テンプレ⑨チートとパワーインフレ
はい、黒猫人のノアが加わったので3人になった我がPTですが、とりあえずやるべき事はレベル上げですね。もちろん直ぐにノアも冒険者ギルドで登録してるよ。
俺の創造魔法と言うチートがあったとしても、異世界物は、後半絶対にパワーインフレをするのがテンプレなので油断できないのだ。初めに一般人は能力10くらいが普通だよ~とか、世界に10人も居ないSランク冒険者で能力200くらいだよ~とか言っていたとしても・・・
後半、何故か能力300以上の敵が当たり前のように湧いて出たり、雑魚敵でSランクと互角に戦ったりする摩訶不思議な現象・・・。それが異世界物パワーインフレだ。まぁ、それを言ってしまうとレベル上げすればするほど相手も何故か強くなるので、レベル上げる意味ないだろ~。とも思ってしまうのだが、異世界で生活する上で最低限のレベルは上げておきたいわけで・・・。
大体、チートとかうたっておきながら、苦戦しまくる異世界物の多い事。世界観が狂うほどのズルい行為がチートだって作者は解っているのか~と、問い詰めたくなった事が何度もあったんだよね。と、異世界ラノベを思い出しつつゴブリンが大量に出現した例の森に向って歩いていく。
ノアには黒剣を渡して、軽く素振りの練習をさせた後に「ゴブリンを見つけたらこの剣でぶった斬るのだ」と伝えてあります。はい。猫さんに剣を持たせると言う無茶をしてるのは解っているので、単純作業で細かい説明はしないのだ。そしてノアと俺が並んでその後ろにディアが歩くと言った隊列で森を進んで行く。
そして、しばらく歩くとゴブリン4匹の反応がある。ノアもディアもまだ気がついていないようだ。ノアのスキル野生の勘って、俺の気配察知とはまた違った性能なのかもしれない「ノア、ディア、この先にゴブリン4匹いる。ノアは1匹ぶった斬る事だけ考えて」俺がそう言うと「ニャ」とノアが返事をする。うん、さすが猫獣人。一言の会話はニャですます・・・実にテンプレだ。
そしてゴブリンが見えたと同時に、ノアが黒剣をゴブリンに叩きつける様に斬りかかる。俺は同時に魔法(物理)を別のゴブリンにぶつける。
えっと、ノアの黒剣は見事に1匹を切り裂いたんですけど、俺の魔法(物理)が想定外というか・・・
うん、前方に1匹、真ん中に2匹、後ろに1匹居たんですよ。前方の一匹がノアさんに斬られて、真ん中の2匹が俺の左から右へ動かしたボーリング玉サイズの鉛玉にぶち当たって吹っ飛んで、更に右から左へ動かした鉛玉で後ろの1匹も吹っ飛んで、頭が凄い形になったゴブリンさんたちがピクピクしてるんですけど・・・。
何度も往復させて牽制するつもりだったんですけど、一撃で倒してしまったらしい。ま、まぁ、無事にノアの剣が通用したので良しとしよう。落ちていた魔石を拾いつつ「よし、いいぞノア、この調子でレベル上げるぞ」と、俺が言うと「ニャ」とノアが返事をする。うん、心なしかノアの目が輝いてる気がする。口数は少ないけど、表情に出るタイプなのかも?
そんな流れで、次々とゴブリンを退治していったのだけど、全てこちらの先制攻撃で、ディアは後ろからついてくるだけと言った全く危険を感じない探索となるのだった。因みにゴブリンは60匹でゴブリンリーダーは3匹でした。
報酬 ゴブリン60匹 銀貨60枚
ゴブリンリーダー3匹 銀貨15枚 合計銀貨75枚なので
金貨7枚と銀貨5枚になりました。前回より数は多くて報酬は少ないという結果だったけど、レベルも上がったのでこんなものでしょう。
イイジマ タカシ
職業 魔術師 16歳
LV11
HP102
MP540
STR56
INT96
DEX68
LUK50
スキル 言語理解 アイテムボックス 気配察知 創造魔法
魔法 鉛散弾(10) チェーンバインド(10) 魔法(物理)(20)
称号 女神の保護者
加護 クロウディアの加護
ノア
職業 イイジマタカシの奴隷 14歳
LV6
HP70
MP40
STR65
INT32
DEX120
LUK38
スキル 言語理解 アイテムボックス 野生の勘
称号 転生者