無名駆け出しものかきが、あなたに伝えたいこと
無名のエッセイです。
僕はネットに小説を投稿しています。
小説を書こうと思ったきっかけは、小説が好きだから――
は二の次だったように思います。
僕は、有名になりたかったんです。
できれば楽して。(ここ重要)
僕は子供のころから漫画、小説に夢中になりました。
物語も自己啓発も教養本も読みました。
そんなわけで国語の成績はいつも良かったように思います(自分語り)。
大学は国語のおかげで合格したようなもん。
学部は文学部。
そんなわけで本が好きなんですが、ある日突然
「あ、小説家になろうってサイトがあるんだ。どれどれ……めっちゃ簡単に投稿できるじゃん! 僕もやってみよう」
って思ったんです。
そんで1作品目を書きました。
確か、惑星に転生するみたいなハチャメチャ話で、
『異世界……とおもったら異星界!?』
みたいなキャッチフレーズでやってました。
正直思ったんですよね。
これはいけるなと。
あ、俺売れたじゃんと。
異世界かる○っとに俺のキャラ出るじゃんと。
~1週間後~
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「ハァ……ハァ……なんでやねん……いや、俺は悪ない! お前らが俺の才能を分かってへんだけや。もういい、辞めたる」
1作品目はこんな感じでしたね。
2作品目は、転生したのに何の能力もなくて、城から追い出されるみたいな話だったかな。
キャッチフレーズは、
『この男、能力なしから最強に成り上がるのだ』
みたいな感じだったかな。
~一週間後~
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「……もう20話は投稿したぞ。なのに何で分かってくれへんねん。もういいわ、消したるわ」
そんな感じで、2作品目も消しました。
この時点で、いやお前なんで消すねん! って思った方もおられると思います。
当時の僕は、1作品目から売れるつもりでした。
いや、そうじゃなきゃ駄目だと思っていました。
結果を焦りすぎていたんだと思います。
そして3作目、4作目と見事にブクマ0、感想0が続きました。
そこで、ようやく気付いたんです。
楽しく無い……
楽しく無かったんです。
有名になることだけを考えても、全く楽しくない。
伸びるはずもない。
だって、有名になることだけを考えたら、キャラクターが死ぬじゃないですか。
「くらえ……希望の炎!!」
「俺はお前が好きだ……」
とか言ってる主人公が、有名になるという目的の為だけに生み出されて戦ったりヒロインとイチャコラしてるんですよ?
怖すぎませんかそれ。薄っぺらすぎます。何が世界を救うだ、何が最強だってなりますよね。
僕はようやくそれに気が付きました。
有名になる為だけに小説を書いていたことを。
もちろん有名になることは立派な夢だけど、それだけを考えていても叶うはずがありません。
なので僕は、面白い作品を創る、何かを伝える為に創るという目的で小説を書こうと思ったんです。
しばらく小説を書くのは中断していたけど、試しに別サイトで、その思いを持って書きはじめました。
そしたら、小説を書くのが本当に楽しくなりました。
焦りも無くなりました。
コメントをくださる方、ブックマークをくださる方もいました。
本当に嬉しかったし、小説を書くのが本当に楽しくなりました。
そこで初めてわかりました。
有名になる為、売れる為だけに小説をやるなんて、なんて勿体ないことかと。
売れるのなんて二の次だ、と。
僕は今楽しいです。
ブクマ0でも、自分が楽しければいいやって思っています。
いろんな失敗をしたけど、これからもゆっくり小説を書き続けようと思っています。
なろうでは読む専だったので作品がまだあまりません。
なのでこれから書いていこうと思ってます。
興味があればお付き合いください。
~今小説で悩んでいる方へ~
大前提として、僕が言えた義理じゃありません。
ただのちょっと小説が好きな、無名駆け出しものかきです。
でも、だからこそ、素晴らしい作品を生み出し続ける皆さんに伝えたいんです。
「あなたの作品は面白い!!」
本当です。
いろんな小説を読む中で、何でこれがブクマ0なの? って思うことがあります。
でも同時に、この人はまだ売れてないだけなんだろうなって思ったり、これは絶対そのうち売れるなって思うんです。
あなたは才能が無いんじゃないです。まだその時じゃ無いだけです。
あなたはとんでもない努力をしています。
0から1を産み出すことがどれだけ凄いか。
どんな不出来な作品でも、世に出そうとしていることが既にとんでもない努力で才能なんです。
だから、小説を書くのを止めて欲しくない、素晴らしい才能を閉ざしてほしくないです。
小説だけじゃなく、色んな上手くいかない事があると思います。
人間関係、仕事、学校、他人への嫉妬、自己嫌悪、劣等感、失敗をして取り返しがつかないという喪失感。
抱える物は人それぞれだけど、そんな闇を背負ってなお書いているのだとしたら、本当に英雄だと思います。
以上、無名駆け出しものかきの伝えたいことでした。
小説を楽しんで、共に頑張りましょう。
読んでくださりありがとうございました。汝に幸あれ!