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1/1

2人の告白の順番

初めて投稿させていただきました。この作品は私の実体験に近いものも含めて書かせていただきました。文章力がなかったり誤字脱字が沢山あると思うんですが、暖かい目で最後まで見てもらえると幸いです。

1


桜が満開になり、暖かい日差しがさす部屋で1人の男は目を覚ました。

この青年、竹西翔真は春から成城高校の2年生になる。そして今日が始業式である。今は高校に入るため実家を出て一人暮らしをしている。そのため自分で家事もしている。もちろん弁当も自分で作る。作っておいた朝食を食べ終わると制服に着替え鞄を持って鍵をかけ登校するのがいつものお決まりだ。

「いってきます。」

と誰もいない部屋に声をかけ、扉を閉め鍵をかけた。

実家を出て1人暮らしを始めた頃は慣れなかった通学路も今ではいつも通りの光景である。

「今日から2年生なんて実感無いな」

そんなことを考えながら登校するのものが日常。なんて考えてたその時、後ろから駆けてくる足音がした。そして少しすると

「おっはよー!」

と、声がした。

そう言って元気に挨拶をした人とは、結城未央である。翔真と同じく今日から成城高校の2年生になる女子高校生だ。ちなみに、翔真と未央は中学校からの付き合いで、今は同じテニス部に入っている。入っていると言っても未央はマネージャーである。未央も翔真と元々近くの地域に住んでいた為、高校に通う為翔真と同時期に1人暮らしを始めた。

「おはよう。」

翔真は肩で息をしているをしている未央に声をかけた。

「朝から走るなんて元気だな。」

「だって今日から2年生やもん。」

「それ関係あるか?」

なんて、他愛もない会話をするのも日常。

それから2人は色んな話をしながら高校へ。校門を潜ると、すぐ近くにある掲示板に人だかりがあった。それを見て

「今日はクラス替えあるんだったな。」

と翔真が独り言のように呟いた。それを聞いていたのか未央は

「今年は同じだといいね」

と未央も独り言のように呟いた。クラスを確認する為、2人で人だかりの中へ。いつの間にか周りの人々は校舎内に入り2人だけになった。


2


聞きなれたチャイムが鳴り、1人の男が喋る。

「始業式、皆お疲れ様。えー、明日からは普通に授業かま始まるから昼食忘れないように。」

そう言った男は、担任の桜田統先生だった。持っている教科は体育。どの生徒からも良い評判しか聞かないほど皆から好かれている先生だ。

「今日は始業式をして、終わりということなので今日は解散。」

解散した後の教室はとても静かだ。なぜなら残っているのが俺と未央だけだからだ。そして未央が俺に近づき、

「やったね!やっと同じクラスになれたね!」

とても嬉しそうに言う。実は中学2年生のときが同じクラスになったのは最後で、部活で毎日会うのが日常だった。

「やっとって言っても2年開いただけじゃねーか。」

俺がそういうと

「その2年がやっとなの。」

と、頬を膨らませた。その時の未央を見てドキドキしなかったと言えば嘘になる。この頃から少し女の人として未央を見始めていたからだ。そして、すぐに切り替えて

「部活行くぞ、置いてくからなー。」

と言って教室を出た。

「あ、待ってよー。」

とすぐ未央も後を追いかけてくる。

今日は始業式だけだが、部活は3週間後に大会を控えているため活動している。今日は全員で校内戦だった。俺は部活の中では1.2を争う程だ。当然色々な人からの視線が集まる。その中には未央の姿もあった。俺は深呼吸をして試合を始めた。

