天才の敗北
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「シールド展開!!繰り返す、シールド展開!!」
フォルス基地は頑丈なブルーシールドに覆われた。石原は無線でレオリコに「俺が真空空間へ引き付けるからそのうちに避難しておけ!シールドはすぐ無くなる!早くいけ!」
そしてシャトルをジミー級に急接近させ、威嚇したが圧倒的な大きさを誇る艦隊には屁でもなかった。ガン!!
「なんだ?」石原のシャトルの船体が大きく揺れた。コックピットのモニターを見ると、右翼が炎上しているのが見えた。
「くそ!!」そういうと艦隊の管制室あたりで迂回すると、「撤退するしかない!」とレオリコへ告げた。しかし、応答がない。「おい、管制室、レオリコ、返事をしろ!!おい!!」
石原は不審に思い、一度基地へ戻った。その場のことを考えると基地へ戻るのはとてもではないが賢明とは言えないがレオリコの身に何かが起きていると思うとその場の状態なんて考えている余裕なんてなかった。
即座にフォルス基地の周りの敵兵を片付け、管制室へ向かった。
念の為に銃を抜いて中に入った。
レオリコとペガサスが敵兵に捕らえられ、管制室は占拠されていた。ジミー級の艦長と思われる女性がレオリコの頭に銃を突きつけている。
石原が鬼の形相で銃をリロードすると「彼女を離せ!!」と構えた。しかし、カーペンターは全く怯まずに「お前こそ動くな。この女が死ぬぞ。」と冷酷に脅迫した。
周りを取り囲んでいた兵士も銃を構えた。
石原は相手の指示通りにするしかなかったが癪で仕方がなかった。
カーペンターはレオリコのすぐ横の反乱軍兵士を撃ち殺した。そして「はやくしろ」と脅した。
石原は血液が沸騰するような思いをしながら震えつつ銃を捨てようとした。
しかし、体が言うことを聞かない。
カーペンターはレオリコの後ろの兵士を撃ち殺した。そして死体に何発も弾を打ち込んだ。「この女もこうなるぞ。」とさらに脅した。
石原はなんとか体を動かして、銃を投げた。
カーペンターは足で滑る銃を止めた。そして「捕らえろ」と言って石原を兵士に捕らえさせた。
石原は少し抵抗したがライフルのグリップで頭を殴られてからは抵抗しても無駄だと悟って抵抗をやめた。
そして管制室にいた全員の持ち物を取り上げて手錠をし、ジミー級に輸送した。石原はこっそりと手の内側に隠したスイッチを押した。全ての自分が作ったものの機能を停止させるスイッチだった。
カーペンターは独房に石原を押しこんだ後にレオリコを別室に連れて行った。石原は呪詛の言葉を何度も何度も吐き出したが、完全防音の独房では何の用も果たさなかった。
カーペンターはレオリコを拷問器具に縛り付け、こう言った。「知ってることを全て話せ、全てだ。もし一つでも嘘をついたらお前は死ぬ。ついでにあの恋人もだ。」
レオリコは「恋人じゃない!!」と反抗したが、カーペンターは一つのスイッチを押した。
すると拷問器具の金属が光り、電撃が流れた。
カーペンターは狂気を散りばめた目をレオリコに向ける。「嘘をつくとこうなるんだ。」
レオリコは今後の展開に心底絶望した。
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