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管理者は、介入を止めた
β-2が言った。
「ほらね。
レインが何もしなくても、世界は進む」
「……それが正しいとは限らない」
「正しさ?
そんな仕様、最初からない」
彼は、どこか楽しそうだった。
「君はまだ、
“プレイヤー目線”を捨てきれてない」
胸の奥に、違和感が残る。
*
城から正式な勅令が下った。
勇者アルディスに、
街の防衛権限が与えられる。
街は、完全に勇者側についた。
俺の存在は、背景以下だ。
「……想定通り、か」
だが、胸はざわつく。
俺は、最後の選択をする。
【未来分岐修正:停止】
意図的に、
これ以上の介入をやめた。
助けない。
壊さない。
見届ける。
それが、管理者として
一番“楽”な選択だった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!




