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テンプレ①駄女神クロウディア

壁lー゜)ヒッソリ ちょっと気分転換でスタートしてみた。

俺は飯島隆志16歳だ。外見はいたって普通。特別モテる訳でもなく、生理的に無理と言われるほど酷い訳でもなく、普通だ。皆からも良く話しかけられるが、読書が好きな自分は、一人でいる事を好んでいた。基本的にスペックは普通の一言だろう。周りの空気が読めるのが特技かもしれない。オシャレ女子の前でアニメの話もしなければ、オタク軍団の前で流行の音楽やファッションの話もしない。不良グループの前で真面目ぶった話もしないが、それぞれを相手に普通に会話が出来たりするのだが、俺は一人で居るのが好き。


そんな俺は、学校で昼食の後、何時ものようにファッション雑誌をサラっと流し読みした後に、ライトノベル小説を読み始めていた。【酔った勢いでの異世界生活】というタイトルだ。今流行の異世界転移ものなのだが、割とテンプレが少ない作品だと思う。チートなどはあるのだが、主人公がハーレムを否定してたり、オタクを狙い過ぎたエロシーンなどが無かったり、それと、環境破壊が隠れたテーマになってるみたいで、現代日本の資本主義を皮肉ってるのが少し面白い。


俺は異世界物のラノベが大好きだったりするのだが、今までにかなりたくさん読んでいるんだけど、同じような小説が多くてタイトルで区別がつかなくなってたりする。しかも、やたらと長いタイトルの物が多くて、タイトルを見ないで読み始めたものも多かったりする。内容も、テンプレばかりで先が読めたりするのだが、その場の娯楽、暇つぶしには、役立っていた。その点、今回の【酔った勢いでの異世界生活】は、当たりだったかもしれない。


昼休み終了のチャイムが鳴り、その後の授業を普通に終えた俺は、周りの奴らに挨拶した後、一人で学校をでる。帰りに本屋へ寄る予定だ。酔った勢いでの異世界生活の2巻が欲しくなったのだ。そして本屋に着いて探したのだが、まだ2巻は出て無いらしい。作者さん・・・早く続き書いてくれ。と、思いながら他の本も軽く流し読みしてみたが、惹かれるものが無かったので、何も買わずに店を出た。


そして、コンビニでカップラーメンでも買って帰るか。と思い、コンビニ前の赤信号で待っていると、黒い猫が突然飛び出した。横からはトラックが結構なスピードで近づいていた。黒猫はトラックに気がついたみたいで、その場で立ち止まってしまっていた。猫って車が突っ込んでくると立ち止まるんだよね・・・。

はい、飛び出して黒猫を掴んだところまでは覚えてるんですけど、ここはどこでしょう?




「は~い皆のアイドル、クロウディアだよ~。さて貴方は何でここに居るか分かるかな~?」アイドル顔負けな美貌のギリシャ神話に出てきそうな白い服を着た、やたらと明るい女が話しかけてきた。

うん、アレだ。色々酷い。クロウディアって、昼に読んでたラノベの女神と同じ名前なんだけど、性格が違い過ぎる。なんでテンプレな残念女神になってるのだろうか?そして今の状況が分かってしまう自分もどうなんだろう?まぁ、別に死んでからの異世界転生と言われても、俺は別に何とも思わないんだけど・・・。


「はいはい、で、コレってチートありなの?転生?転移?魔王とか倒す感じ?とりあえず、ステータスオープン!」俺が矢継ぎ早にそう声を上げると、目の前に画面が現れ・・・


イイジマ タカシ

職業 学生 16歳

LV1 

HP10

MP100

STR10

INT18

DEX12

LUK10

スキル 言語理解 アイテムボックス 気配察知 

称号

加護 クロウディアの加護 


俺は納得した。


「え?えっと、飯島隆志さん?」動揺して女神クロウディアは言う

「えっと、このタイプだと・・・スキルって追加でもらえるのかな?」俺がそう聞くと

「あ、はい、スキルはお渡しします。こちらの中・・・」

「創造魔法で」

「えっと、魔王を倒してもら・・・」

「創造魔法でお願いします!」

「・・・・・」


しばらく茫然として、正気に戻った駄女神クロウディアは説明を始めた。

「えっと、飯島君は~、トラックにはねら・・・」

「うん、そこは分かるから。転移?転生?」

「えっと、転移です・・・」

「魔王倒すの?」

「えっと、はい・・・なのでスキ・・」

「お城じゃなく安全な草原に転移されて、街へ行く途中で馬車を助けて街に行くパターンだよね」

「ふぇ、えっと、安全な草原に転移だけど・・・」

「うん理解した。じゃあ転移お願い」

「ふわぁぁ~ん」駄女神が泣き出した。


「なんで私に説明させてくれないんですか~。なんで私が問いただされる感じになっちゃってるんですか~うぐぅ せっかく300年ぶりの異世界転移で張り切ってたのに、ずっと凄く寂しかったのに酷いです~」うん、やっぱり駄女神だ。ロリ娘じゃなかっただけマシかもしれないが・・・。


「じゃあ、一緒に行くかクロウディア?」

「ふぇっ?」

「大丈夫、女神も一緒に転移ってパターンだと、この後、ここは別の女神が普通に管理する事になるから」

「えっ、でも・・・」

「じゃあクロウディアはここで一人でずっと今までどおり暮らす?ずっと寂しかったんじゃないの?」

「寂しかったけど・・・」

「よし、決定!さあ一緒に行こう。転移よろしく」

「ふぇっ・・・は、はい。でわ、転移します~」


そうして俺は女神クロウディアと一緒に異世界へ転移した。

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