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あの日の夜はあまりアルストロメリアが咲かなかった。  作者: 春日野道
To get begin of the peace.
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皇帝の事情

読んでいただき誠にありがとうございます!!

もしよければブックマーク、感想、いいね、評価などよろしくお願いします!!


 アミネス大宰相は皇帝が控えている連邦政府のギャラクシーパレスを訪れていた。皇帝から呼び出しがかかることは滅多に無いが何か起こったのだろうか。


体に緊張がこもっているのが分かる。帝国が発足してから、組織内で最も皇帝の顔を見ていると言われたりもするアミネスだが、あのオーラにはいつまで経っても慣れることができない。


 執事を通して皇帝の部屋へ入ると漆黒の玉座に座る皇帝を見ることができた。


窓から宇宙空間を眺めている皇帝を。


アミネスは皇帝から声がかかるまで真紅の床に跪く。


 闇の錬金術師である皇帝は錬金術の暗黒時代について考えていた。我が同志、闇の錬金術師たちが栄冠に輝いた時代であった。


だが今や闇の錬金術師は自分と弟子の三人しかこの銀河に存在していない。


およそ1000億万年前、聖母ルキナと悪魔のボニトールの交尾によって金を生成する禁術、錬金術が誕生した。


初め、錬金術を扱えるものは本当に極一部の天賦の才を預かったものだけだったが錬金術師同士の繁殖によって錬金術師の割合が増えつつあった。


当たり前のことだろうが一億年もすると錬金術は悪用され始める。当時まだ元老院政府が違法だと定めていた”私欲のための錬金術”を乱用する者達が増えてきたのだ。


石を金に変えたり、元素と元素を組み合わせて金や銀や銅を造り、それを売って生計を立てる者が多くなった。


そして流れるように錬金術は犯罪にも応用されてきた。殺人や、恐喝をするために錬金術で金属の鈍器や刃物を造るなど悪質な手が増えてきた。


すると錬金術に人の意識が入り込むようになる。特に負の意識やエネルギーが入り込み、それが強くなって闇の錬金術が誕生した。


それに対抗するかのように正の意識やエネルギーが入り込み、それが強くなって光の錬金術が誕生した。


しばらくは闇の錬金術師が未知領域の方々に帝国を築き、拡大し、帝国と帝国同士が潰し合うことで漁夫の利を得る帝国や小さな帝国を吸収して領土を拡大する帝国。小さな村を作ってそれを帝国と自称する帝国など。


執拗なまでに帝国を作る悪の錬金術師達を見て、人々は帝国を築いてこそ闇の錬金術師なのか、と勘違いを始めるようになる。いつしかその勘違いが闇の錬金術師であることを証明する手段だと思われるようになった。


だからこの皇帝もこうして帝国を築いてみせた。


しかし、自身が闇の錬金術師であることは公表していない。公表してしまえば元老院がうるさい。


まあ元老院が何を言おうと、最高指導者である皇帝が解散と一声かければ解散になってしまうから何の問題もないが人々の記憶に残るようなことはしたくない。何の汚れもなく自分は皇帝の座に君臨していたい。それが皇帝の考えであった。


それは帝国の為でもあった。


 皇帝はアミネス大宰相の気配に気づき、玉座をくるりと回転させ、「立て、友よ・・・・・」と低音で不気味な声で話しかけた。


アミネス大宰相はゆっくりと立ち上がり「お呼びでしょうか。皇帝陛下。」と応えた・。


皇帝は背もたれにどっしりと背をかけながら「例の指名手配中の男の件だ・・・・」と言った。アミネスはどきっとした。ついにこの件に触れるのか・・・・一体どんな関係があるのだろうか・・・・


皇帝はゆっくりと言った。「調査を続けろ・・・余計な詮索はなしだ・・・見つけ次第生かして捕らえろ・・・そして私の元に連れて来い・・・・話は以上だ・・・」皇帝のオーラが「余計な詮索はなしだ。」の「余」の部分で変わった。


押し殺すような、恐ろしいオーラだ。それはまた真実を覆い隠すような不安な雲のようなものでもあった。


アミネスは拍子抜けしたが「はい、閣下。」と良い返事をしてパレスを後にした。


 アミネスが自身の運用するジフィター級に戻った後、カーペンター艦長から連絡が届いていることに気づいた。自室に戻り、インターフェースを開くとバッチからホログラムの青い波線で形作られたカーペンター艦長が姿を表し、口を開く。


「アミネス大宰相。夜分遅くに失礼します。アナザースパイ作戦のことで報告があります。反乱軍はまんまとスパイの情報を鵜呑みにし、明日、我々のテリトリーに侵攻してくる模様です。


そこで圧倒的な返り討ちにするためにジアントをもう三スタック支給していただきたい。それと、ヴィクター級を二隻よこしてください。それでは、帝国に栄光あれ。」


アミネスは黙ってバッチを閉じ、不器用なカーペンター艦長の軍資源要求に応えた。


 反乱軍でいそいそしく業務をこなしつつ作戦を考案する石原は何か違和感を感じていた。こういう場合は大抵放置していてはいけないのだ。


そう思い立つと、レオリコにスパイから来た暗号電報を見せるよう頼みじーーっと凝視した。


「暗号990-1221~||||^.? 反乱軍総裁、チレン・レオリコへ通達。


帝国連邦政府軍は。二日後にジミー級ギャラクシーディサスターがエクトラス星系の12124-^8’へ飛び、惑星アルカトラストを侵攻する。」石原は念には念をだな。と思ってとある情報屋へ連絡をとった・・・

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