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怪物退治

『ふむ、これで最後、か。』

陽太ひなたはそう言いながら最後の一匹を吹き飛ばしていた。

「な…すげぇ…。」

『すごい、では済まないだろう。新井あらい。』

いつの間にか陽太は俺の目の前に来ていた。

「いや、すごいとしか言葉がでねぇよ…。」

『ふん、語彙の少ないやつめ。まぁ、いいところで話は変わるが…いや、変わってるのかわからないが…。』

陽太は怪物たちが倒されている方を見て。

『あれらは私たちのクラスメイトだろう?』

「!?」

自分で怪物たちの方を見てみるとそれは紛れもなく自分たちのクラスのクラスメイトたちだった。

「どういうことだ??」

『私に訊かれてもわからん、推測できるとしたら――――


誰かの能力か――――』

「誰かの…能力。」

現実で、目の前でコイツが瞬間移動したのだ不思議な力があると考えて、誰かの能力と考えることもできる。

『しかし…これだけ酷くやったのだ、これは退学になっても仕方あるまい。なぁ新井。』

「何で俺なんだよ!」

『貴様が「クラスメイトだろうがなんだろうが関係ねぇ!全部ぶっ殺せ!」とか言うから私は…』

「言ってねーよ!」

『なら私の幻聴か。ふむ、貴様に責任があるな。』

「何でだよ!」

『貴様がそんな聞き違える発言をするからいかんのだ。』

「してねぇよ!仮にしてたとして一言もぶっ殺せなんていってねぇよ!」


『ふむ、だとしても、だ、クラスの人間を傷つけてしまったのだ責任ということで私たち二人は退学になる可能性が高い。いや退学になるだろうな。』

「あぁぁぁあああああああ。」

俺は叫んだ

当然だこんな超能力者じみた人間のせいで学校を退学にならなければならないからだ。

だけどひょっとすると一緒にいただけなので俺だけは退学にならないかもしれない。

『まぁ新井学校を退学になったとしても生きていくすべはあるかもしれんぞ?』

「ねぇよ!」

『それは中卒の人たち対しての宣戦布告ということか…。』

「そういうことじゃねぇよ!」

『しかし…おかしいな…。』

「何がだ?」

『校門でこんな騒動をおこしたのだ、教師の一人や二人来てもおかしくはあるまい。だが――誰もこない。おかしくないと思わんか?』

「確かに…誰も来ないな…。」

事実上戦ってから5分はたってるはずだ、それに陽太が戦っていた時間を考慮しても20分はここにいるはずだ。

だけど現状誰も来ない。

人っ子一人来ない、これは明らかにおかしい、おかしすぎる。

『誰も来ないならこちらから行くしかないか、新井学校をまわるぞ。』

「あ、あぁ。」

この意見には俺も賛成だった、もしかしたら教師、さらには生徒全員が怪物になっている可能性があるからだ。




















玄関―――――

『ここには誰もいないみたいだな。』

「そうだな。」

だが―――

「あら、新井君と多摩たま君じゃない。」

いた。

『あ、工藤くどう先生いたんですか。』

「えぇ、今早退した子を送り出してたとこなのよ。」

『それはごくろうさまで――――。』

「今から貴方たちも天国に送り出してあげるわネ。」

工藤先生の体は肉体はみるみるうちに変化していった先ほどとは違う怪物の姿に。

『工藤先生までもが怪物か…仕方ない戦うとするか。』

陽太は工藤先生(怪物)へとゆっくり近づいてゆく。

「お、おい!さっきみたいに瞬間移動で――

『いや、試したいことがあってな…。』

そう言いながら工藤先生(怪物)の目の前まで近づいた。

工藤先生(怪物)は腕に生えた剣を陽太に突き刺そうとする、が――


ガキィンッ!


瞬間何かが折れた様な音がした。

『ふむ、こんな使い方もあるわけか…。』

工藤先生の腕に生えていた剣は見事にへし折られていた。

「ナ…。」

『それでは…邪魔だ。』

何をしたのかはわからないが恐らく陽太が何かをした後工藤先生(怪物)は吹き飛んでいった。

「な、ななな…。」

『それではゆくぞ、新井。』

俺と陽太は学校に残っている怪物を退治することにした。


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