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世界が、俺を拒むとき
突然、視界が暗転する。
《警告:管理者権限に制限を確認》
《過剰干渉を検出》
「……来たか」
【修正可能範囲:大幅縮小】
【未来予測:不安定化】
世界が、
“俺を拒否し始めた”。
万能では、いられなくなった。
*
街で、小さな反乱が起きた。
「勇者様の判断は正しいのか?」
疑念が、生まれる。
誰が仕組んだわけでもない。
世界が、
自分で揺れ始めた。
「いいね。
やっと、生きてきた」
β-2が呟く。
「レイン、まだ直そうとしてる?」
彼の声は、冷たい。
「俺は……」
答えに、迷う。
「君は中途半端だ」
言い残すと、β-2は闇に溶けるように消えた。
空気が震え、世界の秩序すら大きく揺れた気がした。
目の前に残ったのは、圧倒的な孤独と、
この先、自分だけで背負わねばならない世界の重さ――。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!




