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翌日

いろいろ表現したいけど

文章で表現できない、映像とか絵でならいけそうだけど

これがアニメ脳か

日に照らされてほんのり暖かくなった鉄の扉に顔を押し当ててドアスコープから外の様子をうかがう

「前よし、右~~よし、左よ~し、音、気配なし」

昨日追ってきた靄はそこに存在は感じれなかった

安堵してドアを開け昨日の現場へ向かう

世界に違和感を感じて早一日、正気を疑いもしたがやはり違和感は正しかったと思う

今までの自分の世界にあのような靄はいなかった、知らなかっただけともいえるが

いろいろ試案をしつつ黒い靄を追い払った場所につく

そこにあったのは昨日放り出したコンビニの袋と残骸のみであった

黒い靄の跡などはなくまるでそれは夢だったかのように感じるが

袋の中にあった缶酎ハイは明らかに何かに噛まれていた

”鉄の缶が何かに噛まれていた”

そこに明らかに異質な存在の証明を感じた


世界の異変に確信を抱き、いつの間にか足は軽やかに街に向かっていた

しかしまた自分の中の確信を疑いたくなるほど現実は現実であった

街に感じ取れるような異変はなく、あるのは現実のみであった

人々が行きかい、車が跋扈し、燦々と太陽が照り付ける

ビルが林のように立ち並び飲食店からのおいしそうな匂いにひきつけられる

ふと視界の端に人垣が見えた、遠巻きに様子をうかがうと

どうやら吟遊詩人が何やらどこぞの英雄譚を歌っているようであった

”吟遊詩人”

その現代には明らかに異質な存在に疑問を抱くと同時にいつの間にか人垣は消えており人の流れの中で立っていた

周りを見渡すが先ほどの”吟遊詩人”はおらず、その中で立っている俺は周りから奇異な目を向けられ、逃げるようにその場を足早に去る

人の流れから離れふと立ち止まるとそこは聖教会の前であった、昨日転んだ際にすこし切り傷ができていたのを思い出し物のついでとその扉を開ける


「あなたに光の女神の祝福があらんことを」

シスターが手を合わせ祈ると俺の体は光に包まれ、傷と疲れを癒し、役目を終えたといわんばかりに消えていった

「ふうぅ、お加減はいかがでしょうか、正志くん、無理はいけませんよ、少しの傷もいつ大きな傷になるとも限りません

傷薬で済ますのもいいですが、たまには教会に来てくださいね、光の女神はいつでも見守っていますよ」

子供のころから何度とお世話になっているシスターなので少しお説教を言われてしまった

彼女に見送られ教会を出てイエジヲ・・・、激しい頭痛に膝をつく

シスター、教会、女神、その存在に違和感を感じる

頭の中で過去の光景が走馬灯のように流れそのこにノイズが走る

振り返ると教会はなく、知り合いの家があるのみだった

”シリアイノイエ”?、そう疑問を抱くとまた頭痛が走る

「おい、大丈夫か」

誰かが俺の方を叩いた、顔を上げるとバイト仲間の木島であった

心配そうに俺に言葉をかけてくれる、いつの間にか頭痛は収まっていた

「あぁ、大丈夫だ、ちょっと暑いから熱にやられたのかも」

「そうか、教会近いから寄ってくか?」

彼はそう言い教会を指さしたが

「いや、さっきよったばかりだからいいよ、久しぶりの祈りだったから元気になりすぎたせいかもな」

俺の軽いジョークに彼は笑顔を浮かべ安心したような顔になった

「おっと、もうそろそろ、バイトの時間だろ、一緒に行こうぜ」

そういわれ教会に後ろ髪を引かれる俺はやや強引に彼に引っ張られバイト先のコンビニに向かった


今日一日で新たな違和感を感じそのことでいっぱいで仕事は全く手につかなかった

といってもうちのコンビニはお客が多いので今日は特にほぼレジ打ちの流れ作業のみで

淡々と商品のバーコードを読み取り

「合計で150Gになります、ポイントカードはお持ちですか?」

いつものセリフを言い、代金を受け取り

「ありがとうございました、またお越しくださいませ」

またいつものセリフを言う

ただいつもと違うことがあった通貨が円からG、ゴールドへ変わっていたのである

ただそれに違和感を感じるがそれは些細なことでまるでそれが当たり前かのようにレジ作業を行うことができた

一緒に仕事している木島に、円ってわかる?と聞くと

「円、丸のことだろそれがどうした?」

ある意味期待通りの回答にそれ以上の追及は無駄だと思い適当にはぐらかす

「変なこと聞くやつだよな、そう言えばさっき反魂香を聞いてきたやつもバンソウコウ、なんて変な言い間違いしてやがったし」

”バンソウコウ”というワードに今の俺は反応せざる負えなかった

「”バンソウコウ”って誰が聞いてきた」

「いや、あんまり見ない顔だったけど若い女で、あれ、反魂香な、取扱いに薬事免許いるから駅前のドラッグストア案内したけどもしかして方言か何かかだったの?」

そう言いその彼女と俺の関係を無駄に邪推し始めた木島をスルーしつつ

頭の中を駆け巡る違和感をすべて消し去り、同じ現実を分かち合ってくれそうな彼女のことを考えていた

どうやったら会えるのかと


世の中そんなに甘くできておらず、と言いたいがこの変わった世の中では甘くできているようで

仕事が終わり家路に向かう途中、周囲を警戒しつつ歩いてるとき黒い靄、いや、今日は黒い獣に囲まれている女性に出会った

読んでくれた方ありがとうございます

文章を膨らますのって大変ですね

もうちょっとボリュームのある文章を書きたいな

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