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最強勇者パーティを追放された俺、実は“世界の仕様書”を書いた本人でした  作者: ちいもふ
第6章:【真・創世記】「働かずに稼ぐ」という神話と、一億人のログイン移民
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孤独な神の卒業――共同統治(エンパイア・リンク)

 寝所に満ちた四色の光が収束し、静寂が戻る。

 ゆっくりと目を開けたレインが見たのは、自分をのぞき込む、どこかき物が落ちたような、それでいて深い愛着に満ちた面々だった。


「……目覚められましたかな、主様」


 リヴィアが、その温かい手でレインのほほに触れる。

 先ほどまで実体を失い、すり抜けていたはずの手のひらが、今は確かな熱を持ってレインの肌に伝わった。


「リヴィア……? 俺は、一体……」


「主様がお独りで消えようとするから、皆でお仕置きをしたのですぞ。……もう、勝手な『献身』は許しませんな」


 レインが自分の身体を見れば、そこにはデジタルノイズなど微塵みじんもない。

 それどころか、四人の本質が混ざり合ったことで、以前よりも遥かに密度が高く、神々しいまでの存在感を放っていた。


「……レイン、貴方の視界の端を見て」


 アリスに促され、レインがシステムウィンドウを展開する。

 そこには、これまで存在しなかった未知のステータスが刻まれていた。



【新システム:五位一体・共同統治エンパイア・リンク――起動】

【管理負荷:20% / 20% / 20% / 20% / 20% ―― 分散完了】

【状態:一蓮托生いちれんたくしょうの絆】



「……負荷を、分けているのか?」


「ええ。貴方一人が背負っていた『一億人の欲望』を、私たち四人が等分に引き受けました。……これで、貴方が消える時は、私たちも同時に消える」


 エルナが、その言葉の重さをみしめて告げる。

 一人の男を死なせないために、その命を全員で分け合った、心中にも等しい愛の縛鎖ばくさ


「先輩、もう隠しごとは無しですよ?

 ちょっとでも苦しいって思ったら、私たちがすぐに肩代わりしちゃうんですから」


 シュガーがいたずらっぽく笑うが、その絆は鉄よりも重い。

 レインの胸の奥に、自分一人のものではない、四人の鼓動こどうと感情が流れ込んでくる。


「……全盛期の帝国を、背負う。か……。お前たち、とんでもないことをしてくれたな」


 つながった魂を通じて、五人の想いは一つに溶け合い、帝国の基盤はかつてないほど盤石なものへと進化した。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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