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迫る魔物、大群
俺は裏で修正を試みる。
【負荷分散】
【イベント遅延】
【未来分岐の再計算】
――失敗。
《警告:干渉限界》
「……ここまでか」
一人では、抑えきれない。
β-2の言葉を思い出す。
「観測してるだけ」
確かに、
壊れ方は美しい。
*
魔物の大群が迫る。
本来、来ないタイミング。
勇者は迎撃を選ぶ。
街は、避難を選ばない。
「勇者様がいる!」
信仰に近い。
その判断が、
一番危険だ。
世界が、悲鳴を上げる。
「……止めるのは、俺の仕事だ。でも、全部は守れない」
最後までお読みいただき、ありがとうございました!