「翔真くんはさすがだね。やっぱり上手いな。」

と、未央がタオルとスポーツドリンクを渡しながら言う。

「そりゃ、もう12年になりますからね。」

少しおどけながら返事した。

「今回の大会も安泰だね。」

と未央が言う。

「そんなことないさ、ここで手を抜けばどんどん他の人に抜かされるからな。」

と笑って返す。

「翔真くんは真面目だね。」

そう、こんな会話も日常である。

『ありがとうございました!』

そんな声がコートに響き渡った。

帰り道も当然ながら未央と並んで通学路を歩いていた。やがて、2人が別れる場所に来た。

「じゃあまた明日。」

「うん、明日も寝坊したらあかんからね?バイバイ。」

歩いていった未央の背中を見送ってからから一息付き、俺も歩き出した。

帰宅した俺は、手を洗いうがいを済ませると真っ先に風呂に入る。言わずもがなこれも日常。風呂から上がるとストレッチをする。ストレッチが終わると夕食作りに取り掛かる。今日は疲れていたので昨日の残りのカレーを温め直して食べた。食べ終わると明日の準備だけ済ませ、布団に入り寝た。よっぽど疲れていたのかすぐ眠れた。


3


いつもと変わらない、何の変哲もない通学路を歩いていると今日も未央が駆けてきた。そして今日も他愛もない会話をしながら登校する。これは2年生になって約1週間が経っても変わらない。

学校に着き、1時間目は学活だったのでその準備をしていると翔真のスマホが鳴った。

「ん?誰だ?」

名前のところを見ると、英語でY.Kousukeと書かれていた。LINEを開くと

「久しぶりだな、元気にしてるかー?」

そう送ってきたこいつは、親友である吉田香介である。俺が上京する前からずっと仲良くしている。今でも卒業後に連絡をとっている中学校の友達は香介と未央ぐらいだ。だが香介はほぼ毎日連絡を取っていた。だがここ最近連絡が途切れ不安になっていた。嫌われたわけではなさそうだったので一息付き、

「なんだ?」

と返すとしばらくしてから返信が来た。

「ゴールデンウィークにそっちに旅行行こうかと思ってるんだけどそんとき会えないか?」

俺も正直久しぶりに会いたかったので快く

「いいよ。ただ時間だけ送ってきてくれ。」

「了解」

ここでちょうどチャイムが鳴り、桜井先生が入ってきた。

「はーい、席つけー。今日は席替えをするぞー。」

新学期になって初めての席替えだったのでクラスみんなテンションが上がっていた。俺も密かにテンションが上がっていただろう。くじ引き制にするとの事で引いてクラス全員で一斉に紙を開いた。

席を移動した。俺は運動場側の窓際の1番後ろの席だった。

「ラッキーめっちゃいい席やん。」

と思っていたら隣に1人の女の子が座った。喋りやすい子だったらいいなと思っていたけど、俺は緊張していて、視線を合わせたくないと思い、運動場の方を見ていた。すると

「なーに黄昏てんの?」

びっくりして振り返ると隣にはまさかの未央がいた。

「これから1年間この席で過ごしてもらいます。」

そう先生が言った。未央が

「1年間よろしくね。」

と言ったので

「こちらこそな。」

と返した。ホントならガッツポーズをして叫びたいくらい嬉しかった。

それから3日が経った。その前日は、部活の練習がハードだったこともあり帰ってすぐ寝てしまったせいで、次の日の準備できてなくて、ほぼ全部の教科書を忘れてしまった。だから隣の席の未央に見せてもらうことになった。席をくっつけて見せてもらうので席を寄せるとクラスから冷やかしの声が多少飛んできた。内心とてもドキドキしていた。なぜなら最近未央のことを正直言うと友達ではなく1人の女の人として見ているからなのかほとんど授業の内容は入ってきていない。

「翔真くんどうしたの?ボーッとしてるけど。」

「え、そう?」

「うん。」

「なんでもないよ。」

「ならいいけど、何かあったら相談してよね。」

「ありがとう、優しいな。」

「だって私と翔真くんの仲だよ?」

「確かにな。まあ今は何ともないから大丈夫だよ。」

「ふーん、そっか。」

大丈夫って言ったけどそんな訳がなかった。

なんたって好きな人がこんなに近くにいるのだから。今にも心臓が破裂しそうなのだ。今日から1年間俺の心と体が持つのかと不安になってしまう。


4


昼休憩になると、未央が

「たまには一緒に食べようよー。」

と言ってきたので遠慮なく食べさせてもらうことに。ただでさえ午前中ドキドキしていたのにもっと吸い込まれていっている自分がいるぐらいだ。俺はどんな会話をしていいかが分からず黙々と昼食を食べていた。すると未央が

