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香南くんの休日 ※BL有

一緒に暮らしはじめて初めての長期休暇の話

「というわけで明日から5日間おやすみだ。ゆっくり休んできてくれ。」

雅のこの一言にメンバー狂喜乱舞する。

「やったー!!周!旅行行こう旅行!」

「いいねえ。」

「ひっさびさに香川までドライブ行って讃岐うどん食い放題ツアー行ってくるかなー。」

それぞれ楽しそうにしていたが唯一香南だけが困惑の表情だった。

「?どうした?ななちゃんたちと暮らして初めての長期休暇だろ?」

「・・・ああ」

香南のその表情に夏流がにやりとする。

「わかったー、香南したいことわかんないんでしょ?いーじゃん、自分のしたいことしたら!ななちゃんとデート、とか」

「!!!」

香南が顔を真っ赤にする。

「おお、いーな。どうせデートしてないんだろ?ついでにさ、日記書いてこいよ!思い出に残しておくのも大事だぜ?」

「・・・」

燎を睨むが燎はまるで気にしていないようだった。

「いいね!ねえ、書いてきてよ!!俺も凄く気になる!!!デートの日記!」

「ナツ、お前まで…」

「「「おねがーい☆」」」










「明日から、5日間おやすみになった。」

「ほ、ほんとですか!?」

「「おやすみー!」」

食事中、突然述べた言葉に七海は笑顔になる。

双子もワイワイ嬉しそうだった。

「ではゆっくりできますね!」

「いや、」

「?」








5日後久しぶりに集まったメンバーはとても楽しみにしていた。

そう、香南の日記がとてつもなく気になっていたのだった。

スタジオに入ってきた香南はとても機嫌の良さそうだった。

「香南、休みはどうだった?」

「ああ、」

顔を真っ赤にとても照れていた。

「とても、楽しかった。」

その顔は今まで見せたことのないような照れくさく、しかし誇らしげな顔だった。

「日記は!?」

夏流がニヤニヤしながら手を差し出す。

それに少し嫌そうな顔をしたが仕方がないと鞄の中から日記を出した。

「どれどれ…」







×月●日

休日一日目。

気づけば1時まで寝ていた。七海は疲れていると思って起こさなかったらしい。

悪いことをした。

七海がせっせと家事をしていたので俺も手伝うことにした。

洗濯はとても大変な仕事だった。

しばらく二人で家事をしていると双子が帰ってきた。

双子が一緒に遊ぼうと誘うので一緒に遊ぶ。

その間七海は買い物に行った。少しさみしいかった。

夜ご飯の準備は双子も一緒に手伝いお好み焼きだった。

皆で切った具材はどんなものよりもおいしかった。

気づけば夜だ。明日は朝から手伝いをしたい。






「えーと、これなに?」

「見ればわかるだろ?日記だ。」

「それはわかるけど!!」

「次の日かもしれねえぞ!?」






×月▽日

今日は朝から忙しかった。まず双子の学校の登校安全を守るための交通整備の担当がちょうど当たっていたため七海と一緒に双子を送りながら小学生を見守る。

うちの双子が一番可愛かった。






「ちょっと、なにこれ。」

「何ってだから交通整備に行ったんだろ。」

「いや、そうなんだけど」

「お前よバレなかったな。」

「ああ。帽子かぶってたし眼鏡もしてたしな。どこかのもっさいおっさんにしか思われてなかった。」

「「「(いや、それは絶対ないな)」」」







奥様方と七海の話を遠目で眺めた後一緒に帰る。

今日は七海が柳田琴乃と家で会うからと急いで家の片付けをする。(しかしきれいなのですぐに終わる)

二人の話を聞くのは悪いと自室で読書。

七海が柳田琴乃から借りたと言う漫画を読む。

わけがわからなかった。

夜は柳田琴乃も一緒にご飯を食べる。

今日のごはんは俺の大好きな七海特製煮物だった。

ありがとう、七海。








「次に期待しようか。」








×月○日

今日は土曜日ということもあって朝から家の庭の草むしりをした。

皆で流した汗はとても眩しい。

昼は昨日の煮物だった。味がさらにしみ込んでいて美味しかった。

昼からは双子の所望していたショッピングモールへ行った。

あまりにひどい人ゴミというわけではなかったので何とか乗り切れた。

双子の喜ぶ顔が何より行ってよかったと思わせる。

夜ご飯は双子が行きたいと言ったためずっと前の打ち上げで行った焼肉屋へ行った。

前より味が落ちたんじゃないか?

七海のごはんの方が100倍うまい。

夜は皆で映画を見た。

最後の方になると七海が泣くものだから必死に涙を拭い宥めた。

双子ももらい泣きしてしまい、皆で宥め合う。

俺まで泣きそうだった。

初めてと言っていいぐらい4人で一緒にいたので離れたくないとリビングで川の字(+俺?)になり皆で一緒に寝る予定だ。

おやすみ、美羽、瑠唯、七海。







「普通の家庭話じゃねえか!!!まあ確かに良い話だけど!」

「もしかして、次の日も…?」







×月×日

今日は朝からネズミーランドへ行った。

久々に行ったネズミーランドに双子や七海もおおはしゃぎ。

双子がいるためあまり乗り物には乗れなかったがそれでも楽しんでいた。

ショーの閲覧席も当たり嬉しそうに踊る双子を見ていると本当に来てよかったと思う。

帰りに撮ってもらった4人での写真はまた一つの思い出として残っていった。

そう言えばデートをしていない。

明日は、誘ってみようと思う。






「きたね。」

「来ましたね。」

「早く次のページ!!!」






×月◎日

今日は朝デートに誘ってみた。

すると双子も一緒に行きたいと言ったので4人でデートすることになった。

場所はネズミーシー。双子は学校があるので帰りに迎えに行き急いでネズミーランドへ向かう。

少し大人な気分を4人で味わい、豪華客船に乗り4人で乾杯。(もちろん皆ジュース)

せっかくだからと4人でおそろいのものを買った。皆使うシャープペンだ。

俺も明日から仕事で使って行きたいと思う。

あと七海はとあるキャラクターのぬいぐるみが気になるらしい。

よくよく見ると他の来ている人たちは皆そのぬいぐるみを持っていた。

男と女のを買い、更に洋服まで買う。まるで子供が増えたようだ。

しかしとても嬉しそうに喜ぶ七海を見るとどうでもよくなる。

今度来た時も服をたくさん買ってやろう。

そうだ、いつかデザイナーの岡崎さんに頼んで作ってもらうのもいい。

4人のデートは想像していた以上に楽しかった。









「・・・まずデートって意味から覚えようか。」

「・・・は?」

くだらない話ですいません(笑

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