表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/10

テンプレ②馬車を助けて街へ行く

俺と駄女神クロウディアは現在、草原に居る。駄女神はオロオロして周囲を眺めているようだ「とりあえず、戦えるようにならなきゃね。創造魔法って事で・・・」俺はそう言って魔法を作成しようと集中する。【鉛散弾を覚えました】頭にメッセージが流れた。想像どうりにできたようだ。名前のとおり、広範囲に弾丸が飛ぶイメージだ。因みにステータスを確認してみたら、MPが10減って90になっていた。そして俺は周辺に立っていた木に狙いを定めて魔法を発射した。


ドガガガガガ・・・と言った効果音を放ち、狙った木が砕け散った。思ったより威力が強いようだ。穴があく程度だと思っていたのだが、砕け散って、木が倒れてしまった。ステータスを確認してみたらMPが10減って80になっていた。うん、低燃費かな?作ったMPと使うMPが一緒らしいね。とりあえず今はこの魔法だけでいいか。そんな事を考えていたら、クロウディアは唖然とした表情でこちらを見ていた。


「はわわ・・・今のは何!」

「ん、創造魔法で作った鉛散弾だよ。テンプレラノベだと、ここでは狙撃魔法を覚えるんだけど、中距離の方が便利だと思って散弾銃をイメージして作ってみたよ。俺、ホラー映画普通に見れるからグロは平気だし」


俺が創造魔法を選んだのには理由がある。自分の想像通りに魔法が作れるのだが、強力な物は消費MPが多くて作れないのだが、ハッキリ言って万能である。テンプレ異世界物では、創造魔法を持ったら無敵なのだ。そして他の無双スキルの場合、デメリットがある物が多いのだ。


例えば、普通に勇者系のスキル。コレは基本王様に拘束されて使いつぶされる最悪スキルだね。で、錬金術や鍛冶スキル。これのチートレベルになると何でも作れて超万能なのだが、基本、このスキルを持った主人公は、序盤は不遇なのである。ざまぁ系と言われる主人公の物語に多いのだ。


そして、スキル強奪系は、周りが敵だらけになったりするので論外だ。というか、創造魔法でスキル強奪魔法を作ればいいのだ。スキルコピーでいいかな?いくらMPを消費するかは不明だが、暇があったら試してみようと思ってる。とりあえず、クロウディアが呆然としてるので、落ち着かせよう。


「えっと、クロウディアって長いからディアって呼んでいいかな?ここの女神様だと後々問題になる可能性・・・っていうか、街の教会に行くと女神クロウディアの像が祀ってあるのがテンプレだしね。うん、絶対あるね。と言う訳で、俺の事はタカシって呼んで」


「うん、わかったよ~タカシ。それでこれからどうするの~?」うん、間延びする声が非常に残念だ。黙っていれば魅力的なのだが、本当に残念だ。


「うん、襲われてる馬車を助けて街まで乗せてもらう」


「そんな、都合のいい状態あるわけないよ~」と、ディアが言った直後だった。


前方の道からものすごい勢いで走ってくる馬車が見えた。どうやら魔物に追われているようだ。

「ん、来たね。盗賊じゃなくて魔物のパターンか・・・オオカミって言うのもテンプレだね」

「はわわ・・・本当に襲われてる馬車が来た~」


「そこの人助けてくれ~!」うん、商人っぽいのに護衛もなしで転移者の前を通る襲われてる馬車。実にテンプレだ「了解だよ~。今、助けるよ~」思わず語尾が伸びてしまった。どこかの女神様のせいだろう。加護もあるしね。どんな効果か不明だけど。


「鉛散弾!」俺が射程に入った5匹のオオカミ型モンスターに魔法を放つと、オオカミたちは粉々に砕け散った。うん、威力強すぎるね・・・。そして、オオカミが居た場所には魔石が落ちていたので拾っておく。赤い小さな石が落ちていたとは言わない。うん、テンプレだと魔石だから。


そして、助けた商人さんに馬車に乗せてもらいアルクと言う街へと向かうのだった「いや~危ないところを・・・」「いえいえ・・・街まで乗せてもらえませんか」などの会話があったが、まぁ解るよねテンプレだし・・・。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