「ねぇ。」

と話を切り出した。

「ん?どした?。」

「今週の日曜日部活休みやろ?一緒にその、買い物とかお出かけしないかなって思って...。」

思いがけないデートの誘いに言葉を失った俺。しばらく固まってしまった。

「ダメかな...?」

こんな大チャンスを逃すわけにもいかないと思って焦り、発言すると裏返った声で返事した。それを聞いて未央がに笑ってくれたので結果的には良しとしとこうと思えた。でも、やっぱり未央の笑顔を見ると胸の奥が締め付けられるように苦しくなるのももどかしかったので、この誘いを受け1つ大きな決心をする事にした。

チャイムがなり5限目が始まった。午前中同様未央に教科書を見せてもらっている。するとすぐ隣にいる未央が俺にだけ聞こえるような声で

「眠たいねー、私寝そう。」

「だからって寝るなよー。」

そんな会話をしてしばらく板書をしていると隣から小さく寝息が聞こえてきた。横を見ると可愛い寝顔をして寝ていた。あどけない寝顔を見ていると更に引き込まれていってしまう。授業が続く中、ずっと眠っている未央に目をやるとふいに

「翔真くん...好きやお...。」

「えっ...。」

急な告白に、頭が真っ白になった。

「未央寝てるよな...?」

「...。」

やっぱり寝ていると思い一安心したが、もし現実に起きたらと思うとドキドキしてしまう。あまりにもドキドキしすぎて特に、授業の後半はほとんど内容を理解できなかった。というより、その授業の記憶が無いのだ。

授業ももうすぐ終わるという頃になったので、もっと寝顔を見たい気持ちもあるけど起こすことにした。起こすために肩を少し叩いたら

「ん、ん?翔真くん...?」

寝ぼけ眼で名前を呼ばれ、少しドキッとしたけど話を続けた。

「起きた?」

「寝てた...?」

「うん、すごく。」

「...もしかして寝顔見た?」

「え?う、うん。」

「えー、もー最低ー。」

頬を膨らましながら怒った仕草をする。そんな未央を見ているともっと好きになってしまう。

「可愛いかったんだから仕方ないだろ。」

なんて言ってみたけど内心とてもドキドキしてしまう。こんなので日曜日もつのかとも考えた。ちょうどその時5限目終了のチャイムが鳴った。そして6限目も特に何事もなく終わった。終始ドキドキしていたけれど、何とか1日が終わった。

「はーい、みんな席つけー。今日で1週間終わりです。お疲れ様です。えー今から月曜日の話をするんだが、月曜日は修学旅行について話をしたいと思う。以上。」

ホームルームを終え、すぐに切り替えて部活へ行った。その日は未央と一緒に帰ったが、2人はなぜかあまり喋らなかった。


5


ある朝、俺はいつもより早い時間に目を覚ました。普通ならこの時間は寝ているのに。しかし早く起きるのも無理はないだろう。なぜならデートの約束をしている日曜日なのだから。起きたら1番に風呂に入り寝癖を直したり、寝ている間にかいた汗等をしっかりとお湯で洗う。風呂から上がり、ご飯、豆腐の入った味噌汁、焼き鮭と言ったいかにも日本の朝食というようなものを食べ食器類を食洗機に入れる。しっかりと歯も磨き、財布などを入れたリュックを持って家を出た。ここから楽しいことが始まると思うと自然と足取りが軽くなった。


私は今日、普段の目覚ましよりも余裕を持って起きた。絶対に今日は遅れるわけには行かないのだから。なんたって、好きな人とデートに行くんだもの。でも、いざ当日になると緊張しすぎてしまう。しっかりと体を起こし、お風呂に入り、朝ごはんとしてご飯とお味噌汁を頂き、歯を磨いて、おしゃれもしっかりして家を出た。


