なぎさ死す
病気で若くして亡くなってしまった「なぎさ」気まぐれで日本のライトノベルにハマってしまった神である「天照大御神によって魂を強制的に呼ばれて「スキル上げるから他の世界で冒険してる姿みせてよ」と気軽に他の世界の神に渡される。
引き渡された神に同情されてせめてもと、本来は成人の儀式によって神から貰うのだが、特別に職業は「錬金剣士」という聞いたことのない職業にされ、説目のないままにまるでアニメのような世界に転移する。
少しかわいそうな「なぎさ」の無敵無双な冒険が始まる。
「もうダメみたいだな。」
飯田なぎさは自分の寿命があとわずかな事がわかっていた。
「そんなことないわよ。まだまだ生きて一緒に生活するんでしょ?」
奇跡的に出来た彼女の新山晴香にいやまはるかが少しきつめな口調で言う。
「自分の事は自分が一番わかるんだよ。」
晴香に手を伸ばそうをしている途中で急に手の力が抜けてそれが「飯田なぎさ」としての最後の風景になってしまった。
目を開けると田んぼが広がり、あぜ道に寝ていた。
「田舎にでも移動したのか?それはないなか。さっき病院で死んだんだから。それならこれは死後の世界なのか?」
死後の世界にしては山に囲まれた田舎な雰囲気だ。まぁ、ここにいてもパジャマのままで田んぼのど真ん中なので、とりあえず歩いてみた。
しばらく歩いているとかやぶき屋根の古民家が見えてきた。
「おー来た来た。」
歴史でみた公家のような衣装に身を包んだ女性が古民家から出てきた。
「ここはどこなんですか?」
なつるは警戒しながら訪ねると、女性はニヤニヤしながら
「ここはお前たちがいう日本の神の住まう神界と言われる場所だよ。まぁ、立ち話もなんだし家に入りなよ。」
女性が招待してくれるので遠慮しながら、警戒しながら入ると意外と普通の古民家であった。連れていかれたのは囲炉裏端であった。
「なぜここに呼んだかというとな。まず我が何者か名乗ってなかったな。我の名前は、天照大御神じゃ。名前くらいなら知っておろう。そして最近日ノ本で流行しているライトノベルにはまっての。我も神ということでライトノベルに出てくる神みたいに技能をあたえて他の世界に転移させてそれを楽しもうと思いいての。それで第一号を貴様にしてもらおうと思って呼んだのじゃよ。」
うれしそうにのたまわってきた。
「そ、それで私をここに?」
「そうじゃ。もちろん色んなスキルは付けてやるよ。簡単に死んで貰っては困るしの。」
分厚い本みたいな物をどこからともなく取り出した。
「我から渡すのは、まずは【全言語習得】これがないと日本語は通じないからの。後はよくラノベ名物の【物質収納】もつけてやろう。これがないと異世界転生モノらしくないからのぉ。後は【魔法創造】で色んな物を作って無双でもしてくれていいぞ。魔王になってくれると嬉しいがな。」
神のくせに魔王になれとか言ってくるし。
「本当に魔王になっても困るけどの。最後に一個位はあげるか。さて何にしようかのぉ。おー、これは面白そうじゃの。【元気100倍】どうなるか忘れたが悪いものではないであろう。」
急に怖い事を言い出した。
「その【元気100倍】って大丈夫なんですか?」
怯えながら聞く。
「これに記載されているスキルで悪いものは存在ない、、、はず」。
「何ですか?その間は。」
「まぁ、気にするな。後は行ってもらう世界の神に引き継ぐからよろしくの。くれぐれもさっさと死んでくれるなよ。気が向いたら話かけてくれたら応えるかもしれないしな。」
視界がホワイトアウトした。
初めての小説なのでよろしくお願いします。