要機密をいくつも盗み見られることにもなるだろう。


それにフォルス基地を作っていた衛星の自然や資源も根こそぎ荒らされるに違いないだろうし、今や強力な右腕であり副総裁でもあるペガサスもいない。


反乱軍にとっての貴重な軍資源である設備や戦闘機、何もかもフォルス基地に集結していた。それらはジミー級の格納庫のコレクションの一部になっているだろう。


方々に散らばっている反乱軍や本部と連絡を取ろうにもフォルス基地の通信をジャックされている以上迂闊に通信などできない。なんということだろう、今頼れるのはこの石原と見ず知らずの他人である二人なのだ。


しかも一人は泥のように眠っている。いつ起きるのか皆目見当もつかない。しっかしだらしない寝方だ。よだれを垂らし、大きないびきをかき、視線を移すのも憚られる。


そんな意気消沈したレオリコの座るソファへ石原もやってくる。「なあ・・・・大丈夫か?」レオリコは特に返事もせずに小さく頷いた。


これは大丈夫じゃないなと察した石原はソファへ深々ともたれ、「もういいんじゃねぇのか?君は充分やったよ・・・・もう休息を取ってもいいんじゃないか?」石原なりの慰めだったが、それがレオリコの神経を逆撫でしてしまった。


「は!?馬鹿じゃないの?それじゃああなたはもう反乱をやめてこの恐怖と暴力で支配された窮屈な銀河でつまらない人生を過ごせっていうの?大体今まで死んでいった同志たちに見せる顔がないわよ!!それに反乱軍はまだ完全に壊滅したわけじゃない。あなたには分からないわよ!この銀河があの巨大な戦艦と顔もわからない皇帝に支配される屈辱が!!」レオリコはムキになって答えた。


石原はテーブルに肘をついて下を向いた。そして少し考えて「もう見たくないんだ。愛する人が自分の信念の下で苦しむのを・・・・」レオリコはそっぽを向いたままだ。石原は背中にを向けるレオリコにそっと近づいて肩に触れた。


そしてレオリコの綺麗な髪を見下ろしながら「もう・・・いいんじゃないか・・・君のためにも・・・前にも言ったように銀河はここ一つではないし、世界だって無限にある。逃げることも大事だと思うけど?」と神妙な面持ちで言った。


レオリコは正面を向いて「苦しむ市民をおいて自分だけ逃げるなんて帝国と一緒じゃない!」と激昂したが「・・・・私だってあなたを愛してる・・・・だからこそ一緒に戦って!あなたなら絶対この支配を終わらせられる!」と希望に縋るように石原に抱きついた。


石原は返事をする代わりにレオリコを抱きしめた。自分も逃げないで向き合ったら、地球でも普通に生きることができたのだろうか・・・・


 石原とレオリコは奥の部屋で睡眠を取る南森と翔を差し置いてコックピットに向かって、反乱軍本部へとテレポーターを設定してジャンプした。


その間レオリコは石原の方を見つめて、私はこの人と生きていきたい。と漠然と思っていた。石原の凛々しい横顔と計器の上で優雅に手を躍らせている様子が男性的な魅力を放っていた。


レオリコは無意識のうちに石原の手を握っていた。石原もそれに気付いたのか手を握り返した。


ジャンプから抜けて反乱軍の本部の足場が露出する人工惑星に到着したタイミングで二人はキスをした。

読んでいただき誠にありがとうございます!!!

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