集合場所に俺は着いた。未央は先に来ているのかと辺りを見回すが見当たらない。当然と言えば当然なのだ。だって30分前に着いたんだから。暫く集合場所である公園を歩いていたその時そのとき、

「痛っ...」

向こうから走ってきていた1人の女性とぶつかってしまった。慌てて駆け寄り

「大丈夫ですか?」

と手を差し出すと

「はい、だいじょう...あれ!?翔真くん!?」

「あ、未央だったのか。大丈夫か?」

「私は大丈夫、翔真くんは?」

「ん?俺か?これくらい大丈夫だよ。」

「そっかならよかった。にしても早いねー。」

「早めに家出たら30分も前に着いてたわ。そういう未央も早いやん。」

「翔真くんに会えると思ったら早く着きすぎちゃった。」

まるで「てへっ」と言わんばかりにおどけた笑顔で言うので、胸が締め付けられた。こんなので1日持つのか不安になりながらも長いようで短いデートが始まった。

2人でまず向かったのは、高校の近くにある大型複合施設だ。ここでは、映画を見る予定をしているのでそれを見るためにやってきたのだ。見る映画は未央が見たいのがあるといったのでそれを見ることにした。チケットは未央が予め取っておいてくれたのでスムーズに入ることが出来た。映画はラブストーリーもので、ちょうど俺らぐらいの年齢の恋愛物語が描かれていた。映画にはキスシーンもあった。横に好きな人がいるせいか俺はドキドキが止まらなくなった。

映画が終わると未央はずっと興奮状態だった。

「すごくいい映画だったねぇ。」

「俺泣きそうになっちゃったよ。」

「私も。まさかヒロインの子があんなことになっちゃうなんてね。」

「もし自分がその立場になったら俺は絶対耐えられないね。」

「あー、それわかるー。」

等と映画の感想を述べていると、お腹の音が聞こえた。横を見てみると顔を赤くして俯きながら

「お腹空かない?私空いたんだけど...。」

「あー、言われてみれば。もう昼だしな。」

「なんか食べよーよ。」

「いいね、どこにする?」

「私パスタ食べたい。」

「じゃあここに入っているイタリアンの店に行くか。」

「わーい。早く行こー!」

「あぁ、そうだな。」

未央はいつもそうだ。ご飯のことになるとテンションが高くなる。それも好きになった理由の1つでもあるけど。

そういうわけで、イタリアンのお店へ。未央は頼んだパスタをほうばりながらこっちを見てくる。

「食べないの?」

「え?あ、未央の食べる顔に見とれてた...。」

未央奈は顔を赤く染めて

「もー冗談はやめてよー。」

と照れを隠すかのように笑って誤魔化した。そんな一つ一つの仕草がとても愛しく感じてしまう。

「ごちそうさまでした。」

「ごちそうさま。」

「いやぁ美味しかったねぇ。」

「ほんと未央はいつでも美味しそうに食べるよな。」

「そう?」

「うん。それも含めて可愛いというか...。」

「えっ?」

「あ、今のは聞かなかったことに...。」

お互いに黙り込んで少し沈黙が訪れたが

「ねぇ、私洋服見たい。後、翔真くんの服もコーデしてあげる。」

といったので洋服店へ行った。

未央は色々なお店で色々な物を買っていった。勿論荷物持ちは俺が。そして、メンズの服専門のお店に来た。

「パーカーが似合うから、どうせならパーカーに合うコーデにしたいんだよね。」

「俺は未央に任せるから。」

「任せてね。」

とウインクしながら言うもんだから、思わず倒れそうになる。そして数分お店を見て、未央が手に取ったものを試着したりしながら気づけばもうすぐ40分が経とうとした頃、

「うん!これがいい!」

「似合ってる...?」

「うん!とってもかっこいい!」

かっこいいなんて言われたのは初めてだ。言われるとこんなに嬉しいものなんだと初めて感じた。という訳で購入した。しかし店を出たらもうすぐ帰らないと行けない時間になろうとしていた。

