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一話 アプリ?

自分の事が好き?それとも嫌い?


その問いかけが来るとき俺は同じ言葉言う。


「嫌い」だと。


テレビやアニメの世界でもこのような問いかけがたくさんある。


最初は自分の事が大嫌いな主人公、芸能人がやがて自分を好きになり、見る世界が変わっていく話をたくさん見たり、聞いて来た。


なぜ、嫌いな自分を好きになれるのであろうか、俺にはわからない。


いつか、自分を好きだと言える日が俺にも来るのであろうか・・・。




いつもと変わらない日常。


俺、佐伯遼太郎は、何も変わらない毎日を過ごす。


朝に仕事に行き、夜帰宅して、寝るだけの日々。


人間というのは、よく飽きもせず同じことを続けていけるのだろう。


「あ~疲れた」


俺は、自宅で椅子に座りながらアイスコーヒーを飲む。


コーヒーを片手にスマートフォンを見るのが習慣になっていた。


好きな動画やSNSを見たりできる携帯は、現代人にとって離すことが出来ない代物だろう。


「おすすめ動画なんかあるかな?」


今は、配信技術が向上している為、アニメの女の子たちが動いて自分の好きなことを配信にして動画を作ったりしている。


「あっ・・・また広告かよ」


今や、動画で生活できる人も増えているため、動画を流すと広告などもたくさん流れている。


「広告いらなすぎる!!」


早く動画を見たい人なら誰もが思ったことがあるであろう。広告が流れている時の待機時間。


「うん?なんだこれ?」


広告が流れている時であった。


「声カノであなたとの大切な時間を作りませんか?」


可愛らしい声、可愛らしいイラストが広告に流れる。


「このアプリでは、疲れているあなたや話を聞いてもらいたいあなたに女の子たちが心身に寄り添ってあげることが出来て二人っきりの時間を楽しめるアプリです。」


広告が終わり。動画が再生された。


「へえ~今ってこういうアプリもあるんだ。覚えとこ。」


その後俺は、動画を見ながら一日を終えた。



ある日俺は、仕事で失敗をして落胆していた。


「はあ・・・」


家でいつものように携帯を見ていたが、楽しめなかった。


誰かに話を聞いてもらいたい。


しかし、自分の家族に言うには恥ずかしい。


「あっ・・・そうだ」


俺は、前見た動画の広告を思い出した。


「声カノだっけ?」


携帯でアプリを探しヒットしたのでインストールを開始した。


インストールが終わりアプリを開いてみる。


「うわ・・・」


そこにはたくさんのキャスト言われる女の子のイラストが張り出されている。


「すごいなこれ・・・通話中?いま通話しているってことか」


イラストの少し上の吹き出しには通話中と文字が入っている。


どうやらオンタイムで話しているらしい。


「ん?再生?プロフィール?」


キャストのアイコンをタッチすると、その女の子の声や、そのキャストのプロフィール画面が出てくる。


その中には、メイドや妹、ウサギやヴァンパイアまでもがキャストでいた。


「すごい声の人がいるんだな・・・」


ボイスを再生するといかにも声を変えているであろう人の声や、地声の人が色々いた。


「このなかで探すのか・・・」


まるでゲームのキャラクターボイスを設定しているような感覚であった。


また、アプリ内課金でコインを買わなければ、通話は出来ないらしい。


色々のなキャラクターを見ているとひとりのキャストに目が止まった。


「なの葉?」


見た目は、ほかのキャストと変わらないイラストやプロフィール。


変わらなくも見えるが、何故かその子が目に止まってしまった。


「よし・・・!」


俺は、コインを課金し通話をしようと決めた。


なぜ、話そうと思ったのかは不明であるが、人間は話を聞いて貰いたい時こういう風に行動するのかもしれない。



「あっ!そうだ名前決めなきゃ」


このアプリでは名前を呼んでもらえるため、自分の名前を決めなければいけない。


「本名入れる訳にもいかんよな」


いくらアプリでも本名を入れるのは少し抵抗が強い。


「佐伯遼太郎だから・・・端折ってリオでいいかな!」


俺は、遼太郎の名前から二文字とりリオと設定する。


課金を行い、俺は通話をした。











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