ゆめ
ふと眼を開ける。
いない。彼女がいない。
よく前を見ると後ろの方で彼女が笑っている。
優しい光。
俺もそこへ行っていいのだろうか?
必死に走るが追いつかない。
彼女は徐々に遠のいていく。
待って、待ってくれ
俺を、置いていかないでくれ。
「----なん!香南!!!」
ハッと目を開ける。目の前には夏流がいた。
「大丈夫?寝てたよ。寝るなら仮眠室行って。」
ぼっとした頭で周りを見渡す。
そう、今はアルバム作製の途中だった。
「…七海、は?」
ふとつぶやいた言葉にマグカップに入れたお茶を持ってきてくれた雅が笑う。
「何言ってるの。七海ちゃんは今日も学校でしょう?」
ありがとうとお礼をいいお茶を飲む。
しかし、背中に流れる冷や汗が止まらなかった。
「・・・電話してくる。」
「おいっ次お前のレコーディング、って香南!」
燎の言葉も気にせず香南は部屋を出た。
急いで短縮キーを押す。今は昼休みのはず、出てくれるに違いない。
変な確信を持ちながらそれでも心は急ぎながら電話をする。
はやく、はやく、
こういう時に限って時間は俺の空間を遅くする。
早く出て欲しい。
逃げないで、俺は、
ぷつっと音がした後、ざわざわとして音が聞こえてくる。
「もしもし?香南さん?」
ほら、心が一瞬のうちに温まった。
僕は君に近付けた。
何を書きたかったのかよくわかりません(笑
明日、嫌だと思ったら消します。