15, 3日目の朝 設楽家
「朝からごめんね、昨日は須田共々 お世話になりました。」
「いえいえ、ソファじゃ寝にくかったでしょ、須田さん。大斗も須田さんの事 大好きになっちゃったみたいで また来て欲しいって言ってたわ。」
「ところで 突然だけど。 マメって覚えてる?」
「もちろん。名字が 遠藤だから あだ名がマメ。だいぶん 会ってないけど SNSでは繋がってるよ。」
「そっか。ゆりえに会えたのが嬉しくって わたしも久しぶりに連絡とってみたのよ。マメが言うには マメ自身の結婚式に ゆりえのことを呼ぼうとしてたけど 当時 ゆりえが妊娠中で 遠出するのが無理だったから 断られたって。」
設楽は 懐かしそうにうなずいた。
「そうそう。残念だったけど わたしの母が亡くなって心労もあったのかお腹の中の大斗の体調があまりよくなくって。」
「わたしも覚えてるよ。じつはその結婚式 私も招待されて出席したの。たしか 私たちが 26歳。当時 同級生がどんどん結婚しちゃって ちょっと焦ってた。」
「何言ってるのよ、理香。あなたは こんなに立派な仕事してて かっこいいよ。ちょっとうらやましいくらいに。」
「・・・6年前。マメの結婚式は 6年前だった。当時妊娠してたなら 子供が 5歳前後のはず。少なくとも 大斗くんか年少さんなのは違和感があるなと思って 申し訳ないんだけど ゆりえのこと調べてさせてもらった。」
ゆりえがこちらをまっすぐに見た。
「あなたは 7年前に結婚。子供にも恵まれ 誰がみても幸せだったはず。そして2年前、ご主人と お子さん大斗くんは 」
「やめてっ。」




