遭遇
最初に稚拙ですみません
自分としては書きたかった?読みたかった?ストーリーがあったのでそれを書いています
ゲームでできればいいと思ったのですがウディタをちょっといじって挫折して
今文章として書いています
別なサイトに二次SSを書いたときは箇条書きっぽいといわれたので
なるべくそうならないようにしたいです
プロローグ
目標を見定めて魔法を解き放った
「ファイヤーボルト!」
標的はオオカミのようなヘルハウンド、その黒い体に赤き炎が命中した
その一撃でヘルハウンドを倒れ、倒れると同時にその体は黒い霧のようになり霧散し
そこにはいくばくかのお金とアイテムが残された
「よし、運が良かった、10Gと毛皮か、加工してもしょうがないから売りだな」
そう独り言を言い次の標的を探すため洞窟の奥を進みだした
世界は昔はこうでなかった魔法はなく魔物などいない
そう、こんなファンタジーではなかった
いや、言い方が悪い”ゲームの中”のようではなかった
世界の違和感に気付いたのはほんの些細な出来事であった
封筒をカッターで切った手元が狂って指を少し切ってしまった
その時に自然に救急箱から傷薬をだし塗る、するとたちどころに治ってしまった
昔転んだ時膝に絆創膏を貼った覚えがあるし今もその時の傷がうっすらと残っている
ただ今は救急箱の中には傷薬と毒消し、麻痺治し、しか入ってなかった
昔入っていたはずの絆創膏や消毒薬、包帯などはどこにも入っていなかった
その時僕は気付いた、世界が少しずつ僕の知らないところで変わっていてその変化に多分誰も気づいていないということ
〈1〉遭遇
『世界 異変』
これを検索しても満足のいくような答えを得られなかった
『バンソウコウ』
まず文字が変換できなかった、いや、漢字があったはずなのだが思い出せない
いや、漢字があったのかもわからない
こうやって世界は少しずつ変革しているのかもしれないし
それとも俺がおかしくなってしまったのかもしれない
わからない、この些細な違和感が自分の中でどうしてもぬぐえない
誰かに相談しようにもそんなことを話せる相手がいない自分が悔しかった
とりあえず他にも違和感がないかと身の回りのものを調べる
水道をひねれば水が出てくる
コンセントに電化製品をさせば作動する
冷蔵庫には冷たい飲み物が入っていて
リモコンでテレビをつければニュースが映る
内容はどこぞの有名人が事故をして骨折、教会で祈りを受けた
よくあるニュースだった
その後物思いにふけりながらといいつつテレビのチャンネルを次々に変える
クイズ、旅番組、お笑い、どれもこれと言って違和感を感じるようなものでなかった
俺はこの違和感を捨てるためコンビニにお酒を買いに出た
夜の暗い道の中でもコンビニはいつでも明るい
そこで酎ハイとスナックを買う、お酒にそこまで強くない俺であれば
一本も飲めばいい気分になりほどなくして眠り
この違和感などまるでなかったかのように忘れて翌日目を覚ますだろう
そう思いコンビニを出て帰路に就く
コンビニから離れ街灯も少なく暗い夜道を歩く
人間という生き物は暗闇に恐怖を抱くものだと俺は考える
今まさに背後の暗闇に異様な恐怖感を感じる
まるで俺の命を狙う何者かがそこに潜んでいるかのように
いつの間にか歩むスピードが速くなっていた
ビタッ
何かが這うような音が聞こえたような気がした
それを気のせいとしてさらに歩むスピードが速まる
自宅まであと500mほど、あと2回角を曲がればすぐそこだ
次の角に差し掛かろうというところ
角の向こうから背後からの気配と同じ気配を感じた
急に足がすくむ
そして背後からの気配がどんどん迫ってくる
意を決して振り返った
そこにはおよそ形と言えるようなものはなく
ただ黒い靄のような何かがいた
さらに背後、角の向こうからも何か近づいてきた
本能がここにいては危険だと感じていた、全身鳥肌になっていた
その場から駆け出した
角を曲がりそこにいた何かとぶつかったような気がした
気がしたというのは明確な感触を感じなかったからだ
深く考えず、自宅急ぐ
あと少しでというところで小石につまずいてしまう
自分がラノベの主人公であればここで不思議な力に目覚めるかかわいいヒロインが迎えに来てくれる
けれども自分はそんなラノベの主人公でなくただのフリーター
ただただ黒い靄に恐怖を感じおびえて倒れたまま後ずさることしかできなかった
ゆっくりと立ち上がり、黒い何かと見つめあいながら徐々に後ずさっていく
『来る』
本能がそう告げると同時にその何かがこちらに勢いよく迫ってきた
足はすくむだけであったが手はその黒い靄を反射的にコンビニの袋をふるった
グシャ
その何かが袋にまとわりつく、俺は恐怖のあまりただ何も考えず振り回し
そして手を離した、コンビニの袋はその黒い靄ごとコンクリートの塀に叩きつけられた
すると靄は霧散してそこには何もいなかったかのようにただ地面にはまるで何かにかぶりつかれたかのような
見るも無残になったコンビニの袋だけが、違った食い破られた酎ハイの缶から中身が出て水たまりを作っていた
その上に一枚の金貨が落ちていた
それを意識するとその金貨はいつの間にかなくなってただあるのは水たまりのみだった
先ほどの危機感がよみがえり我に返り一目散に家へと掛け布団にくるまった
目をつぶる、目の前に1Gと表示された気がした、
今日わかったのは世界はやっぱりおかしいのだということ
でも今はそんなことよりも目つむり続け悪夢から逃れるために意識を手放した
ここまで書くのに半日
ストーリーの骨子は3月くらいから考えてましたが
いざ文章にすると小説家の方々はすごいなと思います
読んでいただけ方ありがとうございます