「もうすぐ帰らないとね。」

「えっ、あ、うんそうだね...。」

と、少し寂しそうにぽつりと呟く未央。俺ももう少しだけでも一緒にいたいと思い

「近くの公園にちょっと行かない?」

「うん!行こ!」

と笑顔を見せてくれた。その笑顔が俺の支えになっているのに未央は気づいているのだろうか。そして、前から決心していた事を遂行する時が来たのだった。

今朝の集合場所であった公園もすっかり夕日が差し込み、人も大分と少なくなっていた。そして、公園のベンチで2人並んで腰を降ろす。

「楽しい時間はあっという間だね。」

「あぁ、確かにな。未央今日満足できた?」

「うん!とっても!」

「そっか、ならよかった。」

「そういう翔真くんは?」

と聞かれ、恐らくここを逃すとチャンスが回ってくるか分からないと思った。だから俺は覚悟を決め

「俺は一つだけ心残りがある。」

そう言った。それを聞いた未央は

「もしかして楽しくなかった...?」

といった反応をするので、俺は話を続けた。

「いや、楽しかった。でもな一つ出来ていないことがあったんだ。」

「私が時間使い過ぎたから行けなかったの?」

「いいや、そんなことは無い。ただ俺に勇気がなかっただけなんだ。でも、今日言うって決めてた。だから言っておきたい。」

「何?なんでも言っていいよ?」

一つ深呼吸を挟み、意を決して話し始めた。

「俺な、最近どうも調子がおかしかった。ずっとなんでだろうか気になっていた。でもようやく分かった。自分がこの関係を壊すことに不安を感じてたからだったって。だから今から言う言葉しっかり聞いてな。」

「分かった。なんでも言って?」

「未央、俺と付き合ってくれないか?友達としてじゃなくて、1人の女性として今後は未央と接したい。俺はここ最近、ずっと未央の笑顔を見る度に胸が締め付けられ、一つ一つの仕草にも胸を締め付けられ、ずっと疑問に思っていた。だけど俺は未央が好きだったってことに気づいた。でも俺はこの関係を壊したくなかった。だから言葉にする勇気も無かった。でも、今なら言えると思って言った。だから俺の気持ちを受け取って欲しい、返事は今日じゃなくてもいい。ゆっくり考えて返してくれたらいい。だから、俺の気持ちだけでも知っていて欲しい...。」

「いいよ。」

「え?」

「だから、いいよって。」

目に涙を浮かべながら未央は確かにそう言った。

「私もずっと翔真くんが好きだった。でも私も同じ、この関係を壊したくなかった。勇気が出なかった。本当なら今日だって、告白して帰りたいと思ってた。でもやっぱり勇気が出なくて、このまま帰ろうと思っていた。」

「未央...。」

泣きながらでも精一杯思いを伝えてくれている。俺は衝動的に未央のことを抱きしめた。未央は俺の胸にうずくまりながら嗚咽を上げていた。俺も泣きそうになるが今は耐えるときだと悟り我慢した。そして、未央が落ち着いた時に俺は

「改めて言うけど、俺と付き合ってくれませんか?」

と言った。未央は今日1番の笑顔で

「こちらこそ、お願いします。」

「これからは2人でゆっくり歩幅を揃えて歩み続けような。」

最後にそう未央に言った。

2人で顔を見合わせると自然と笑顔になった。俺はまた別の決心をした。

こうして2人の両想い生活に幕を閉じることとなった。

最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。私自身の出身校が男子校のような高校だということもあり上手いこと青春物語が書けないので、もしよろしければ意見を頂きたいです。

こちらは1話ですのでまだ続編がございます。そちらの更新は毎週日曜日にしていこうと思っております。私自身現実では最近忙しい部分もあるのでもしかしたら遅れる可能性もありますが予めご了承くださいませ。

よろしければご意見、評価の程よろしくお願いします。是非2話も見てください。

それではまた2話でお会い致しましょう。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ピュアピュアな青春物でお口の中砂糖まみれです。 [気になる点] 展開が早いかなって多少は思いました。 [一言] 次話からどういう展開になるのか楽しみです。 頑張ってください。
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